プログラム
本セミナーでは、CES2015での技術的側面としての4Kと、サービス的側面のクラウドTVを中心に報告と検討を行う。考察にあたっては、欧米の状況を踏まえつつも、日本ではどうなるか、どうするべきか、何が現実的かという視点に重点を置く。
※なお、実際のCESの内容によって下記は変更することがあります。期間中以降、ここで最新の内容を適宜追記していきます。
1. CES2015の展示概要とポイント
2015年の注目ポイントはAndroidTVだ。複数のメーカーがAndroidTVを搭載した製品を発表すると思われる。その全貌と使い勝手、将来性について日本での場合を想定して紹介する。
CESでの展示内容は即日インターネットのニュースで速報されるのでそちらをご覧いただくとして、ここではこうしたファクトやスペックだけでは見えてこない、その市場性や、その先に見え隠れするものを、14年連続で参加している定点観測的な視点も含めてお伝えしたい。
2. CES2015の日本の放送業界的なポイント
すでに衛星とケーブルテレビで放送が始まった4Kについては、日本の場合は地上波の扱いが不透明なままだ。店頭には4Kテレビしか並ばない日も近いとすると、日本のテレビ局はどう対応するべきなのか。インターネットが有力な伝送路になっていくのだろうか。8Kまで含めて、局内施設やマスター更新はどう対応するべきなのかについて考えてみる。
3. CES2015の日本の家電メーカー的なポイント
映像関連サービスにおいて、「モノ」でどこまで差別化や優位性を得られるのか。コンテンツやサービス、ソフトウエアにどこまで手を入れればいいのか。メーカー的なビジネスポイントを指摘したい。
4. 4Kが普及するために必要なこと
コンシューマー市場はもちろん、放送業界でも世界的に4K化の流れは確実なものとなってきた。アナログからデジタルに移行するために要した時間とコストと比較すると圧倒的に短時間で4K化が実現していく。カメラやテレビなどはコンシューマー機器のほうが4K化が速い。その最新状況と放送業界的な視点で分析をする。
5. クラウドTV、クラウドDVR
Aereoが無くなった一方で、ソニーはPlayStation VueでクラウドTVに参入する。日本でも民放連会長の発言、NHKの動き、キー局の見逃し視聴など、じわじわと新しい視聴スタイルへの対応が進み始めた。大事なことはテレビのメディア価値向上という点であり、そのためにクラウドTVをどう扱うべきなのかについて検討してみたい。
6. 質疑応答/名刺交換