技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

造粒・打錠プロセスにおけるスケールアップ法とトラブル対策

造粒・打錠プロセスにおけるスケールアップ法とトラブル対策

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2013年3月22日(金) 10時30分 16時30分

プログラム

 造粒と打錠は一体として取り扱う製剤技術である。打錠用顆粒は打錠機の臼に定量充填されることが原則であり流動性の確保は不可欠である。また、粒度分布からみると、75μm (200M) パス中の薬物含量は極端に少なくなる。
 適正な造粒物はよい錠剤を造るのである。錠剤は薬物の溶出速度、錠剤硬度、崩壊度などの物性規格に適合しなければならない。このためには造粒操作が常に安定していることが重要である。造粒・打錠のバリデーションがあって、操作の理論と技術の確保が必要である。
 今回はこれらの基本ノウハウを学ぶ。

  1. 初めての造粒
    1. 手圧法実験から製造承認申請手続きまで
    2. わが国における医薬品の形態
    3. 実験機、パイロットプラント、実生産機による実験の必要性
    4. 第16日本薬局方製剤総則の改正について
    5. 物性測定
      • みかけ密度
      • 安息角
      • 粒度分布
      • 粒子硬度など
  2. 造粒のコツを科学的に検証する
    1. 液体架橋による造粒の理論
    2. 固液充填構造より各種造粒法のメカニズムを知る
    3. 塑性限界と造粒物性
  3. 撹拌造粒法のメカニズムと造粒方法
    1. 重質粒子、打錠用顆粒を製する方法
    2. 撹拌造粒法における適正バインダーの設定方法
    3. 撹拌造粒機のスケールアップ法
    4. 撹拌造粒の終点制御
    5. 撹拌造粒のトラブルと対策
  4. 流動層造粒法のメカニズムと造粒方法
    1. 湿度図表で流動層造粒を設定する
    2. スプレーパターン操作により平均粒子径を調節する
    3. 爆発限界濃度の設定と可燃性有機溶媒によるコーティング
    4. 流動層造粒法における適正バインダーの設定方法
    5. 流動層造粒におけるさまざまなトラブルと解決策
    6. 流動層造粒機のスケールアップ法
  5. 造粒物の平均粒子径、標準偏差を正規確率紙で求める
  6. 各種バインダーの使用方法
  7. 錠剤に適した造粒物を製する
    1. 打錠障害
    2. 打錠に適した造粒物を製する
    3. 打錠用顆粒の処方検討
  8. 錠剤の基本的要素 (錠剤形状の基礎知識)
  9. 錠剤の外観に影響を及ぼす打錠障害
    1. キャッピング対策 (錠剤内部の応力分布・キャッピングはなぜ起こるのか)
    2. スティッキングの対策とと刻印錠
    3. 撹拌造粒粒子とモットリング (錠剤表面に浮かぶ斑点)
    4. ラミネーション、ダイフィリング、ピッキング、チッピングの対策
    5. 湿式打錠法と直接打錠法 (安息角とターンテーブル撹拌装置)
    6. 打錠性を向上させるための造粒法
    7. 打錠用顆粒の処方 (成形性、流動性、崩壊度、滑沢性を付与する)
  10. 滑沢剤と混合機の設定方法および混合操作の方法
  11. 錠剤の外観に影響を及ぼす臼杵の問題点
    1. 臼杵の国際標準
    2. 臼杵の材質について
    3. 臼杵の測定 (臼杵の寿命確認)
    4. 刻印錠母型の製作と水系コーティング方法
      • 裸錠
      • コーティング錠
  12. 口腔内崩壊錠と空隙率
    1. 口腔内崩壊錠の空隙率をどの程度の割合に設定すべきか
    2. 空隙率の計算方法
  13. 錠剤への異物混入防止
    1. 工場内に分布する昆虫の分類
    2. 昆虫の特性と防除方法
    3. 昆虫管理のバリデーション
    4. 製造工程で混入する異物
    5. 錠剤に混入する黒色異物と金属除去
  14. 目視検査機と自動外観検査機
    1. 目視検査機と自動外観検査機の概要
    2. 社員教育用資料の作成
  • 質疑応答・名刺交換

