技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ガス分離膜の細孔径・ガス透過性評価手法とシリカ系多孔膜によるCO2分離技術

ガス分離膜の細孔径・ガス透過性評価手法とシリカ系多孔膜によるCO2分離技術

~膜分離によるCO2分離 / ガス分離膜の細孔径・ガス透過性評価手法 / Modified Gas Translation (m-GT) modelによる細孔径の算出法 / シリカ系多孔膜によるCO2分離技術~
オンライン 開催

このセミナーは2024年5月に開催したセミナーのオンラインセミナー:オンデマンド配信です。
オンラインセミナーは、お申し込み日より10営業日の間、動画をご視聴いただけます。
お申込は、2024年9月27日まで受け付けいたします。
(収録日:2024年5月29日 ※映像時間:約2時間58分)

概要

本セミナーでは、シリカ系多孔膜の技術背景を踏まえた上で、CO2分離のためにアモルファスシリカの細孔径制御に着目した研究成果を紹介いたします。
また、CO2と膜との親和性 (吸着性) を制御するために、ネットワーク構造にアルキルアミノ基を導入したアミノシリカ、有機キレートを炭化した膜のCO2吸着特性などの研究成果についても紹介いたします。

開催日

  • 2024年9月27日(金) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 膜分離に関する基礎知識
  • ガス透過法によるサブナノ細孔径評価技術
  • ガス分離膜の透過性評価手法
    • 純ガス
    • 混合ガス
    • 水蒸気共存系
  • シリカ系多孔膜の技術背景・特徴
  • シリカ系多孔膜の細孔径制御技術、CO2分離特性の研究動向

プログラム

 地球レベルでの環境負荷が問題となる現在では、持続可能な社会を構築するためにどのような貢献ができるかが重要です。膜分離工学は、化学や医薬などすべての工業プロセスで重要な役割を果たし、水処理や水素・CO2分離のような環境問題の解決においてもキーテクノロジーとなるため、国連が定めた、Sustainable Development Goals (SDGs、持続可能な開発目標) への貢献が大きい技術です。当研究室では、シリカ、チタニアなどの無機材料、および有機・無機ハイブリッド材料に着目し、製膜・評価技術の確立、透過・分離特性の検討を通じてあらゆる膜分離プロセスについて基礎から実用レベルの研究を行っています。
 本講演では、シリカ系多孔膜の技術背景を踏まえた上で、CO2分離のためにアモルファスシリカの細孔径制御に着目した研究成果を紹介します。また、CO2と膜との親和性 (吸着性) を制御するために、ネットワーク構造にアルキルアミノ基を導入したアミノシリカ、有機キレートを炭化した膜のCO2吸着特性などの研究成果についても紹介します。

  1. はじめに
    1. カーボンリサイクルにおけるCO2分離回収技術
    2. 膜分離によるCO2分離
    3. 膜分離法の種類と分離対象
    4. 代表的な膜材料と膜構造
  2. ガス分離膜の細孔径・ガス透過性評価手法
    1. ゾル-ゲル法によるシリカ多孔膜
      • ゾル調製
      • 製膜法
    2. サブナノレベルの細孔径評価技術 (ガス透過法)
      1. ガス性能評価
        • 透過率と透過係数
        • トレードオフカーブ
      2. ガス透過率の測定
        • 装置概要
        • 透過率の算出法
          • 擬定常法
          • 容積法
      3. 2成分混合ガスの分離
        • 分離予想線と分離限界線
      4. ガス透過および水蒸気透過実験
      5. 溶存ガス、水蒸気透過実験
  3. Modified Gas Translation (m-GT) modelによる細孔径の算出法
    1. 多孔膜における気体透過メカニズム
    2. 気体透過率の分子径依存性によるサブナノ構造評価
    3. Normalized Knudsen-based Permeance (NKP) 法の提案
      1. 規則性材料 (ゼオライト) を用いたモデルの検証
      2. 気体選択性の予測
  4. シリカ系多孔膜によるCO2分離
    1. シリカ多孔膜の技術背景・特徴
    2. シリカ系材料によるCO2分離膜の作製
    3. 分子ふるい制御型
      1. オルガノシリカによる細孔径制御
        • テンプレート法
        • スペーサー法
      2. Si-OH基による細孔径制御
        • アニオンドープ法
    4. CO2吸着性制御型
      1. アミン系シリカによる細孔構造制御、表面改質 (グラフト化)
      2. 第1〜3級アミンの吸着力がCO2透過性に及ぼす影響
      3. TFAを用いたアミン形態、多孔性制御
      4. オルガノシリカ+アルキルアミンによるDual-Network構造
    5. Carbon-SiO2-ZrO2複合酸化物によるCO2分離
      1. 有機キレートを用いたSiO2-ZrO2マイクロポーラス構造制御
      2. C-SiO2-ZrO2におけるCO2の吸着特性
    • 質疑応答

講師

  • 金指 正言
    広島大学 大学院 先進理工系科学研究科
    教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

オンデマンドセミナーの留意点

  • 申込み後、すぐに視聴可能なため、本セミナーのキャンセルは承りかねます。 予めご了承ください。
  • 録画セミナーの動画をお手元のPCやスマホ・タブレッドなどからご視聴・学習することができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 3営業日後までに、メールをお送りいたします。
  • 視聴期間は申込日より10営業日の間です。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、印刷・送付いたしますので、視聴開始後に届きます。
  • セミナー資料は、申込み日から3営業日以内に発送いたします。
  • 動画視聴・インターネット環境をご確認ください
    • セキュリティの設定や、動作環境によってはご視聴いただけない場合がございます。
    • サンプル動画が閲覧できるかを事前にご確認いただいたうえで、お申し込みください。
  • 本セミナーの録音・撮影、複製は固くお断りいたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/26 機械学習を用いたCO2分離回収材料の探索、設計とその活用 オンライン
2024/11/28 ガス分離膜の細孔径・ガス透過性評価手法とシリカ系多孔膜によるCO2分離技術 オンライン
2024/11/28 MOFの低環境負荷合成と水処理用吸着剤への応用 オンライン
2024/12/3 分離工学の基礎、各種技術 (蒸留・抽出・吸着・膜分離) とシミュレーションによる簡単解析 オンライン
2024/12/6 高分子膜のガス透過メカニズムと高分子CO2分離膜の技術動向 オンライン
2024/12/11 MOFの低環境負荷合成と水処理用吸着剤への応用 オンライン
2024/12/13 コロイダルシリカに関する情報の整理と使いこなすためのテクニック オンライン
2024/12/19 シリカ微粒子の基礎 (分類・製法・特性と評価) とポリマーへの配合・複合化技術 オンライン
2024/12/20 二酸化炭素 (CO2) の吸収・回収及び吸収材技術 オンライン
2024/12/20 CO2分離回収技術とプロセス・コスト試算 オンライン
2024/12/23 分離工学の基礎と装置設計法 オンライン
2024/12/23 固液分離: 各種技術の原理、特徴とデータ解析・プロセス設計の要点 オンライン
2025/1/12 分離工学の基礎と装置設計法 オンライン
2025/1/20 半導体製造用薬液の不純物対策 オンライン
2025/1/21 触媒の各種評価・解析技術、反応性予測とその応用 オンライン
2025/1/28 多孔性材料による気体の吸着制御 オンライン
2025/2/12 気体の吸着・脱着 基礎と応用 オンライン
2025/2/19 MOFが拓く未来:ガス分離技術と社会実装の最前線 オンライン