技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

原薬製造における結晶多形制御・実験検討ノウハウと工夫

原薬製造における結晶多形制御・実験検討ノウハウと工夫

東京都 開催 会場 開催

2日間コースの同時申し込みで特別割引にて受講いただけます。
「原薬製造における晶析操作・結晶多形制御コース≪全2コース≫」との同時受講
(通常受講料 : 94,600円 → 割引受講料 64,800円)

概要

本セミナーでは、製造が困難である不安定結晶や準安定形結晶の製造、及び不要な結晶形の混入防止、多形の挙動を利用した分離方法、また、結晶形状のコントロールについて解説いたします。

開催日

  • 2013年10月25日(金) 10時30分 16時20分

受講対象者

  • 実験、晶析、スケールアップに関連する技術者、担当者、管理者

修得知識

  • 結晶の製造
  • 結晶形状の制御

プログラム

第1部 結晶多形制御・実験検討の工夫 :滴下晶析、30%晶析法など

(2013年10月25日 10:30〜13:00)
 
 スケールアップトラブルはラボ実験と違う条件で反応、処理を行うことで起きる。反応のことが多いが、晶析もトラブルが多い操作である。ただ、晶析の場合ラボトラブルがほとんどで1目見てできないのをスケールアップしていることが多い。第1部では、良い結晶を出す実験方法と結晶多形をコントロールして企業化した例を示す。晶析方法は私の開発した滴下晶析法と30%晶析法を使用するとできない晶析はないと思っている。

  1. 論文の化学では製造研究はできない
    • 実験精度がよく、実験条件の幅が広くないといけない (理論にならない)
    • 経済性を技術の評価基準としてない。製造研究では安いのが良い技術なのである
    • 学校の実験を忘れないさいと言っている
    • 文化の問題である、人の頭の中を変えるのが1番難しい。
  2. 滴下晶析法
    • 結晶多形をコントロールする為に開発した技術
    • これで企業化している
    • 応用すると難濾過性化合物に非常に有用である
    • スケールアップに強い
  3. 30%晶析法
    • 多溶媒系での晶析は非常に濾過性が悪いことが多いが改良出来る
    • 粒度コントロールが容易→非常に有用
    • 結晶多形のコントロールも可能である
    • 濾過性を良くなる。安全面でも非常に大切
  4. 製造プロセスに濾過工程は好ましくない
    • 生産性が悪くなる
    • 製品価格が跳ね上がる
    • 特にGMPでは安全性に問題が多い。爆発の可能性が高い。 爆発限界に入っている、引火点以上、着火源 (静電気) がある、以上3点があれば爆発する可能性がある
    • 濾過乾燥機を使用しないと可能性を防げない。
  5. 普通の濾過で問題ないことも多いが、どうにもならない時もある。そんな時滴下晶析か30%晶析法を使用すればできない晶析はない!
    • 質疑応答・名刺交換

第2部 結晶多形制御・実験検討の工夫 :温度・攪拌・操作過飽和度など

(2013年10月25日 13:45〜16:20)

 結晶形を制御することは化合物の物理的化学的性質を変化させることであり,これにより新たな価値を製品に附与することができる。そのような意味で、結晶形制御は極めて重要な研究課題である。今回、製造が困難である不安定結晶、準安定形結晶の製造、及び不要な結晶形の混入防止について紹介すると共に、多形の挙動を利用した分離方法、結晶形状のコントロールについても紹介する。

  1. 不安定形の製造 (溶媒媒介転移の制御)
    • 多形の物性・定量方法
    • 溶媒媒介転移に及ぼす操作因子の影響
    • 速度論的解析に基づく晶析条件の設定
    • スケールアップ実験結果
  2. 安定形,準安定形,不安定形から準安定形の製造
    • 多形の物性・定量方法
    • 準安定形析出領域の特定
    • 準安定形の安定形への転移抑制
    • 速度論的解析に基づく晶析条件の設定
    • スケールアップ実験結果
  3. 冷却中に析出する不安定形の混入防止
    • 多形の物性
    • 不安定形析出領域の特定
    • 不安定形析出に及ぼす操作因子の影響
    • 晶析条件の設定
    • スケールアップ実験結果
  4. 多形の性質を利用した芳香族位置異性体の分離
    • 不要なp-異性体の析出抑制法
    • m-異性体の析出挙動
    • 晶析条件の設定
    • スケールアップ実験結果
  5. 転移速度を利用した結晶形状の制御
    • 多形の物性・定量方法
    • 転移速度と結晶形状
    • 晶析条件の設定
    • スケールアップ実験結果
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

機械振興会館

B3階 B3-6

東京都 港区 芝公園3-5-8
機械振興会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,429円 (税別) / 49,800円 (税込)
複数名
: 40,429円 (税別) / 42,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/24 GMP基礎 (2日間講座) 東京都 会場
2025/6/24 GMP基礎 (全2日間講座 / 1日目) 東京都 会場
2025/6/25 GMP基礎 (全2日間講座 / 2日目) 東京都 会場
2025/6/27 非無菌医薬品における微生物学的品質管理の必要レベルと微生物限度試験法実施事例 2024 オンライン
2025/6/27 QMS構築によるオーバークオリティ判断と治験効率化にむけた活用 オンライン
2025/6/27 バイオ医薬品の原薬製造における外来性感染性物質のクリアランスと安全性試験 オンライン
2025/6/27 EU規制をベースにしたPharmacovigilance監査の基礎 オンライン
2025/7/31 医薬品中の元素不純物分析のデータ試験・管理及びPMDA等の対応ポイント オンライン
2025/8/28 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/8/28 開発段階に応じた治験薬GMP対応とICH Q14 (分析法の開発) への取り組み オンライン
2025/8/28 少人数体制にも対応したGMP-QA業務・監査のポイントセミナー (全5コース) オンライン
2025/8/28 「GMP監査マニュアル」の活用による効果的かつ効率的なGMP監査の実施と現場運用のポイント オンライン
2025/8/28 GMP違反とヒューマンエラーに対する教育訓練の考え方とQA視点による抑制・防止対策事例 オンライン
2025/8/28 改正GMP省令を踏まえたGMP適合性調査対応 効率的なGQP/GMP-QA連携とQA/QC業務範囲の明確化 オンライン
2025/8/28 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2025/8/28 改正GMP省令で求められているGMP文書・記録の作成・管理のポイント オンライン
2025/8/28 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/8/28 GMP工場における設備・機器の維持管理 (保守点検) と設備バリデーションの実際 オンライン
2025/8/28 一般医薬品向け: CTD-M2作成 / 規格及び試験方法と分析法バリデーション / 技術移転と同等性評価 (全3コース) オンライン
2025/8/28 CTD-M2 (CMC) 作成セミナー オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書