技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ウェット塗工における欠陥対策と均一塗布技術

ウェット塗工における欠陥対策と均一塗布技術

~グラビア、バー、コンマ、スピン、ディップ、メニスカス法、スロット~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年12月10日〜20日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年12月18日まで承ります。

概要

本セミナーでは、塗工が専門の講師がRoll To Rollやスロットダイなど塗工における「理論的アプローチ」と「現場ノウハウ」を詳解いたします。

開催日

  • 2024年12月9日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 塗工方式の違いとニーズに合った方式の選定方法
  • 各方式の塗膜厚と限界塗工速度の見積もり方
  • 塗工製造におけるトラブルと対策方法
  • 塗膜製品の開発から量産へのスケールアップの要点

プログラム

 機能性フィルムの開発ではスピンコーターや手塗りバーが活用されるが、Roll To Roll量産には、汎用のスロット、グラビア、コンマ方式等が活用されます。薄かったり厚かったり、塗る条件に適した方法が何れか、どういう基準で選択すれば良いか迷う研究者も多いであろう。しかし化学工学の専門書や論文は数式が乱立して分かりにくく、特に化学系や生物系出身の研究者が習得する負担になっている模様。
 このセミナーでは、数式は最小限に抑え、図表、動画や演習ツールで塗工のイメージ作りを支援します。

  1. はじめに
    1. はじめに
    2. 塗工と乾燥 (開発とパイロットと量産)
    3. フィルムが利用されている製品は?
    4. 製品に占めるフィルム要素
    5. フィルムの構成要素 〜厚みと層数〜
    6. 塗る〜溶かした液を塗る (Dry厚とWet膜厚)
    7. Wet塗布量の決め方
    8. 塗工方法の比較 (三種しかないダイ方式
    9. 開発のステップ
    10. 実験室とRoll to Rollの違い
    11. 実験室の塗工方式
    12. 開発と要因変更、異なるアプローチ
  2. スロット塗工
    1. スロットダイの塗工性
      1. スロットダイの構成と部品
      2. 給液方法
      3. ダイヘッドの設置角度
      4. 薄塗りと厚塗り
      5. 薄塗り限界 (スジ)
      6. 最小膜厚 (Ca数との関係)
      7. 塗布可能領域 (Coating Window)
      8. Couette – Poiseuille流
      9. Couette – Poiseuille流 (非ニュートン)
      10. リップ形状 (厚塗りと薄塗り)
      11. 上リップの渦
      12. 厚塗りの操作
      13. 背面減圧しない操作方法
      14. より薄く (OverBite) より厚く (UnderBite)
    2. テンションド・ウェブ方式
      1. テンションと流体圧のバランス
      2. ギャップの見積もり
      3. Coating Window
      4. スロット渦
      5. リップ形状
      6. リップ形状と塗布性
  3. ブレード塗工 (コンマ・コーター) (コンマコーターはヒラノテクシードの商標)
    1. ブレード塗工の分類 (ナイフ・スティッフ・ベント)
    2. コンマ・コーターの特徴
    3. ナイフ型ブレードの塗工厚み
    4. コンマロールたわみ
    5. コンマロール保温
    6. 給液方法
    7. 接合通過
    8. 間欠塗工
    9. 液ダム内の流動
    10. ダム液面と底面
    11. 液ダムの液漏れ防止フィルム
  4. グラビア塗工
    1. ダイレクト方式 (正転)
    2. リバース方式 (逆転)
    3. キスリバース方式 (バックアップなし)
    4. ドクターチャンパー方式 (密閉型)
    5. ダイレクト方式の液だまり (ギャップと粘度)
    6. ダイレクト方式の膜分断 (渦と周速比)
    7. リブ発生条件 (ダイレクトの場合)
    8. リバースの膜転写箇所の流動
    9. リバース方式の塗布可能領域
    10. セルの過充填と部分充填
    11. ブレード後のセル残液
    12. ドクターブレード当て角
    13. ドクターブレード形状
    14. ドクターブレードの押し圧と膜厚
    15. ドクターブレードの当て角と摩耗
    16. ドクターブレードの接触面に作用する力
    17. ドクターブレード当て板
    18. 端部の厚塗り対策
  5. ワイヤーバー塗工
    1. 塗工部 (ワイヤー有無)
    2. 塗工部 (ワイヤーレスバー)
    3. 実験室の手引きバー
    4. 回転の塗布量への影響は?
    5. 量産と同様の回転方式
    6. 手塗布の回転しない方式
    7. ワイヤレスバーの塗工量
    8. 塗工量の計算
    9. 塗工量の計算値と公知データ
    10. レベリング
    11. 塗布直後のレベリング
    12. 可視化実験系
    13. リップル筋の様子
    14. 粘度とバー形状
    15. スジのレベリング
  6. スピン塗工
    1. 流動支配と乾燥支配
    2. 理論膜厚 (Emsile式)
    3. 厚みと回転時間
    4. 厚み分布と回転数
    5. ペロブスカイト太陽電池のガスフローと平滑性
  7. ディップ塗工
    1. ディップ塗工の歴史
    2. 薄塗りと厚塗り
      1. 薄塗り (毛管駆動)
      2. 厚塗り (排出駆動)
    3. 排出区間ごとの挙動
    4. 定常厚みの理論
    5. 実際の塗工厚み
  8. メニスカス塗工
    1. ペロブスカイトの1ステップメニスカス塗布法
    2. メニスカス塗布法 (銀ナノ材料の塗工)
    3. メニスカス塗布法 (US メーカーの特許)
    4. キャピラリーコート法 (OLED)
    5. キャピラリーコーター (フォトマスク)
    6. スロット式キャピラリーコーター
    7. キャピラリーコーター (PEDOT:PSS)
  9. 開発・スケールアップ・量産
    1. 開発品のRoll To Rollへのスケールアップ
    2. 開発と量産のアプローチ
    3. トラブル時の工程分離
    4. チャンピオンと金太郎飴
    5. Roll To Rollでスケールアップするには

