技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

電子デバイス業界におけるESD対策基礎のアップグレードセミナー

静電気を正しく認識し、静電気の測定・イオナイザーの効果確認のための

電子デバイス業界におけるESD対策基礎のアップグレードセミナー

~ESD対策の基本を再確認し新たに対応しなければならない課題~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2025年2月20日〜26日を予定しております。
  • ライブ配信を受講しない場合は、「アーカイブ配信」をご選択ください。

概要

本セミナーでは、IEC 61340・RCJS規格が推奨する基本内容、静電気測定の基礎、イオナイザーによる静電気対策、イオナイザーの評価・管理、拡散性材料による静電気対策、拡散性材料の評価・管理、静電気放電検知、異物対策の基本について、豊富な経験に基づき、実践的内容を分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2025年2月13日(木) 13時00分 17時00分

受講対象者

  • ESD対策の担当者
  • 品質管理の担当者
  • 製造・生産技術の担当者

修得知識

  • IEC 61340・RCJS規格が推奨する基本的な内容
  • 静電気測定の基本
  • イオナイザーによる静電気対策の基本
  • イオナイザーの評価・管理の基本
  • 拡散性材料による静電気対策の基本
  • 拡散性材料の評価・管理の基本
  • 静電気放電検知の基本
  • 異物対策の基本

プログラム

 電子デバイス製造工程において、静電気帯電を起因とした不良・不具合の問題は定常的に発生しております。ESD問題の事例は、従来は人体帯電モデルが支配的でありましたが、十数年前からそれ以外の問題も加わってきました。それらは、CDM (帯電デバイスモデル:Charged Device Model) 、CBE (帯電した電子基板からの放電:Charged Boad Event) 、CDE (帯電したケーブルやハーネスからの放電:Cable Discharge Event) 、ICテストソケットの帯電など多岐に及び、その内容も複雑かつ難しい (低電位管理) 内容になってきております。
 このような背景から、静電気放電 (ESD) 対策に関する対応が年々増えて来ております。PCBの実装・製品組み立て工程におけるESD問題が最近注目をされて来ました。加えて、LSI製造技術が進展しチップレット (Chip Let) 技術の採用に伴い、更なる対策 (帯電電位:±30V以下) が求められています。これからのESD対策を行う為には、ESD/ESA問題に対して、正しい認識や知識が求められてます。
 本セミナーは、静電気の基本を再認識し、ESD対策に関する基本的なアプローチについて解説し、最近必要と成ってきている新たな情報を加えます。更に、静電気を正しく認識して頂く重要なポイントとして、静電気の測定・イオナイザーの効果確認等を、計測器を用いた実演を参考に正しい静電気対策のプロセスを解説します。

  1. 静電気の基礎
    1. 静電気とは? (静電気利用と問題)
    2. 電荷・静電容量・電位
    3. 静電気発生のプロセス (摩擦・剥離・誘導と帯電列)
    4. 静電気放電 (ESD) のプロセス (コロナ・グロー・アーク)
    5. 帯電電位と塵埃付着の関係 (エッジ効果)
    6. 静電気問題及び対策 (静電気の数値化・可視化)
      1. 抵抗測定器
        • リストストラップ
        • 拡散性対策材料
      2. 静電気測定器
        • 電界計
        • ACFB表面電位計
        • DCFB表面電位計
          • 実演:歩行中の人体帯電測定・対象物の大きさと測定器毎の精度
      3. 電荷量の測定 (ナノクーロンメーター)
      4. イオナイザーの検査・評価 (チャージド・プレートモニター)
      5. 静電気放電の検出
  2. 静電気による問題
    1. 人体帯電モデル (HBM)
    2. チャージドデバイスモデル (CDM)
    3. 帯電したPCB基板からの静電気放電 (CBE)
    4. 帯電したケーブルからの静電気放電 (CDE)
    5. 静電気帯電が形成する電界による誘導帯電
  3. 静電気対策の基本・接地
    1. 導電性材料・拡散性材料の使用 (温湿度環境と表面抵抗値・対策レベルと表面抵抗値)
    2. 加湿 (湿度環境と静電気帯電電位の関係)
    3. 静電シールド (電界の遮蔽)
    4. イオナイザー
      1. イオンの生成方式
        • 放射線型
        • DC型
        • パルスDC型
        • AC型
        • パルスAC型
        • 高周波型
        • 次世代AC型
      2. 形式
        • バー型
        • デスクトップ型
        • オーバヘッド型
        • ノズル型
        • ガン型
      3. イオンバランス制御方式
        • センサーフードバック方式
        • 自己制御方式
      4. 性能評価
        • イオンバランス
        • イオンバランスの均一性
        • 減衰特性
        • 誘導帯電の有無
        • EMI
  4. 製造現場における静電気対策
    1. 半導体製造前工程
      • 異物対策の再確認
      • FOUP・SMIF PODの帯電
      • Chip Let技術を採用する場合、新たにESD問題の対策が必要
    2. 半導体製造後工程
      • ICテストソケットでは2回放電する
      • Chip Let技術を採用する場合、新たなESD対策が必要
    3. 液晶製造工程
      • 搬送中のガラス基板へのイオンブローは両面同じ位置で行う
      • ガラス基板へのイオンブローは両面に
    4. PC基板製造工程
      • スクリーン印刷後のPCBは、高い帯電電位を持つ
      • SMT装置内部でのイオンブローが必要と成って来る
      • マウントするデバイスの帯電電位・電荷量に注目
    5. シート材製造 (フィルム等)
      • 同じ場所での表裏両面のイオンブローが基本
    6. 射出成型工程
      • 成型直後の無風除電を検討
    7. 製品組み立て工程
      • 成型品の帯電
      • ハーネスの帯電
      • 樹脂コネクタの帯電
  5. Q&A

講師

  • 山口 晋一
    シシド静電気株式会社 営業本部 営業企画室
    上席顧問

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 44,000円 (税込)
複数名
: 35,000円 (税別) / 38,500円 (税込)

受講者の声

  • 当社ではワークが露光基板で大きいため帯電量も大きく装置の動作に不具合が生じる事があり、イオナイザによる除電方法の例が参考になりました。
  • 実演含め静電気、放電の説明が非常に分かりやすかったです。
  • 分かりやすく非常にためになる内容でした。測定機器については考える時間が足りず理解が追いつきませんでした。
  • 詳しい解説で理解が深まりました。
  • 大変勉強になる内容でよかった。

複数名同時申込割引について

複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 35,000円(税別) / 38,500円(税込) で受講いただけます。

  • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
  • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 70,000円(税別) / 77,000円(税込)
  • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 105,000円(税別) / 115,500円(税込)

テキスト送付に係る配送料

ライブ配信・アーカイブ配信受講の場合、別途テキストの送付先1件につき、配送料 1,100円(税別) / 1,210円(税込) を頂戴します。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • セミナー資料は、郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は2025年2月20日〜26日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は別途、送付いたします。