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生体親和性セラミックス複合素材の開発と応用

生体親和性セラミックス複合素材の開発と応用

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、セラミックスの生体親和性について概説し、その機能発現を利用した複合素材の開発動向について詳解いたします。

開催日

  • 2014年6月20日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 生体修復に用いる材料に要求される性質
  • セラミックスの合成法
  • ガラスの特性と結晶化ガラスの合成法
  • 擬似体液を用いる材料の評価方法
  • 擬似体液と材料の反応の解析方法
  • 有機-無機ハイブリッドの合成法
  • 金属材料の表面処理による生体親和性の向上法
  • 生体吸収性セラミックスの作製法
  • バイオミメティックスに立脚する材料合成法

プログラム

 本格的な高齢社会を迎えた我が国では、健康寿命を延伸する医療技術の重要性が増している。骨は、運動機能の中枢を担う臓器であり、その損傷は生活の質の低下に直結する。骨の修復のために用いられる材料には、荷重を支えるための機械的特性とともに、生体組織に対する馴染みが求められる。
 本セミナーでは、セラミックスの生体親和性について概説し、その機能発現を利用した複合素材の開発動向について述べる。

  1. 生体用セラミックスの定義と開発の経緯
    1. バイオマテリアルの必要性
      1. 自己修復、自家移植、他家移植の課題
    2. バイオマテリアル分野における用語
      1. バイオマテリアルの定義
      2. バイオセラミックス
    3. 人工骨用素材に求められる性能
      1. 生体のへ生物学的組織親和性
      2. 機械的特性
      3. 製造上、使用上の機能
    4. 骨に対する挙動による生体用セラミックスの分類
      1. 生体不活性セラミックス
      2. 生体活性セラミックス
      3. 生体吸収性セラミックス
  2. セラミックスの製造と解析の基礎
    1. セラミックスの合成と微構造解析
      1. 多結晶焼結体の微構造とそのキャラクタリゼーション
    2. ガラスの特性と結晶化ガラス
      1. 融液からのガラスの調製
      2. 結晶化ガラスの製造法
  3. 材料の骨親和性発現の材料化学的解析
    1. 生体活性セラミックスの生体内挙動
      1. 生体活性なガラスや結晶化ガラスと骨の結合界面
      2. 生体内における反応の予測
    2. 擬似体液を用いた材料の評価
      1. 生体模倣環境
      2. 骨類似アパタイト層の形成
    3. 材料化学に基づいた生体セラミックスの設計
      1. 骨類似アパタイト層を形成するための反応過程
      2. 水和ゲル表面のヒドロキシアパタイト形成能
  4. セラミックスの生体機能を利用する新規な複合素材の開発
    1. 金属材料の表面改質
      1. チタン・チタン合金の表面改質
    2. 高生体親和性有機/無機ハイブリッド
      1. ガラスの表面反応に立脚した生体活性有機修飾シリケートの開発
    3. バイオミメティックスに立脚した複合素材の構築
      1. 体液模倣環境を利用する複合素材の開発
    4. 生体吸収性セラミックスの利用
      1. リン酸三カルシウムの生体吸収性制御
      2. 薬剤の担持による骨形成の促進
  5. まとめ
    1. 材料の機能を活かした組織修復材料
    2. 新しい機能を持つ組織修復材料
    • 質疑応用・名刺交換

講師

  • 大槻 主税
    名古屋大学 大学院 工学研究科 結晶材料工学専攻
    教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名同時申込みで1名分無料
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    • 2名様ともS&T会員登録をしていただいた場合に限ります。
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    • 3名様以上のお申込みの場合、上記1名あたりの金額で受講できます。
    • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
    • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
      申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
    • 他の割引は併用できません。
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