技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

スムーズな技術移転 (試験法や製法変更・サイトチェンジ)実施・品質評価と品質トラブル事例

試験法や製法変更・サイトチェンジでの品質トラブル事例から学ぶ​

スムーズな技術移転 (試験法や製法変更・サイトチェンジ)実施・品質評価と品質トラブル事例

~判定基準・同等性評価・製法変更・サイトチェンジ時の品質評価など~
京都府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、ICH Q8の製剤開発を学び、過去の技術トランスファーの課題などから注意すべき点を紹介し、レギュレーション上での配慮すべき点について考察いたします。

開催日

  • 2016年10月12日(水) 10時30分 16時30分

修得知識

  • ICH Q8製剤開発ガイドライン (通知)
  • 技術移転の事例
  • 技術移転上の注意点
  • 技術移転でのレギュレーション上、考慮すべき点
  • 技術移転だけでなく製造所変更上の課題

プログラム

 技術移転はますます重要になって来ている。その理由として、自社製造所より委託先が増え、技術移転の機会が増えている。技術移転時の確認不備などによる品質トラブルが生じるリスクにもなっている。
 技術移転とは新製品の設計部門から製造部門に移管することでもあり、製造所を変更することでもある。技術移転はできるだけ早く、コストを下げて行いたいとの考えがあり、一方ではミスを失くしたいために慎重にあらゆるリスクを確認して行いたいという考えのせめぎ合いでもある。さらに、2005年の改正薬事法により、製造販売承認書に製造場所並びに詳細な製造方法を記載することになったことで、技術だけの問題ではなく、レギュレーション上の対応も必須になって来た。
 本講習会では、ICH Q8の製剤開発を学び、過去の技術トランスファーの課題などから注意すべき点を紹介し、レギュレーション上での配慮すべき点についても考察する。

  1. 技術移転の抱える問題点
    1. 委託先の増加
    2. グローバルな製剤の与える影響の大きさ
    3. 製造場所の自社以外の委託先との関係
  2. 技術移転のタイプ
    1. 設計部門から製造部門への技術移管
    2. 製造場所の変更
    3. 導入品の技術評価
  3. ICH Q8 製剤開発のガイドライン (通知)
    1. 第1部 製剤開発に関するガイドライン
    2. 第2部 製剤開発に関するガイドライン 補遺
  4. GMP適合性調査
    1. GMP適合性調査について
    2. 書面調査/実査について
  5. サイト変更の技術移転時のGMP/レギュレーション (軽微・一変) 対応のポイント
    1. 軽微変更・一変申請の視点
    2. 品質面の評価の視点
  6. 技術移転時の品質トラブル事例
    1. 新製品のPV失敗
    2. 委託に伴う製造販売承認書齟齬発見 (カルナロウバロウ)
    3. 海外の製造所移管時に製造販売承認書通りに造れない (イタリア)
    4. 添加剤の銘柄追加に伴う品質トラブル (プエルトリコ)
    5. 再結晶のスケールを10倍にしたところ結晶形が変わり品質に影響
    6. 導入品の品質評価とその技術対応 (欠けと溶出試験対応)
    7. 凍結乾燥製剤の移管時の製造上のゴム栓トラブル (機械適性)
    8. アルミピロー包装のバリデーション不備によるピンフォール (米国)
  7. 事前に対応を行った事例
    1. 注射剤製造ラインで水だけを充填し評価する
    2. 注射剤の不良率削減に取り組む (イタリア)
    3. 導入前に品質の問題点の把握と改善後に導入
    4. 技術移転により、慢性的な苦情が低減した事例
    5. 注射剤移管時の無菌性/オーバーキルの課題
  8. レギュレーション上の課題
    1. 新製品開発時のレギュレーション対応不備 (海外の製造所/保管場所)
    2. 製造所との契約不備に伴う販売延期 (米国)
    3. 海外の原薬製造所変更に伴う、品質トラブル (中国)
    4. 導入品の実際の製造方法と製造販売承認書の齟齬
    5. 新規申請の前に外国製造所認定に必要な資料提供の契約
  9. スムーズな技術移転のための方法例
    1. 設計部門から製造部門へ
    2. 製造場所の変更に伴う技術移転
    3. レギュレーションの立場から品質保証部門の関わり
  10. 技術移転時注意点
    1. 試験法の技術移転時における具体的な手順、規格設定、バリデーションなど
      • 新規試験法の場合
      • 公定書記載試験方法の場合
      • 試験方法の移管 (公定書、新規試験など)
      • サイトバリデーション不備による製品回収事例
      • サイトバリデーション項目と統計処理例
    2. 技術移転時の判定基準
      • 判定基準の設定について
    3. 同等性評価の仕方
      • 4液性での評価
    4. 製法変更・サイトチェンジ時の品質評価
      • PVの実施、
      • 加速試験の実施/長期安定性試験の実施
      • コンカレントでの評価
  11. 技術移管後の品質保証
    1. 自社に技術者がいない場合
    2. 品質トラブルを防ぐための委託先とのコミュニケーション
    3. 品質トラブルの共有化の仕組み構築
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

京都リサーチパーク

東地区1号館 4F 中会議室C

京都府 京都市 下京区中堂寺南町134
京都リサーチパークの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/20 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン
2024/6/20 事例を交えて学ぶ共同研究契約・共同出願契約等に関するポイントと実践的対処方法 オンライン
2024/6/21 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2024/6/21 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2024/6/21 非臨床試験QC/QAの留意点とGLP品質マネジメントシステムから学ぶ非臨床試験の信頼性保証 オンライン
2024/6/21 実務経験をふまえた医薬品開発担当者のための人材育成プログラム (導入/継続教育) オンライン
2024/6/21 GMP省令改正における原材料供給者管理への対応と原薬・原料・資材各々の取決め事例 オンライン
2024/6/21 ICH Q3D/日局をふまえた元素不純物管理 (新薬・既存薬) のための分析・試験法設定のポイント オンライン
2024/6/21 免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の歴史、病態、治療の新たな展開と残された課題 オンライン
2024/6/24 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン
2024/6/24 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/6/24 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/6/24 日米欧の規制対応を可能とするためのグローバルPV体制構築とベンダーコントロール オンライン
2024/6/24 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン
2024/6/24 オンコロジー領域における医薬品売上予測手法とデータ収集及び注意点 オンライン
2024/6/25 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/6/25 経皮吸収の基礎と評価方法 オンライン
2024/6/25 治験総括報告書及びCTD 2.5の基本的な作成法と照会事項への対策 オンライン
2024/6/26 生産移行後のトラブルを未然に防ぐための製造設備および支援設備のバリデーション 東京都 会場・オンライン
2024/6/26 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策