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車載ワイヤの無線化と伝送損失の低減

車載ワイヤの無線化と伝送損失の低減

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年1月8日(金) 10時00分16時30分

プログラム

1. ワイヤレスハーネスのための通信技術と評価

(2016年1月8日 10:00〜11:20)

  1. センサー・ネットワークとは何か?
    1. 時代背景
    2. 応用事例
    3. 応用の分類
  2. ネットワーク
    1. 有線ネットワーク
    2. 無線ネットワークの物理層
    3. 無線ネットワークのMACプロトコル
  3. ワイヤレスハーネスのための通信
    1. 機器内ウェイクアップ型通信
    2. 2進MDS-ID マッチングの概要
  4. 評価
    1. 評価環境
    2. ウェイクアップ率
    3. ウェイクアップ遅延
  5. 最新の研究開発動向
    • 質疑応答

2. 電気自動車へのマイクロ波無線電力伝送技術

(2016年1月8日 11:35〜12:55)

 近年、電気自動車への給電方法として無線電力伝送技術が盛んに検討されている。本講演では、マイクロ波帯による電気自動車への無線電力伝送を中心に、無線電力伝送技術の動向を紹介する。

  1. 無線電力伝送の概要
    1. 無線電力伝送方式の概説
    2. 国内外の動向
  2. マイクロ波による無線電力伝送術の概要
    1. 原理
    2. 送電システム
    3. 受電システム
    4. 送受電間のマイクロ波ビーム形成
  3. 電気自動車への無線電力伝送の研究開発事例
    1. マイクロ波以外の無線電力伝送事例
    2. マイクロ波による無線電力伝送事例
    • 質疑応答

3. 電波ホースによる伝送損失低減と自動車応用

(2016年1月8日 13:35〜14:55)

 近年、自動車のワイヤーハーネスの複雑性や重量が問題になっており、既に施工限界に至っています。しかしながら、自動運転技術等の実現には更なる配線増加が想定され、電力供給と通信のワイヤレス化によるハーネス削減が急がれます。本講座では”電波ホース”と呼ばれる新たな無線伝送路である樹脂導波管を用いた無線電力伝送技術やハードセーフティ通信技術を紹介することで、ワイヤレス自動車の実現に向けた取り組みと今後の展望をお伝えします。

  1. はじめに
    1. ワイヤーハーネスの現状
    2. 自動車の未来と実現課題
  2. 無線電力伝送技術
    1. 原理解説とデモンストレーション
    2. 研究動向と実用化に向けた取り組み
    3. 閉空間無線電力伝送の特徴
  3. 電波ホース概論
    1. 樹脂導波管の基本構成と諸特徴
    2. これまでの研究事例
    3. 基礎実験概要と結果
  4. 電波ホースの応用事例
    1. ハードセーフティ通信
    2. 管内無線電力伝送
    3. EMC対策等
    4. 最新の研究成果報告
    • 質疑応答

4. ハーネス無線化における他機器の伝送特性への影響

(2016年1月8日 15:10〜16:30)

 ハーネスを無線化することで車内の快適化だけではなく、保守点検が不要になることや燃費向上などにも貢献できると考えられます。しかしながら、車内の多くは金属で覆われた狭い閉空間で厳しいマルチパス環境にあるため、従来の狭帯域通信による無線LANではマルチパス干渉による伝送特性の劣化や乗客による特性の大きな変動が問題となると考えられ、情報の伝送に必要な伝送速度を実現することは難しいと考えられます。そこで、このような課題を解決するためにマイクロ波帯 (3~10GHz) 及びミリ波帯 (60GHz) の超広帯域無線 (UWB) に着目し、乗客の影響や座席位置による通信特性の違いなどについて実験的に検討しています。また、並走する車両などへの影響についても明らかにするため車外への電波の漏えい電力についても発表します。

  • 質疑応答

講師

  • 猿渡 俊介
    大阪大学 大学院 情報科学研究科
    准教授
  • 三谷 友彦
    京都大学 生存圏研究所
    准教授
  • 石野 祥太郎
    古野電気 株式会社 技術研究所
  • 梶原 昭博
    北九州市立大学 国際環境工学部 情報メディア工学科
    教授 / 理事 / 副学長

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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