技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

進歩性欠如の拒絶理由通知への対応ノウハウ

審査官の思考フローから対応策を導く

進歩性欠如の拒絶理由通知への対応ノウハウ

~化学・材料系 技術者にも分かりやすい具体例を挙げての詳説~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、「審査官が進歩性の有無を判断するときの思考フローとそれを構成する各項目の詳細」と「審査官がそのフローに従って判断した場合に進歩性ありとの結論に達するように、補正書・意見書によって誘導する方法およびノウハウ」です。これらについて、主に化学・材料系技術分野の具体例を挙げて説明いたします。

開催日

  • 2015年6月16日(火) 12時30分 2015年1月28日(水) 16時30分

修得知識

  • 拒絶理由対応技術
  • 進歩性欠如への対応技術

プログラム

 審査官は特許・実用新案審査基準 (以下「審査基準」) に沿って審査します。進歩性欠如の拒絶理由が通知された場合、審査官が審査基準に沿って審査したところ進歩性なしとの結論に達したことを意味します。したがって、これに対抗するためには「審査官が進歩性の有無を判断するときの思考フロー」を理解したうえで、この思考フローに沿って審査官が審査した場合に進歩性ありとの結論に達するように、必要に応じて本発明を補正し、意見書によって意見を述べることが重要です。
 しかし、審査基準には上記の思考フローが示されていません。また、審査基準には思考フローを構成する重要項目であるにも関わらず、詳細説明がなされていないものがあります。例えば、審査基準には「阻害要因」について、十分な説明がなされていません。
 本セミナーで解説することは、大きく2つです。1つ目は「審査官が進歩性の有無を判断するときの思考フローとそれを構成する各項目の詳細」です。2つ目は「審査官がそのフローに従って判断した場合に進歩性ありとの結論に達するように、補正書・意見書によって誘導する方法およびノウハウ」です。これらについて、主に化学・材料系技術分野の具体例を挙げて説明します。

  1. 基礎知識の確認
    • 拒絶理由における進歩性の位置づけ、新規性と進歩性の関係など、進歩性を理解するうえで必要となる基礎知識を確認します。
      1. 特許制度における「進歩性」の意味
      2. 拒絶理由の種類と進歩性欠如の特徴
      3. 拒絶理由通知書受領から特許査定または拒絶査定までのフロー
      4. 補正書作成におけるポイント
      5. 意見書作成におけるポイント
      6. 新規性の判断方法
        • 新規性の判断は進歩性を判断するうえでの前提となります。
          「審査官が新規性の有無を判断するときの思考フロー」を示し、それを構成する重要項目 (本願発明の認定方法、引用発明の認定方法等) について、具体例を挙げて説明します。
  2. 審査官が進歩性の有無を判断するときの思考フロー
    • 思考フローを説明した後、この思考フローを構成する各部 (動機づけ、阻害要因、有利な効果、寄せ集め等) について、具体例を挙げて詳しく説明します。
      1. 思考フローの説明
      2. 動機づけと阻害要因
        • 技術分野の関連性、課題の共通性、作用・機能の共通性、引用発明の内容中の示唆の詳細について、具体例を挙げて説明します。
      3. 有利な効果
        • どのような効果が「有利な効果」と認められるのかを説明します。顕著な効果、異質な効果についても説明します。
      4. 設計事項等
        • 公知材料の中からの最適材料の選択、数値範囲の最適化又は好適化、均等物による置換、技術の具体的適用に伴う設計変更の詳細について、具体例を挙げて説明します。
  3. 審査官が「進歩性あり」との結論に達するように補正書・意見書によって誘導する方法
    • 拒絶理由通知を受領したときに検討すべきことを説明し、その検討結果に基づいて、補正書、意見書をどのように構成すべきかを説明します。また、包袋禁反言を考慮した意見書の書き方も説明します。
      1. 拒絶理由通知を受領したときに、何を、どのような順で検討すべきか
      2. 検討結果に基づいて、補正書、意見書を構成する。
        • 何をどのような順で記載すると訴求力がある意見書となるかを、具体例を挙げて説明します。
        • 主張するポイントごとに、記載すべきキーワードを説明します。
  4. 化学・材料技術分野に特徴的な実務
    • 化学・材料技術分野に特有な発明について、進歩性を主張するうえでの注意点、ノウハウなどについて、具体例を挙げて説明します。
      1. 数値限定発明
      2. 選択発明
      3. 組成物の発明
        • 合金、ガラス、ゴムなどの組成物は数値限定発明とも言えますが、一方で独特の対応方法、主張方法があります。実験成績証明書の利用方法についても説明します。
      4. パラメータ発明
      5. プロダクトバイプロセスクレーム
      6. 用途発明
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

6F 中会議室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/3 眼科DDS開発動向とその低侵襲化技術 オンライン
2024/4/11 知財戦略の効果確認、レビューの仕方と経営層への報告 オンライン
2024/4/11 パテントマップの作成と研究開発テーマの発掘、アイデア創出への活用 オンライン
2024/4/15 知財戦略の基礎と策定から実践のポイント オンライン
2024/4/16 営業秘密漏洩対応と予防策 オンライン
2024/4/16 研究開発者のためのパテントマップ入門 オンライン
2024/4/18 生成AIをめぐる著作権問題の最前線 東京都 会場・オンライン
2024/4/18 記載要件に基づいて特許を読み込めますか? 書けますか? オンライン
2024/4/19 知財・無形資産ガバナンスに対応した共同研究開発の進め方と契約の実務 オンライン
2024/4/19 知財戦略の基礎と策定から実践のポイント オンライン
2024/4/22 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/4/22 営業秘密漏洩対応と予防策 オンライン
2024/4/23 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/4/25 特許情報調査における検索式の考え方と実施ポイント オンライン
2024/4/26 AI関連発明の出願戦略のポイントと生成AIを巡る知財制度上の留意点 オンライン
2024/4/29 研究開発者のためのパテントマップ入門 オンライン
2024/4/30 新規モダリティにおける特許の現状および特許戦略 オンライン
2024/5/8 AI関連発明の出願戦略のポイントと生成AIを巡る知財制度上の留意点 オンライン
2024/5/8 核酸医薬品の特許戦略 オンライン
2024/5/10 IPランドスケープの取り組み事例と実施体制の構築 オンライン

関連する出版物

発行年月
2012/8/31 カーオーディオ5社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/8/31 カーオーディオ5社 技術開発実態分析調査報告書
2012/8/20 建機部品大手9社 技術開発実態分析調査報告書
2012/8/20 建機部品大手9社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/7/30 電動工具 技術開発実態分析調査報告書
2012/7/30 IH調理器 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/7/30 IH調理器 技術開発実態分析調査報告書
2012/7/30 電動工具 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/7/20 精密機器7社 技術開発実態分析調査報告書
2012/7/20 精密機器7社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/7/5 デジタル印刷機 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/7/5 デジタル印刷機 技術開発実態分析調査報告書
2012/7/1 太陽光発電【2012年版】 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/7/1 太陽光発電【2012年版】 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/15 半導体・液晶パネル製造装置9社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/6/15 半導体・液晶パネル製造装置9社 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/15 紙おむつ 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2012/6/15 紙おむつ 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/5 空気清浄機 技術開発実態分析調査報告書
2012/6/5 空気清浄機 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)