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 42,000円(税別) / 46,200円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

  • 「Zoom」を使ったライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • 配信開始となりましたら、改めてメールでご案内いたします。
  • 視聴サイトにログインしていただき、ご視聴いただきます。
  • 視聴期間は2024年12月10日〜20日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/9 ハードコート剤の開発、材料設計、調製、特性評価、高機能化、応用展開 オンライン
2024/12/10 塗装仕上がり/塗膜品質に影響する機構の理解と実際 オンライン
2024/12/11 ダイコーティングの基礎とトラブル対策 オンライン
2024/12/11 塗布膜乾燥プロセスの解明・考察・本質の理解と塗布膜の設計、不良・欠陥対策への応用 オンライン
2024/12/11 防汚コーティングの基礎知識と評価手法 オンライン
2024/12/12 ペロブスカイト太陽電池の開発動向と量産課題 オンライン
2024/12/12 高品質スラリー調製のための分散技術とその安定化、評価方法 オンライン
2024/12/13 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/13 リチウムイオン電池セパレータのコーティングによる機能付与 オンライン
2024/12/16 フィルムの乾燥技術、乾燥プロセスの最適化とトラブル対策 オンライン
2024/12/18 ウェット塗工における欠陥対策と均一塗布技術 オンライン
2024/12/19 基材への塗布層の形成、コーティング液の塗布技術 オンライン
2024/12/20 プラスチック加飾技術の最新動向と今後の展望 オンライン
2024/12/23 塗料・塗膜の基礎 (塗装系) と欠陥分析技術、耐候性技術 東京都 会場
2024/12/23 ハードコート剤の開発、材料設計、調製、特性評価、高機能化、応用展開 オンライン
2024/12/24 粘度、粘弾性の測定法とデータの読み方、活用例 オンライン
2024/12/25 ダイ塗布プロセスの欠陥メカニズム・課題と対策 オンライン
2025/1/7 高品質スラリー調製のための分散技術とその安定化、評価方法 オンライン
2025/1/8 基材への塗布層の形成、コーティング液の塗布技術 オンライン
2025/1/15 スラリー中粒子の分散・凝集状態の制御に向けた評価技術 オンライン