技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

化学プロセスの製造研究/工業化における事業採算性検討と原価計算、コスト試算

化学プロセスの製造研究/工業化における事業採算性検討と原価計算、コスト試算

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2012年11月30日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 化学品の合成・プロセス設計、技術者
    • 医薬
    • 農薬
    • 電材
    • ファイン製品 など

修得知識

  • 合成ルートの調整のポイント
  • 化学プロセスにおけるコスト試算と事業採算性検討

プログラム

第1部 企業化のための経済性検討

(2012年11月30日 10:30~12:30)

 企業化は研究開発にかけた膨大な資金を回収する作業である。儲けなくてはいけないので生産費はなるべく安くしたい。それには経済計算が必要である。
 製品価格は合成ルートで決まる、製造研究はその最適化である。価格構成は、変動費と生産効率に関係する生産性がある。
 ここでは、安くする為の製造研究法について論じる。
 対象は医薬、農薬、電材、ファイン製品である。

  1. 企業化
    1. 販売価格の明示から始まる
    2. プロジェクトマネージャーの能力が必要
    3. 医農薬では10以上の部門が関連する
    4. スケジュールの価格もある (スケールアップトラブルは厳禁)
  2. 価格構成
    1. 変動費
      • (原材料費ともいい原料価格と収率で決まる)
    2. 生産性
      • (化学だけやっている人には難しい) 非常に大切
    3. 変動費、生産性の計算は実験結果でなく最高を想定して計算
    4. プラント費の償却、間接費、本社費、研究費、登録関係費、その他
    5. 価格計算すると研究目標が設定される、収率、原料価格。
    6. 価格が合わないとルート探索のやり直し
  3. 製造研究の仕事
    1. できるだけ簡単なフローシートを作る (生産性の向上)
    2. フローシートの評価は製品価格 (技術レベル)
    3. フローシートをもらったら価格計算、目標価格と比べる
    4. スケールアップトラブルはスケジュール的に起こしてはいけない
    5. 実験方法がある
      • 小さな実験
      • スケールダウン法
      • 恒温滴下反応
      • 実験のスピードアップ
      • 分析で結論など
    6. スケールアップ検討はラボ実験だけでできる
    7. できると言ったら必ずやる、他の部署に迷惑がかかる
  4. プラントコスト
    1. プラントはフローシート通り建設される
    2. 操作数の分だけ装置がいる (簡単なフローでないと高くなる)
    3. 化工屋がやるが製造研究と一緒にやるので、技術の相互理解、丸投げはダメ
    4. 主装置積算の4~5倍がプラント費
  5. 晶析
    1. できれば避けたい
      • 生産性の低下
      • プラント数が多くなる→高くなる
    2. 蒸留、塩生成などで晶析を避ける
    3. 収率を良いと晶析はしなくとも良い
    4. 個体扱いはトラブルのもと、良い結晶を出す工夫
  6. 企業化では化学は大切な30%、他の70%は製造研究者のレベルアップにフィードバックされる
  7. 経済計算ができなと製造研究者とは言えない。計算からいろいろの情報が得られる。
  • 質疑応答・名刺交換

第2部 化学プロセスにおけるコスト試算と事業採算性検討

(2012年11月30日 13:10~16:30)

 まず、コスト構成 (変動費、固定費) と原価計算、事業採算性検討 (フィジビリティ・スタディ) の目的について概説する。
 その後、事業採算性検討の計算方法、事業採算性検討の結果から投資意思決定プロセスについて延べる。

  1. コスト構成と原価計算
    1. コスト構成
    2. コストは1つではない
    3. 原価計算の目的
  2. プロジェクトにおけるコスト管理
    1. プロジェクトとオペレーション
    2. プロジェクトのコスト見積りと予算設定
    3. プロジェクトコスト予測
  3. 研究開発時のコスト試算
    1. 研究段階における超概略コスト試算
    2. 開発段階における概略コスト試算
    3. 試作段階におけるコスト試算
      1. 物質収支と変動費の推
      2. 設備投資額の概算
      3. 多品種の場合のコスト試算
  4. 事業採算性検討と投資意思決定
    1. 事業採算性検討に必要な値
    2. ディスカウント・キャッシュ・フロー法による計算
    3. リスク把握と感度分析
    4. 投資判断
  • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 橋場 功
    純正化学 株式会社
    顧問
  • 阪井 敦
    株式会社 KRI 環境化学プロセス研究部
    理事 / 部長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第3講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,667円 (税別) / 44,800円 (税込)
複数名
: 35,667円 (税別) / 37,450円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/12 治験薬GMP基礎講座 オンライン
2024/6/12 インドの医薬品産業の最新規制と知的財産制度 オンライン
2024/6/12 実務経験をふまえた医薬品開発担当者のための人材育成プログラム (導入/継続教育) オンライン
2024/6/12 動物用体外診断薬における薬事規制と申請業務のポイント オンライン
2024/6/12 GMP事例集 (2022年版) 徹底解説セミナー オンライン
2024/6/12 Computer Software Assuranceセミナー オンライン
2024/6/13 AIによって開発された医薬・診断技術の特許申請・知財保護戦略 オンライン
2024/6/13 CAPAの具体的な実施方法セミナー オンライン
2024/6/13 医薬品輸送・保管時のGDP対応における要点解説と実務上の留意点 オンライン
2024/6/14 分析法バリデーションのための統計解析入門と分析能パラメータ計算法および基準値設定法入門 東京都 会場・オンライン
2024/6/14 GMP超入門講座 オンライン
2024/6/14 化学物質 (有機溶剤) の安全な取り扱い講座 オンライン
2024/6/14 GVP対応講座 オンライン
2024/6/17 これからGMP監査及び自己点検などQA業務に携わる初級者のための入門講座 オンライン
2024/6/17 EOG滅菌のリスク (安全性・品質) と代替滅菌法事例 オンライン
2024/6/17 希少疾患におけるアンメットニーズ: ペイシェントジャーニーによる掘り起こしと分析、マーケティングや事業性評価への活用 オンライン
2024/6/17 新規モダリティ医薬事業価値最大化のための薬価戦略・事業化戦略策定のポイント オンライン
2024/6/18 海外当局によるGMP査察への準備と対応 オンライン
2024/6/18 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編 + 実践編) オンライン
2024/6/18 開発から製造販売後までの一貫した安全性評価の取りまとめ方と効率的な資料作成方法 (基礎編) オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/8/3 「回顧的バリデーション」および「リスクアセスメント」実施方法
2011/7/10 抗癌剤 技術開発実態分析調査報告書
2011/7/5 分析機器やLIMSのバリデーションとER/ES指針
2011/7/1 コンピュータバリデーション実施の手引き
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/10 総合化学7社 技術開発実態分析調査報告書
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析