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エアロゲルの構造制御と断熱材への応用

エアロゲルの構造制御と断熱材への応用

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年10月19日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • エアロゲルの熱伝導率を抑制するためのポイント

プログラム

第1部 断熱材の熱伝導率および熱伝達率の測定と解析技術

(2016年10月19日 10:30〜12:10)

 断熱材の熱伝導率測定は非常に難しく、世界的にみるとばらつきが多いという現状をご理解いただき、より精度の高い値を得るための手段について説明します。
 また、世界的に利用されている熱伝導率測定方法とその測定ポイントや注意点などについても解説いたします。
 さらに、断熱材の熱伝導率を、固体、ふく射、気体に寄与する熱伝導率に分離する方法を解説し、そこから、断熱材内部の様子を推定することが可能であることを示します。
 最後に、断熱材表面からの放熱量の指標となる熱伝達率について、最新の研究結果をお見せいたします。

  1. 断熱材の開発状況
  2. 断熱材の熱伝導率測定技術の現状.測定のばらつきについて
  3. 断熱材の熱伝導率測定技術.測定原理と測定のポイント
  4. 異なる測定手法間の結果比較.測定精度の確認方法
  5. 熱伝導率を解析する
    1. 熱伝導率の固体,ふく射,気体に寄与する熱伝導率に分離する方法
    2. 熱伝導率を分離して分かること
  6. 熱伝達率の測定原理と各種材料の熱伝達率
    • 質疑応答

第2部 高性能断熱材としてのシリカエアロゲル:概要と展望

(2016年10月19日 13:00〜14:40)

 高性能な断熱材へのニーズは着実に増大しており、新規な技術を求める企業の方のご相談を受けることも多くなっていますが、残念ながらその本質の御理解が十分でなく、眉唾ものの製品に多額の投資をして効果が出ずに困っている、などという事例も伺っています。
 本講座では、断熱材の原理やその種類の解説からスタートして、近年注目されているシリカエアロゲルについて、「何が優れているのか」「何が期待できるのか」を解説させていただきます。
 シリカエアロゲルのみならず、新規断熱材を選定したり導入したりする上でご参考になる内容と自負しています。

  1. 高性能断熱材の概要と開発動向
    1. 断熱材の概要
    2. 代表的な断熱材とその動向
    3. 高性能断熱材とその動向
  2. シリカエアロゲル
    1. 構造と物性
    2. 断熱材としての性質
    3. 製造プロセス (1) ゲル作成
    4. 製造プロセス (2) 乾燥
    5. 開発動向と問題点
  3. シリカエアロゲルをベースとした複合材料
    1. ポリマーとの複合化
    2. 開発動向
  4. 今後の展望
    • 質疑応答

第3部 エアロゲルの形成・構造制御と断熱材としての応用

(2016年10月19日 14:50〜16:30)

 エアロゲルは優れた断熱性をもつ構造体であるが、取扱いやコストの問題により限られた範囲での実用化にとどまっている。
 近年、環境問題への取り組みや材料研究の発展により新しいタイプのエアロゲルが複数報告され始めている。
 本講座ではエアロゲル研究の最前線を紹介するとともに、プロセス簡略化やハンドリング向上など課題の解決、断熱材としての材料設計などを解説する。

  1. シリカエアロゲル
    1. エアロゲルの歴史
    2. シリカエアロゲル作製法の概略
    3. シリカエアロゲルの物性紹介
    4. シリカエアロゲルの断熱性とハンドリング向上
  2. 近年のエアロゲル研究
    1. シリカとポリマーの複合エアロゲル
    2. シルセスキオキサン・シリコーン組成のエアロゲル
    3. ナノファイバーを用いたエアロゲル
  3. 断熱材としてのエアロゲル開発
    1. エアロゲル断熱材のメリット・デメリット
    2. エアロゲル断熱材の作製と評価
    3. エアロゲル作製の簡略化と大型化
  4. 今後の展望
    • 質疑応答

講師

  • 大村 高弘
    和歌山工業高等専門学校 知能機械工学科
    教授
  • 依田 智
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 化学プロセス研究部門 階層的構造材料プロセスグループ
    研究グループ長
  • 早瀬 元
    東北大学 学際科学フロンティア研究所
    助教

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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: 55,000円 (税別) / 59,400円 (税込)
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