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晶析の基礎から結晶多形における重要課題への挑戦とスケールアップトラブル防止事例

晶析の基礎から結晶多形における重要課題への挑戦とスケールアップトラブル防止事例

~スクリーニング技術、熱力学的安定形結晶の選定、晶析プロセスでの作り分け、水和結晶・溶媒和結晶の取り扱い、late-appearing polymorph といわれる現象や結晶多形の判別が困難なケースへの対応など~
オンライン 開催

アーカイブ配信で受講をご希望の場合、視聴期間は2024年10月15日〜28日を予定しております。
アーカイブ配信のお申し込みは2024年10月15日まで承ります。

概要

本セミナーでは、晶析操作の基礎となる原理からスケールアップまで、最近の研究成果も含めて解説し、どのように制御することができるかを解説いたします。
また、粒度分布制御を行うための考え方や、優先晶析、結晶多形制御のような選択晶析についても解説いたします。

開催日

  • 2024年9月30日(月) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 塩、共結晶、結晶多形のスクリーニングに携わる方
  • 原薬の最終工程でスケールアップを担当されているプロセス化学者
  • 製造受託や研究受託で結晶多形を扱っている方

修得知識

  • 最終製品の品質を保証するための鍵となる晶析操作の基礎と品質のつくり込み方法
  • 晶析操作の基礎となる原理の理解からスケールアップへのつなげ方
  • 粒度分布制御を行うための考え方
  • 優先晶析、結晶多形制御のような選択晶析
  • バッチ晶析と連続晶析の特徴と設計
  • 結晶多形現象を考察する上で必要となる熱力学
  • 熱力学的に安定な結晶形の選定方法
  • 塩、共結晶、結晶多形のスクリーニングで必要となるストラテジー
  • 水和結晶・溶媒和結晶の取り扱いに関するノウハウ
  • late-appearing polymorphに対する考え方と取り組み

プログラム

 晶析操作は、古くから様々な分野において用いられている分離精製操作ですが、特に医薬品やファインケミカルの製造においては、最終製品の品質を保証するための鍵となる単位操作です。しかし、実際には晶析操作の設計・制御は非常に難しく、スケールアップの際にトラブルを伴うことも多いです。その理由としては、晶析操作が基本的には非平衡相分離操作であることに起因し、その制御が難しいことがあげられます。そこで、本セミナーでは晶析操作の基礎となる原理からスケールアップまで、最近の研究成果も含めて解説し、どのように制御することができるかを紹介します。
 医薬品をはじめとして、新規な有機化合物の研究開発を進める際には、結晶多形現象に遭遇することが頻発します。本セミナーでは、晶析の基礎理論に基づいて結晶多形の事例と課題解決について紹介します。具体的に、開発形結晶を選定するためのスクリーニング技術、熱力学的安定形結晶の選定、晶析プロセスでの作り分け、水和結晶・溶媒和結晶の取り扱い、スケールアップ等の様々な場面における結晶多形の取り扱いに必要なアプローチについて事例を基に詳細に解説します。新しい真の安定形結晶形が後から突然に出現するlate-appearing polymorph といわれる現象や結晶多形の判別が困難なケースのような難題への取り組みについても触れます。
 医薬品、農薬等の開発において、塩、共結晶、結晶多形のスクリーニングを行っている方や、原薬の最終工程でスケールアップを担当されているプロセス化学者の方や、製造受託や研究受託で結晶多形を扱っている方、晶析の基礎理論を習得したい方、ぜひ、ご参加をお願いします。

  1. 晶析の基礎
    1. 晶析とは
    2. 核化と結晶成長
    3. 一次核化,二次核化
    4. 結晶成長モデル
    5. 準安定領域と晶析操作
  2. 晶析操作の種類と特徴
    1. 晶析の種類
    2. 冷却晶析
    3. 貧溶媒添加晶析
    4. 濃縮晶析
    5. 反応晶析
  3. 晶析操作で求められる結晶の品質
    1. 医薬品原薬に求められる品質
    2. 晶析操作での不純物の混入要因
    3. 類縁物質/残留溶媒
    4. 水和結晶
    5. 元素不純物
    6. 結晶多形
    7. エナンチオマー含量
    8. 粒度分布
    9. 晶癖
  4. バッチ晶析とスケールアップ
    1. バッチ晶析の特徴と設計
    2. 種晶の取り扱い
    3. バッチ晶析でのトラブル
    4. バッチ晶析のスケールアップ
  5. 結晶粒度分布制御
  6. 選択晶析
    1. 結晶多形制御
    2. 優先晶析
  7. 連続晶析
    1. 医薬品の連続製造の動向
    2. 医薬品原薬製造における連続晶析
    3. 連続晶析とバッチ晶析の比較
    4. 連続晶析装置
    5. MSMPR晶析装置による連続晶析
    6. MSMPR晶析装置のカスケード運転
  8. 結晶多形の基礎
    1. 結晶多形発現のメカニズム
    2. 結晶多形の熱力学的背景
    3. Late-appearing polymorph
    4. 結晶核生成と結晶多形制御
    5. 結晶化における臨界核の考え方
    6. 溶液媒介転移
  9. 結晶スクリーンニング
    1. 結晶スクリーニングの動向
    2. 原薬の物性研究
    3. 結晶多形と物性
    4. 塩、共結晶、結晶多形のスクリーニングで必要となるストラテジー
    5. 非晶質複合体 (コアモルファス) の取り扱い
    6. いかにして安定形結晶を得るか
  10. Late-appearing polymorphとクラスター
    1. 一次核化とRare event
    2. 一次核化と過飽和溶液の履歴
    3. 一次核化へのクラスターの影響
  11. 結晶多形の判別が困難な場合
    1. 結晶多形の判別が困難な事例
    2. MicroEDの活用による結晶学的な解析
    • 質疑応答

講師

  • 山野 光久
    スペラファーマ株式会社 製薬研究本部
    主席研究員

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 36,200円 (税別) / 39,820円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 36,200円(税別) / 39,820円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 82,500円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信対応セミナー / アーカイブ配信対応セミナー

ライブ配信またはアーカイブ配信セミナーのいずれかをご選択いただけます。

ライブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

アーカイブ配信セミナーをご希望の場合

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2024年10月15日〜28日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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