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気液撹拌の理論と装置設計、運転条件設定

気液撹拌の理論と装置設計、運転条件設定

~ガス吸収速度、通気量、所要動力、気液接触界面積、気泡径の求め方~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、撹拌・スケールアップについて取り上げ、問題解決や求める製品を開発するために理解しておきたい知識・技術について詳しく解説いたします。

開催日

  • 2023年6月14日(水) 10時30分 16時15分

修得知識

  • 撹拌技術用語の本質的な理解
    • 撹拌レイノルズ数
    • 撹拌所要動力 など
  • 液相撹拌条件および気液撹拌条件の合理的な決定方法
  • スケールアップ条件因子の選定法と使用法
  • 気液間物質移動と物質移動計算法の基本知識
  • 気液撹拌装置の設計の基礎
  • 気液撹拌装置の運転条件設定の基礎
  • 気液撹拌装置の最新技術

プログラム

第1部 気液撹拌の理論と撹拌操作、スケールアップ

(2023年6月14日 10:30〜14:30) (途中 昼休みを挟みます)

 液相撹拌と気液撹拌の設計計算法と合理的なスケールアップ指針について一から解説する。気液撹拌やスケールアップに関する手ごろな専門書はそれほど多くなく、初学者がこれから気液撹拌理論を学ぶには、高額な技術書や古書や洋書に頼らざるを得ないのが現状である。
 このセミナーでは、これらの書籍を集約して自作した詳しいテキストをもとに、液相撹拌および気液撹拌の理論的背景を習得する。設計計算の力をつけるには電卓で何度も計算してみることが大切であり、多くの例題を取り入れている。セミナーでは扱わない周辺分野についてもテキストに詳しく記載するので自習していただきたい。

  1. 液相撹拌の基礎理論
    1. 撹拌作用
    2. 代表的な撹拌翼
    3. 撹拌槽内の流れ
    4. 撹拌槽の条件因子
    5. 撹拌槽の標準寸法
    6. 流動特性
    7. 撹拌所要動力
    8. 動力特性
    9. 撹拌所要動力の推算1 (邪魔板無しの場合)
    10. 撹拌所要動力の推算2 (邪魔板有りの場合)
    11. 混合特性
    12. 高粘性流体の撹拌
    13. 計算例題
      1. 撹拌槽寸法の計算例
      2. 撹拌レイノルズ数の計算例
      3. 撹拌所要動力 (線図利用) の計算例
      4. 撹拌所要動力 (永田式) の計算例
      5. 撹拌所要動力 (亀井・平岡式) の計算例
      6. 混合時間の計算例
      7. 撹拌所要動力 (高粘性流体) の計算例
  2. 気液撹拌の基礎理論
    1. ガスの溶解度
    2. ガス吸収速度
    3. 完全分散通気撹拌速度
    4. 気液系の撹拌所要動力
    5. 容量係数
    6. 気液接触界面積
    7. ガスホールドアップ
    8. 気泡径
    9. 計算例題
      1. ガス吸収速度の計算例
      2. 通気量の計算例
      3. 完全分散通気撹拌速度の計算例
      4. 気液系撹拌所要動力の計算例
      5. 物質移動容量係数の計算例
      6. 気液接触界面積の計算例
      7. ガスホールドアップの計算例
      8. 気泡径の計算例
  3. スケールアップ
    1. スケールアップの考え方
    2. 幾何学的相似の条件
    3. 力学的相似の条件
    4. 運動学的相似の条件
    5. スケールアップの基準式
    6. スケール比の影響
    7. 計算例題
      1. 実機寸法の計算例
      2. 実機翼径の計算例
      3. 実機撹拌速度の計算例
      4. 実機撹拌動力の計算例
  4. 撹拌槽構造 ※配布資料への掲載のみ
    1. 材料力学の基礎
    2. 撹拌槽の標準寸法
    3. 撹拌槽の強度1 (胴)
    4. 撹拌槽の強度2 (鏡板)
    5. 撹拌軸径
    6. 危険回転数
    7. 計算例題
      1. ひずみの計算例
      2. ヤング率の計算例
      3. 軸径の計算例
      4. 撹拌槽の寸法計算例
      5. 撹拌槽の強度計算例
      6. 危険回転数の計算例
    • 質疑応答

第2部 気液撹拌装置の設計と運転条件設定

(2023年6月14日 14:45〜16:15)

 気液撹拌は化学工業や培養など様々なプロセスで用いられています。本講習では気液撹拌装置の設計についての基礎や運転条件設定のための方法を説明します。また、最新の気液撹拌技術について合わせて紹介します。

  1. 気液撹拌について
    1. 気液撹拌の目的
    2. 気液撹拌に求められる作用
    3. 気液撹拌の方法
  2. 気液撹拌装置の基本設計
    1. 撹拌目的の明確化
    2. 撹拌槽条件の選定
    3. 撹拌翼の選定
    4. ガス供給方式
    5. 撹拌所要動力
  3. 運転条件の選定
    1. スケールダウンテストによる検討
    2. スケールアップ
    3. CFDシミュレーションの活用
  4. 最新の撹拌技術
    1. 新型タービン:SupermixHS100
    2. 新型スパージャー:サタケスパージャー
    3. 実機適用事例
    • 質疑応答

講師

  • 三上 貴司
    新潟大学 工学部 化学システム工学プログラム
    准教授
  • 根本 孝宏
    佐竹化学機械工業 株式会社 撹拌技術研究所
    課長

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)
複数名
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 50,000円(税別) / 55,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 100,000円(税別) / 110,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 150,000円(税別) / 165,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
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  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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