技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医薬品の原材料における(全数) 受入試験・サンプリング基準・均質性確認とサンプリング数根拠

PIC/S - GMPのサンプリング要求事項とFDAの抜取検査要求 (√n - 1の代用)

医薬品の原材料における(全数) 受入試験・サンプリング基準・均質性確認とサンプリング数根拠

~サンプリングとロット均質性の関係/抜取試験と全数検査/サンプリングの削減~
京都府 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、原材料の品質問題による健康被害や/製品回収の事例をふまえながらPIC/SのGMPガイドラインのサンプリング要求事項を基礎から解説し、サンプリングの数の基準や統計的考え方を詳解いたします。

開催日

  • 2016年3月10日(木) 10時30分16時30分

修得知識

  • 原材料の品質問題による健康被害/製品回収の事例を知る
  • PIC/SのGMPガイドラインのサンプリング要求事項を知る
  • 原材料メーカーの品質保証を確認する
  • 受入試験/サンプリングの基本を知る
  • サンプリングの統計的考え方
  • サンプリングの数の基準

プログラム

 医薬品の品質は原料/資材の品質に大きく依存しています。極論すれば、医薬品は原料を混ぜてその剤型にして、資材の容器に入れ包装していると言えます。実際、原材料の品質問題で健康被害/製品回収が起きています。その例も紹介します。
 医薬品の品質を確保するには原料/資材の品質を確保することが大前提です。原材料メーカーの品質保証と (全数) 受入試験の両面があっての上になります。PIC/SのGMPガイドラインで全梱包の同一性確認が求められている中、受入試験・サンプリングがますます重要になってきています。サンプリング方法、サンプリング数の統計的考え方についても統計の考え方から説明します。

  1. 原材料の問題による医薬品の品質問題
    1. ヘパリン&グリセリンによる健康被害
    2. 原薬の出発物質変更による経年での注射剤の不溶性異物析出
    3. 添加剤の変更後の安定性モニタリングで溶出試験規格外による製品回収
    4. 資材メーカーのコンタミによる製品回収
    5. 中国原薬メーカーの異物選別時の品質トラブル
  2. PIC/SのGMPガイドラインのサンプリング要求事項
    1. PIC/S – GMPガイドラインとその位置づけ
    2. 全梱包の原料同一性確認の要求
    3. 製造所のPIC/S GMPガイドライン対応方針例
    4. 全梱包の同一性の確認
      • ラマン分光 ・近赤外
  3. 原材料メーカーなどの品質保証
    1. 相手先製造所の品質保証体制の確認
      • GMPシステムの監査
      • ロット構成と作業方法
      • 均質性の確認
      • 均一性と均質性の違い
      • 物性値の評価
      • 粒度別含量 (製剤)
      • 作業方法 (かきとり作業などの特殊な作業把握)
      • 表示資材の管理
      • 洗浄バリデーション
    2. 流通段階の保証
      • カンターフェイト (偽造薬)
      • 中国の偽造薬防止策
      • EUのGDPの要求事項
  4. 抜取試験の統計的考察
    1. 抜取試験における確率の考え
    2. 2項分布
    3. OC曲線
    4. JISZ9015
    5. FDAの抜取検査の要求 (√n – 1の代用)
  5. 受入試験、サンプリング方法と全数検査
    1. サンプリングとロット均質性の関係
    2. 抜取試験と全数検査
    3. 微生物の保証 (製造販売承認書/に微生物規格が入っている場合)
    4. エンドトキシンの保証
    5. ラインでの全数検査による保証
  6. サンプリングの実際
    1. 第三者によるサンプリング
    2. サンプリングの方法
    3. サンプリング時の注意事項
    4. サンプリング数
    5. サンプリングと試験のタイミング
      • 先行サンプル
      • 添付サンプル
      • 中間製品での出荷試験代用
    6. サンプリングの削減について
      • メーカーのCOA活用
      • MRA/MOU活用時の注意事項
      • データに基づくサンプリング数削減
  7. 原材料/委託先メーカーの指導例
    1. ポリ袋メーカーの毛髪対策
    2. ポリ容器メーカーの毛髪対策
    3. 注射剤バイアル瓶メーカーの異物対策
    4. 海外注射剤の粉末充填委託先の不溶性異物対策
    5. 海外注射剤アンプル (委託先) のカットできないとの苦情対応
    6. 表示資材 (添付文書/ラベルなど) のクロスコンタミ対策 など
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 脇坂 盛雄
    株式会社 ミノファーゲン製薬
    顧問

会場

京都市男女共同参画センター (ウィングス京都)

2F 会議室1

京都府 京都市 中京区東洞院通六角下る御射山町262
京都市男女共同参画センター (ウィングス京都)の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/8/22 省力化・効率化で実践するCSVへのヒント オンライン
2025/8/22 化粧品製造における微生物トラブルと解決法及び微生物に関する試験法 オンライン
2025/8/22 GCP監査実施におけるQMSの考え方と構築 オンライン
2025/8/22 医療機器プログラム (診断支援用から治療用アプリまで) の法規制と実務のポイント オンライン
2025/8/25 逸脱・不備・不整合からのCAPA運用・手順・管理と逸脱防止対策 オンライン
2025/8/25 医薬品等製造設備の洗浄バリデーションと交叉汚染防止 オンライン
2025/8/25 変更・逸脱管理とOOS/OOT及び一変・軽微変更の判断基準とCAPA実践手順 オンライン
2025/8/25 GCP監査実施におけるQMSの考え方と構築 オンライン
2025/8/25 中小規模組織での品質リスクマネジメント (QRM) の運用 オンライン
2025/8/25 原薬におけるMF登録・記載・適合性調査・照会対応とプロセスバリデーション結果を基にしたMFへの落し込み オンライン
2025/8/25 ICH-GCP (R3) のeTMFマネジメントへの影響とeTMFシステムのセキュリティ オンライン
2025/8/26 医療データ (RWD) 活用時の100の落とし穴 オンライン
2025/8/26 海外CTD-M3を活用した承認申請時の「規格及び試験方法」の簡略記載の注意点 東京都 会場・オンライン
2025/8/26 基礎から学ぶクラウド利用におけるCSV実務 / SaaSのバリデーションとIaaS/PaaSクラウド基盤の適格性評価 オンライン
2025/8/26 医薬品開発における事業戦略構築と各成長ステージでのアプローチ オンライン
2025/8/27 添加剤・資材メーカー・製造委託先を含む監査のポイント / 監査員養成講座 東京都 会場・オンライン
2025/8/27 医薬品等製造設備の洗浄バリデーションと交叉汚染防止 オンライン
2025/8/27 変形性関節症の病態/治療・診断技術の現状と臨床現場が望む新薬像 オンライン
2025/8/27 医薬品開発における事業戦略構築と各成長ステージでのアプローチ オンライン
2025/8/27 CSV (コンピュータ化システムバリデーション) 実務入門講座 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/8/24 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理GL」対応 "SOP作成"実践講座
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書