技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

光無線給電技術の基礎と研究動向、今後の応用展望

光無線給電技術の基礎と研究動向、今後の応用展望

~新しい無線電力伝送の可能性~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、小型・長距離給電が可能・電磁波ノイズがないという特長を有する新たなワイヤレス電力伝送技術 「光無線給電」を取り上げ、光無線給電の基礎から研究動向・課題・期待される用途まで解説いたします。

開催日

  • 2021年6月28日(月) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 光無線給電の基本的原理
  • 光無線給電と他の無線給電の原理や違い
  • 光無線給電の構成や必要デバイス、現時点や今後の給電特性の見込み
  • 光無線給電の現時点の取り組み事例やプレイヤー (研究開発組織)

プログラム

 通信は無線化が進んでおり、機器に残る配線である給電も無線化にすることで社会の大きな変革を期待できる。光無線給電は、電磁波を用いた無線給電に比べて小型で長距離給電可能、電磁波ノイズがないという優位性を持つ。このため、体内インプラント機器、多数の小型IoT端末、情報機器、家電、ドローン、ロボットやEVなどの移動体、水中応用、宇宙用途への適用も期待できる。一方で、レーザ光源と太陽電池という確立技術により構成可能できるものの、最近注目が始まった分野であり、研究開発組織や成果実績はまだまだ不十分であり、これから実用化に向けての取り組みが急速に活発化すると考えている。
 光無線給電の優位性と課題、講師研究室や国内外における光無線給電システムの研究状況などの最新動向を解説する。

  1. 無線化社会の期待
    1. 無線化が進展:通信
      1. 無線通信の拡がり
      2. 無線通信の優位性と課題
    2. 残された有線:給電
      1. 無線給電の意義
      2. バッテリーは?
      3. エネルギーハーベスティングは?
      4. 無線給電の特徴
  2. 無線給電技術
    1. 無線給電の種類
      1. 電磁誘導方式
      2. 磁界共鳴方式
      3. 電界利用方式
      4. マイクロ波方式
      5. 超音波方式
    2. 無線給電の課題
      1. 給電距離
      2. 高強度電磁波の制約
      3. 無線給電は構成複雑
      4. 無線給電の適用範囲
  3. 光無線給電の基本
    1. 光で給電
      1. 光エネルギーを電気エネルギーへ
      2. 太陽光・室内照明発電との違い
    2. 光ビームを用いる光無線給電
      1. 光ビームで無線給電
      2. 光無線給電の適用範囲
      3. 光無線給電は新技術か?
  4. 光無線給電の基本原理
    1. 太陽光とレーザ光の違い
      1. スペクトル幅
      2. 太陽光/単色光の太陽電池照射
    2. 太陽電池の特徴
      1. 電気特性
      2. 太陽電池の効率
      3. 太陽電池の種類
      4. 太陽電池の動向
      5. 単色光照射の効率
      6. 単色光照射用の事例
    3. 光源の特徴
      1. 光源の種類と特徴
      2. 高出力光源
      3. レーザの効率
      4. ビーム特性
      5. LED は光無線給電に使えるか?
    4. 光無線給電の効率
      1. 現状の効率と今後の期待
      2. 低温システムにおける効率
  5. 光無線給電システムの構築
    1. 光無線給電の構成
      1. これまでの光無線給電の経緯
      2. 基本構成と特徴、特性
    2. 光無線給電の様々な構成
      1. システム構成用の機能要素
        • 均一照射
        • ビーム制御
        • 対象検知など
    3. 光無線給電の研究開発事例
      1. 体内埋め込み機器
      2. IoT端末
      3. 情報端末
      4. 移動体
        • EV
        • AGV
        • ドローン応用
      5. 水中応用
      6. 宇宙応用
    4. 光ファイバを用いる光給電
      1. 光ファイバで給電
      2. 光ファイバ給電の特性
      3. 光ファイバ給電の適用範囲と事例
    5. 光無線給電の安全性
      1. 最大露光許容量とレーザクラス分け
      2. 安全性確保の方策
  6. まとめ
    1. 講演のまとめ
    2. 光無線給電を扱う学会・団体
    • 質疑応答

講師

  • 宮本 智之
    東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所
    准教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,400円 (税別) / 33,440円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。