技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

免疫チェックポイント阻害薬の先端開発動向と適応拡大戦略

免疫チェックポイント阻害薬の先端開発動向と適応拡大戦略

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年5月31日(火) 11時00分 18時00分

プログラム

第1部. 免疫チェックポイント阻害薬に関する最先端研究動向

(2016年5月31日 11:00〜12:30)

免疫チェックポイント阻害剤が注目されて数年が経過した。現在開発はどこまで進み、これからはどのように進んでいくのかを解説する。

  • がん免疫療法の歴史
  • がん免疫療法の理論
  • 免疫チェックポイント阻害剤のメカニズム
  • 免疫チェックポイント阻害剤の開発の現況
  • 基盤的開発における特徴
  • 問題点1 (副作用)
  • 問題点2 (バイオマーカー)
  • 問題点3 (併用療法)
  • 他の免疫療法
  • まとめ
  • 質疑応答

第2部. 泌尿器腫瘍に対する免疫チェックポイント阻害薬剤開発と今後の可能性

(2016年5月31日 13:30〜15:00)

免疫チェックポイント阻害剤は泌尿器がんのブレイクスルーなのか?“Value”の視点より考える

  • 腎細胞がん、尿路上皮癌、前立腺癌における現在の免疫チェックポイント阻害剤のEvidence
  • これからの数年の予想される泌尿器がん日常臨床の変化
  • 効果予測因子は存在するのか? Rationaleから考える
  • 現在開発中の他の免疫チェックポイント阻害剤 in 泌尿器がん
  • 併用療法の開発状況
  • 泌尿器がんにおける真のエンドポイントは何か?
  • Precision Medicineに向けて
  • 質疑応答

第3部. 希少がんに対する免疫チェックポイント阻害薬剤開発と今後の可能性

(2016年5月31日 15:15〜16:45)

 希少がんは明確な定義がないものの、一般的に罹患患者数が少ない悪性腫瘍を指しており、上皮系腫瘍、間葉系腫瘍、血液系腫瘍、脳腫瘍、胚細胞腫瘍などさまざまな細胞起源をもつ腫瘍が含まれている。欧州のRare Careなどの米国疫学研究では1年間で10万人中6人未満の発生率のがんを希少がんと定義している。
 一般に、希少がんは他のメジャーながんよりも予後が悪いとされており、治療選択肢も乏しく、治療環境は恵まれていない。しかし、希少がんの中には、特定のドライバー遺伝子の異常を持つがん (GIST, IMT, DFSPなど) や、特定の物質への暴露が関与するがん (悪性中皮腫) 、特定のウイルス感染が関与するがん (肛門管がん、メルケル細胞がん、外陰がん、陰茎がん) など特徴をもつがんが数多く存在しており、分子標的療法やimmune checkpoint inhibitorなどの開発により恩恵が得られる可能性が残されている。
 本セミナーでは、希少がんに対する免疫チェックポイントの現状と開発における課題について概説する。

第4部. 頭頸部がんに対する免疫チェックポイント阻害薬の開発と今後の可能性

(2016年5月31日 15:00〜16:30)

頭頸部癌においてもPD-1/PD-L1, CTLA-4を標的とした免疫チェックポイント阻害薬の開発が過熱化している。講座では、頭頸部扁平上皮癌の分子生物学的特徴と標準治療をおさえた上で、免疫チェックポイント阻害薬に関する臨床試験の現状を紹介し、頭頸部癌における免疫チェックポイント阻害薬の開発に期待する点のみならず、懸念される点にも忌憚なく迫りたい。

  1. 頭頸部癌の臨床病理学的・分子生物学的特徴
    1. 喫煙やHPV感染によるmutation burden
    2. PD-L1発現
    3. EGFR発現など
  2. 頭頸部癌の標準治療
    1. 局所進行例
    2. 再発・転移例
  3. 進行中のPD-1/PD-L1, CTLA-4を標的とした免疫チェックポイント阻害薬に関する臨床試験
    1. 抗PD-1/PD-L1抗体単独療法
    2. 免疫チェックポイント阻害薬の併用療法
    3. 化学療法との併用療法など
  4. 頭頸部癌において留意すべき毒性管理
  5. 頭頸部癌における免疫チェックポイント阻害薬のバイオマーカー
    1. そもそも効果予測因子は存在するか?
    2. 腫瘍生検における留意点
    3. 注目され始めたPD-L2
    4. IFN-γや腫瘍浸潤リンパ球、HPV感染
  6. 頭頸部癌における免疫チェックポイント阻害薬への期待と今後の課題
    • 質疑応答

講師

  • 吉村 清
    国立研究開発法人 国立がん研究センター 先端医療開発センター 免疫療法開発分野
    分野長
  • 松原 伸晃
    国立がん研究センター東病院 乳腺・腫瘍内科
    医員
  • 公平 誠
    国立がん研究センター中央病院 乳腺・腫瘍内科
    医員
  • 横田 知哉
    静岡県立静岡がんセンター 消化器内科
    医長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 65,000円 (税別) / 70,200円 (税込)
複数名
: 60,000円 (税別) / 64,800円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 60,000円(税別) / 64,800円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 65,000円(税別) / 70,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 120,000円(税別) / 129,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 180,000円(税別) / 194,400円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/25 実際に起こった不具合や解決方法、注意点で学ぶスケールアップ・ダウン検討および実験計画の進め方・データのとり方、操作の簡略化 オンライン
2025/2/25 PMDAから高評価が得られるメディカルライティング中級講座 オンライン
2025/2/25 核酸医薬品における非臨床安全性評価とCMC/品質評価・不純物管理 オンライン
2025/2/25 不確実性を考慮した事業性評価の実践 東京都 会場
2025/2/26 簡便化、抜け防止の観点をふまえたGMP SOP/製造指図記録書の形式・作成 (改訂) ・記入方法 オンライン
2025/2/26 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2025/2/26 体外診断用医薬品の性能評価に必須の統計解析基礎講座 オンライン
2025/2/26 医薬品製造現場で使われる暴露許容値 (PDE (ADE) 、OEL) の算出の基礎とその活用 オンライン
2025/2/26 基礎から考える医薬品の品質と開発段階に応じた規格及びその設定法 オンライン
2025/2/26 医薬品開発におけるプロジェクト事業性評価の基礎と意思決定の考え方 オンライン
2025/2/26 医薬分野におけるモダリティー開発視点からのイノベーション発掘と事業化戦略 オンライン
2025/2/26 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/26 CSVの基本理解と現場での実用ノウハウおよびCSV実施判断 オンライン
2025/2/26 抗がん剤の臨床開発実施の留意点とプロトコール作成のポイント オンライン
2025/2/26 滅菌バリデーションの具体的な計画書・記録書・報告書の作成セミナー (医薬品) オンライン
2025/2/26 PIC/S GMP Annex I 改定セミナー オンライン
2025/2/27 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/27 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/2/27 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン
2025/2/27 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン