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接着の基礎と接着改良技術

接着の基礎と接着改良技術

オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年7月26日〜8月9日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年8月7日まで承ります。

概要

本セミナーでは良好な接着に有効な、層間架橋形成方法とその効果について具体的に説明いたします。
一方、接着剤層の架橋 (層内架橋) は接着を良化させる場合もあるが、逆に悪化させる場合があり、ここでは接着剤層の架橋による接着改良効果と、接着が悪化する場合について説明いたします。

配信期間

  • 2024年8月7日(水) 10時30分2024年8月9日(金) 16時30分

お申し込みの締切日

  • 2024年8月7日(水) 10時30分

修得知識

  • 接着の基本的な考え方
  • 接着改良の方法
    • 接着剤と基材の間に1次結合を形成する方法
    • 接着剤と基材の親和性を利用する方法
    • 接着剤と基材の界面混合を利用する方法

プログラム

 「接着」は塗料、接着剤、高機能フィルムなどの様々な分野で重要な技術である。従って接着改良の方法は多くの技術者にとって興味があるものであろう。一方、初心者にとって接着は難しいと言われることも多い。そのため、経験や勘に頼って接着剤選びをしていることもある。“この講演では接着の基本的な考え方と接着改良方法を初心者にも分かりやすく説明したい。具体的には、接着改良の実際的手法を下記の3つに分けて説明する。

  • 接着剤と基材の間に1次結合を形成する方法
  • 接着剤と基材の親和性を利用する方法
  • 接着剤と基材の界面混合を利用する方法

 また、接着が難しいポリオレフィンやポリテトラフルオロエチレンの接着改良の例についても紹介したい。実際の接着力は、基材の表面粗さや接着剤の乾燥条件などの多数の要因の影響を受けている。このような要因をうまく制御することで大きな接着力が得られることが多い。ここではこの要因とこれを利用した接着改良手段についても紹介したい。本講演で、自分の商品開発や研究に役立つ接着技術について身に着けていただければ幸いです。

  1. 初めに
    1. 剥離面の形状
      1. 剥離面
      2. 界面剥離
      3. 凝集破壊
      4. 剥離箇所の変化
    2. いろいろな剥離法とピール剥離
      1. いろいろな剥離法
      2. ピール剥離
  2. 基材と塗布層の素材
    1. 基材
      1. 基材の種類
    2. 塗布層の素材
      1. バインダー
      2. 架橋剤
      3. フィラー
      4. 可塑剤
  3. 界面の接着
    1. 界面接着の種類
      1. 界面を接着させるメカニズム
    2. 界面1次結合を利用する接着改良
      1. 基材と塗布層の間の界面1次結合
      2. 下塗りを利用する方法
      3. 架橋剤を利用する例
      4. 表面処理を利用する例
      5. プラズマ重合を利用する方法
      6. プラズマ開始重合を利用する方法
      7. シランカップリング剤を利用する例
      8. 官能基の2量体化を利用する例
      9. セグリゲーション
      10. 吸着を利用する例
    3. 界面2次結合を利用する接着改良
      1. 基材と塗布層の間の界面2次結合
      2. 基材の特性
      3. 基材の表面処理
      4. 基材と塗布層の親和性
    4. 界面混合を利用する接着改良
      1. 溶媒を利用する方法
      2. ドープセメントを利用する方法
      3. モノマーを利用する方法
    5. 界面接着に影響する要因
      1. 剥離力に影響する要因
      2. 基材の凹凸
      3. 基材の結晶化度
      4. バインダーの分子量
      5. バインダーの極性基
      6. ポリマーの偏在
      7. 界面活性剤
      8. 塗布層の架橋
      9. 塗布層の粘弾性
      10. 塗布層の内部応力
      11. 水分
      12. 剥離方法
    6. 難接着材料の接着
      1. ポリオレフィン
      2. ポリテトラフルオロエチレン
  4. 塗布層の凝集破壊の防止
    1. 塗布層の凝集破壊
    2. 塗布層のバインダーの分子量
    3. 第2世代アクリル接着剤 (SGA)
  5. まとめ

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年7月26日〜8月9日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
本セミナーは終了いたしました。

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