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高分子・複合材料の熱膨張メカニズムと低膨張化

高分子・複合材料の熱膨張メカニズムと低膨張化

オンライン 開催 個別相談付き

概要

本セミナーでは、熱膨張・熱収縮挙動の基礎から計測・評価まで、制御技術の実例を踏まえて詳解いたします。

開催日

  • 2024年2月29日(木) 10時30分 15時30分

受講対象者

  • 複合材料・高分子材料を扱う技術者
  • 熱膨張について基礎から学びたい方

修得知識

  • 寸法の歪み、応力集中、複合材や異種材料接合部の「剥がれ」の発生メカニズム
  • 添加剤や熱膨張調整剤、共重合体やブレンドの利用、冷却や加熱制御などの低膨張技術

プログラム

 熱膨張挙動は物質の最も基本的な物性の1つであり、密度に関連する全ての物性に影響を及ぼす。それゆえ、学術的な面からだけでなく工業的にも大変重要である。特に、どのような材料においてもさまざまな温度環境下での使用に際し、材料の熱膨張係数の低減が大きな課題であることから、熱膨張機構を踏まえた上で材料への応用展開を図る必要がある。
 それゆえ、なぜ熱膨張するのかといった熱膨張機構の基礎から種々の材料における熱膨張挙動の特徴について概説する。そして、低熱膨張材料を設計する場合の指針となることを趣旨とする。

  1. 熱膨張の基礎
    1. 熱膨張の原理
      • 物質はどのように熱膨張するのか
    2. 高分子の熱膨張
      • 高分子は他の物質と同じ原理で膨張するのか
    3. 自由体積とは?
      • 定義、測定法と熱膨張とのかかわり
    4. 高分子の熱膨張機構
      • 熱膨張機構を基にした抑制原理
    5. 熱膨張挙動とその他の物性との関係
      • 屈折率など
  2. 熱膨張測定の基礎
    1. 線膨張係数
      • 定義と測定法
    2. 体膨張係数
      • PVT挙動
  3. 種々の材料の熱膨張挙動と熱膨張係数
    1. 各種高分子
      • 膨張係数の特徴
    2. 繊維
      • 負の熱膨張係数
    3. 高分子系複合材料
      • 複合則と複合例
  4. 材料の低線膨張化
    1. 成形加工とPVT挙動
      • 成形加工プロセスとのかかわり
    2. プレス延伸法
      • 汎用樹脂及び透明樹脂の低線膨張化
    • 質疑応答

講師

  • 扇澤 敏明
    東京工業大学 大学院 理工学研究科 物質科学専攻
    教授

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

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本セミナーは終了いたしました。

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