技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

企業の研究開発における計算科学の効果的な運用

企業の研究開発における計算科学の効果的な運用

~どのように計算科学部門と実験部門を連携させればよいか / 計算科学が成功しやすい環境の構築、人材、運用のポイントとは~
オンライン 開催

開催日

  • 2024年2月22日(木) 10時30分 16時00分

プログラム

 従来、計算科学に関する講演といえば計算理論やソフトウェの解説などの純技術的なことと「成果のみの紹介」に偏っていて成果に至るプロセスや失敗事例は公開されてこなかった。そのため計算科学の効果的な運用方法が産業界にはほとんど知られていない。このことを憂慮した演者は去る9月「計算科学マネジメント – 企業で計算科学を有効に活用するにはどうしたらよいか」 (化学工業日報社) を上梓した。
 本書には1980年代の成功体験と2000年代の失敗体験から抽出した計算科学運用上のさまざまなポイントを挙げており、それらは「計算科学12カ条」の形にまとめている。本講演は本書に基づいて行うものである。

  1. 序論:「計算科学マネジメント」の出版動機と本講演の狙い
  2. 主な用語の定義
  3. 化学産業の宿命:エネルギー原理のくびき
  4. 研究開発の型と計算科学運用との関係
  5. バブル崩壊が助長した「化学会社の化学離れ」
  6. 1980年代からの計算化学の変遷:環境が飛躍的に進歩した割には…
  7. 産業界における計算科学の活用状況:現象解明が主、設計への貢献は不十分
  8. 「計算科学はITの一種である」との皮相な見方はどこから出るのか?
  9. 計算科学を阻む「手仕事重視文化」 (実験偏重・理論軽視)
  10. 成功体験:磁場計算ソフトの開発 (1980年代)
  11. 失敗体験:計算化学業務 (2001年〜2012年ごろ)
  12. 浮かび上がった計算科学マネジメント上の諸問題
  13. 初期構造問題:思いつかなければ始まらない!
  14. 「計算化学による予測」とはどういうことか?
  15. 計算予測不確実性の問題:分子設計が賭けになってしまう!
  16. 順問題と逆問題の違い:計算科学マネジメントの基本中の基本!
  17. モデル構想力:計算科学による「設計」に最も重要な能力
  18. モデル構想力の外部化:マテリアルズ・インフォマティクス (MI)
  19. 有機機能性材料の分子設計の実例
  20. 計算科学予測の検証実験:「検査測定」のみならず「解析測定」もやれ!
  21. 計算科学準備:計算科学は準備が大変と覚悟せよ!
  22. 先進テーマ問題:先進的なテーマ故に「今の計算科学ソフト」が使えない!
  23. 計算科学の運用形態:スーパー実験家方式がベスト
  24. 計算科学部門と実験部門との連携不足問題:RAPモデル
  25. 計算科学が成功し易い研究環境:専業テーマ型研究環境
  26. 計算科学を成功させる人材とは
  27. 計算科学と競争力:公開された計算科学ソフトは競争力の源泉にはなりにくい
  28. 究極計算化学システムの世界:化学会社のファンドリー化?
  29. 計算科学12か条:計算科学運用のチェックポイント
    • 質疑応答

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。