会場

江東区産業会館

第1会議室

東京都 江東区 東陽4丁目5-18
江東区産業会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,600円 (税別) / 49,980円 (税込)

割引特典について

  • R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
    • 1名でお申込みいただいた場合、1名につき47,250円 (税込)
    • 2名同時にお申し込みいただいた場合、2名で49,980円 (税込)
    • 案内登録をされない方は、1名につき49,980円 (税込)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/8/13 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/8/15 三極 (日米欧) の規制・承認体制に基づいた治験薬GMPのポイントと設備管理・適格性評価 オンライン
2024/8/19 GMP文書・当局査察・監査時の英語表現と効果的な説明のポイント オンライン
2024/8/19 医薬品製造現場におけるQuality Culture醸成とCAPAの推進 オンライン
2024/8/21 LC-MSによる医薬品分析での試験法検討とバリデーション オンライン
2024/8/22 臨床研究法において製薬企業及び医療機関が留意すべき事項 オンライン
2024/8/23 環境モニタリングの測定時およびアラート・アクションレベル設定時の留意点 オンライン
2024/8/23 教育訓練の実効性評価の具体的な方法/逸脱対策 オンライン
2024/8/26 希少疾病用医薬品の薬価算定の実際と適正な利潤獲得のための薬価戦略 オンライン
2024/8/26 医薬品GMPにおける試験室管理 オンライン
2024/8/26 グローバル開発でのEU-RMP/REMS/J-RMPの比較・差異とRMP (医薬品リスク管理計画) 作成・安全対策の留意点 オンライン
2024/8/26 R&D領域のデューデリジェンスで確認すべき (した方がいい) ポイントと不透明な段階におけるリスクヘッジの考え方 オンライン
2024/8/26 ラボにおける監査証跡/レビューの項目・頻度・レベルと分析機器毎のレビュー例 オンライン
2024/8/27 TPPを有効活用した医薬品開発のプロジェクトマネジメントと事業価値評価・意思決定 オンライン
2024/8/27 PPK/PD 解析・E-R解析の基礎および薬剤応答の予測への活用 東京都 会場・オンライン
2024/8/27 再生医療等製品の輸送方法の開発、安定性試験の実施 オンライン
2024/8/28 単なる書類監査で終わらない実効性のある監査にするための監査員養成講座 東京都 会場・オンライン
2024/8/28 FDA DMF (Type II,IV) (Type III) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 (2日コース) オンライン
2024/8/28 GMP/GDPにおける汚染管理戦略としてのペストコントロールの実態と査察指摘事項 オンライン
2024/8/28 FDA DMF (Type II,IV) の各ファイルの作成方法と事例及びFDA照会対応 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応 (製本版 + ebook版)
2024/3/22 GxP領域でのクラウド利用におけるCSV実施/データインテグリティ対応
2024/1/31 不純物の分析法と化学物質の取り扱い
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略
2023/12/20 遺伝子治療用製品の開発・申請戦略 (製本版 + ebook版)
2023/11/30 当局査察に対応した試験検査室管理実務ノウハウ
2023/11/30 造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション - (製本版 + ebook版)
2023/11/29 開発段階に応じたバリデーション実施範囲・品質規格設定と変更管理 - プロセス/分析法バリデーション -
2023/8/31 ゲノム編集の最新技術と医薬品・遺伝子治療・農業・水畜産物
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応 (製本版 + ebook版)
2023/5/26 グローバル展開・3極規制要件の違いをふまえたRMP (日本/欧州) ・REMS (米国) 策定とリスク設定・対応
2023/2/28 mRNAの制御機構の解明と治療薬・ワクチンへの活用
2023/1/31 新規モダリティ医薬品のための新しいDDS技術と製剤化
2023/1/31 超入門 改正GMP省令セミナー
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法 (製本版 + ebook版)
2022/12/9 データインテグリティに適合するための電子/紙データ・記録の運用管理とSOP作成手法
2022/11/30 抗体医薬品製造
2022/7/29 ペプチド医薬品の開発・事業化戦略および合成・分析・製造ノウハウ
2022/6/24 Trial Master File (TMF) の保管・電磁化移行とeTMFシステム実装時のSOP作成/指摘事例・対策 (製本版 + ebook版)