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抗バイオフィルムの材料開発と試験の実施手順、評価

抗バイオフィルムの材料開発と試験の実施手順、評価

~ISO 4768:2023について、試験方法の詳細・留意点 / バイオフィルム形成阻害物質の実用化 / バイオフィルムの発生防止・形成防止・除去技術~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、バイオフィルムの原因と対策について、具体的手法とポイントを分かりやすく解説いたします。

開催日

  • 2024年11月19日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • バイオフィルムの基礎知識
  • バイオフィルムの形成過程と構造、物性
  • バイオフィルム評価の新しい方法
  • バイオフィルムの原因と対策・実例

プログラム

第1部 バイオフィルムの形成メカニズム、バイオフィルム対策技術

(2024年11月19日 10:30〜12:30)

 バイオフィルムはあらゆる分野で発生するため、その対策に苦慮されていることと思います。各現場で対応するには、その相手となるバイオフィルムのことを十分に理解した上で可能な対策を取ることが得策です。本講演は、バイオフィルムの基礎を十分に理解していただくために企画されました。是非、この講座で知識を増やし、バイオフィルム対策を実行していただければ幸いです。

  1. バイオフィルムとは何か
  2. バイオフィルムの主役と、その特性
  3. バイオフィルムの発生事例
    1. 住環境
    2. 医療器材
    3. 環境衛生
  4. バイオフィルムを調べる
    1. バイオフィルムの観察
    2. 菌種の同定
    3. 分離菌種の特性
  5. バイオフィルムの構造と形成過程
    1. 走査電子顕微鏡所見
    2. バイオフィルムの模式図
    3. バイオフィルムの形成過程・形成機構
    4. クオラムセンシング
  6. バイオフィルムを退治する
    1. バイオフィルムの発生防止ポイント
    2. バイオフィルムの形成防止技術
    3. バイオフィルムの除去技術
    • 質疑応答

第2部 硬質表面上における各種材料の抗バイオフィルム試験の実施手順と評価

(2024年11月19日 13:00〜14:10)

 バイオフィルムとは微生物が固体表面で増殖し、細胞外重合物質 (EPS) を産生することで形成される生物膜で、水まわりで発生する“ぬめり“の原因となっています。 本講演では硬質表面上におけるバイオフィルムの抑制を目的とした加工製品の評価方法であるISO 4768:2023について、試験方法の詳細・留意点をご説明するとともに、抗菌製品技術協議会 (SIAA) による認証制度についてご紹介いたします。

  1. バイオフィルムについて
  2. 抗バイオフィルム評価試験方法 (ISO 4768)
    1. 試験法の流れ
    2. 試験実施上の留意点
  3. 抗菌製品技術協議会 (SIAA) における認証基準
    1. SIAAの活動
    2. SIAAマークについて
    3. 抗バイオフィルム加工製品の性能基準
    • 質疑応答

第3部 バイオフィルム形成阻害を利用した微生物対策

(2024年11月19日 14:25〜15:25)

 細菌は物質表面への定着や自身の保護のために粘性の高い構造体であるバイオフィルムを形成する。このバイオフィルム形成を抑制することは、感染症の予防や工業設備の劣化を防ぐ上で有効とされている。講演では、講師らが見出したバイオフィルム形成阻害物質と、産学連携を通じて取り組んできた実用化の事例を紹介する。また、この技術を応用することで、将来的にはよりクリーンで安全な生活環境や工場環境、医療環境が実現できると考えている。

  1. 微生物 (細菌) の基礎知識
  2. 細菌の特徴と性質
  3. バイオフィルム
  4. バイオフィルム形成阻害物質に関する研究
  5. アビエチン酸系化合物とは
  6. アビエチン酸系化合物の抗菌効果
  7. アビエチン酸系化合物のバイオフィルム形成阻害効果
  8. バイオフィルム形成阻害物質の実用化 – 産学連携による抗菌シートの開発 –
  9. 実用化に向けた戦略
  10. 抗菌シートの原理
  11. 抗菌シートの効果
  12. 抗菌シートの活用
  13. 今後の展望 – 産学連携による知財化・実用化 –
    • 質疑応答

第4部 マイクロプレートを用いた新たなバイオフィルム評価方法

(2024年11月19日 15:40〜16:40)

 バイオフィルムは、微生物とその代謝物である細胞外多糖等から構成される集合体で、あらゆる環境に存在しています。近年、バイオフィルム形成阻害能を有する薬剤や、食品成分の探索が注目を集めており、また、素材に形成されるバイオフィルムの量やバイオフィルム形成阻害能を有する薬剤を評価するニーズも増えています。ただ、既存の方法では、洗浄操作等でバイオフィルムが剥がれて測定値にばらつきが出る、複数のサンプルや条件での多検体測定が出来ない、水に浮くような浮力のある素材での評価が出来ない等の課題がありました。弊社ではそれらの課題を解決した新たなバイオフィルム評価方法を開発しましたので、紹介致します。

  1. バイオフィルム測定における課題と注意点
  2. バイオフィルム形成量・形成阻害測定
  3. バイオフィルム内微生物の生存率や活性度合測定
  4. 任意の素材におけるバイオフィルム形成量・形成阻害測定
    • 質疑応答

講師

  • 古畑 勝則
    麻布大学 生命・環境科学部
    教授
  • 太田 知克
    一般財団法人 日本食品分析センター 彩都研究所 微生物部 微生物研究課
    課長
  • 山田 陽一
    就実大学 薬学部
    准教授
  • 中久保 政一
    株式会社 同仁化学研究所 試薬開発本部 開発部
    部長

主催

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アカデミック割引

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日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

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    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
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  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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