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量子コンピュータのハードウェアおよび素子・材料開発の現状、製造技術の展望

量子コンピュータのハードウェアおよび素子・材料開発の現状、製造技術の展望

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、量子光学、量子ドット、超伝導素子、レーザー冷却などのデバイスとそれを支える部材開発の動向や、ノイズ対策、動作安定性、量産性、市場性など、量子コンピュータの実現に向けた課題について詳解いたします。

開催日

  • 2022年3月2日(水) 9時50分 17時20分

プログラム

第1部 シリコン系の量子ビット素子とその可能性について

(2022年3月2日 9:50〜10:50)

 半導体量子ビットは既存の集積デバイスと互換性があることから、 その将来性が期待されている。本講座では、半導体量子ビットの特徴と作製につ いて最新の研究動向を含めて解説する。

  1. 量子計算の基礎
    1. 量子ビット
    2. 量子演算
    3. 量子コヒーレンス
  2. 半導体量子ビットの作り方
    1. 量子状態の重ね合わせ
    2. 量子もつれ
    3. シリコン量子ビットの特徴
  3. 半導体量子ビットの操作
    1. 単一量子ビットゲート
    2. 2量子ビットゲート
  4. 半導体量子コンピュータの現状と今後
    1. 誤り耐性量子操作
    2. 大規模化へ向けて
    • 質疑応答

第2部 みんなでつくる量子コンピュータ

- 量子コンピューターの基礎知識、今後の展望を含め –

(2022年3月2日 11:00〜12:00)

 量子コンピュータに関しては、エレクトロニクス技術を様々に結集して作らなければならない、これまでになかった計算機である。ただ、計算機であるということに変わりがなく、何が従来型の計算機と一緒で、何が違うのか?ということを解説する予定である。また、量子力学という言語を知らなくても、量子コンピュータを作る上で重要な役割があるので、その社会的役割に関しても解説する。

  1. みんなでつくる量子コンピュータ
    1. 量子コンピュータのコミュニティーに関する様々な階層
    2. 量子コンピュータの計算機モデル
  2. 量子力学を知る必要のない量子コンピュータへの役割
    1. 計算社会学
    2. 計算問題による「1秒の価値」の違い
    • 質疑応答

第3部 超伝導技術の量子コンピューターへの 応用とその可能性について

(2022年3月2日 12:50〜13:50)

  1. 超伝導量子ビットとは
    1. 超伝導量子ビットの基礎
    2. 超伝導量子ビットの作製方法
  2. 超伝導量子ビットのための材料プロセス開発
    1. 最近の動向
    2. 窒化物超伝導材料
  3. 大規模集積化に向けた課題
    • 質疑応答

第4部 シリコン量子ドットデバイスと量子コンピューターへの応用

(2022年3月2日 14:00〜15:00)

シリコン量子ドットデバイスに関連した物理や技術について解説し、量子コンピューターへの応用に向けた研究動向、技術課題と展望について解説する。
  1. 背景
    1. トランジスタ
    2. 量子ドット
    3. スピン
  2. シリコン量子ビット
    1. 操作
    2. 測定
    3. 初期化
    4. コヒーレンス
  3. 研究動向
    1. 研究環境
    2. 高忠実化
    3. 集積化
  4. 技術課題と展望
    1. 大規模化
    2. 周辺技術
    3. 連携開発
    • 質疑応答

第5部 疑似量子コンピューティング向けスピントロニクス技術について

(2022年3月2日 15:10〜16:10)

 電子の電荷とスピンの同時利用に立脚するスピントロニクス素子にの確率的振る舞いを利用した疑似量子ビット、及びそれを利用した疑似量子コンピューティングについて解説する。最適化問題や機械学習の実証例やコンピューティング性能の向上に向けたデバイス技術について概観する。

  1. スピントロニクスとは
    1. スピントロニクスの基礎
    2. 不揮発性メモリMRAM
    3. スピントロニクス新概念コンピューティング
  2. スピントロニクス確率論的コンピューティング
    1. 確率論的コンピューティングの概要
    2. 因数分解の原理実証
    3. 機械学習の原理実証
  3. 確率動作スピントロニクス素子技術
    1. 熱揺らぎの高速化
    2. その他
    • 質疑応答

第6部 超伝導量子集積回路のプロセス開発とその課題について

(2022年3月2日 16:20〜17:20)

 超伝導量子コンピュータを社会実装するためには超伝導量子ビットの高性能化だけでなく、それを読み出すための周辺回路を含めた集積化する技術も重要である。そのような超伝導量子回路の集積化、特にプロセス開発の現状についてについて解説する。

  1. はじめに
  2. 超伝導薄膜の最適化
    1. 超伝導材料
    2. 超伝導薄膜の物理
    3. 集積化のための最適化
  3. 超伝導集積回路のレシピ
    1. 作製方法
    2. プロセス評価
    3. デバイス評価
  4. 今後の課題
    1. 超伝導3次元実装 超伝導TSV
    2. 超伝導3次元実装 超伝導フリップチップ
    • 質疑応答

講師

  • 樽茶 清悟
    理化学研究所 創発物性科学研究センター 量子機能システム研究グループ
    グループディレクター
  • 鹿野 豊
    慶應義塾大学大学院 理工学研究科
    特任准教授
  • 寺井 弘高
    情報通信研究機構 未来ICT研究所 超伝導ICT研究室
    室長
  • 小寺 哲夫
    東京工業大学 工学院
    准教授
  • 深見 俊輔
    東北大学 電気通信研究所
    教授
  • 牧瀬 圭正
    国立天文台 先端技術センター
    准教授

主催

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1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 55,000円(税別) / 60,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 110,000円(税別) / 121,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 165,000円(税別) / 181,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

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開始日時 会場 開催方法
2024/5/23 量子コンピュータ入門 オンライン