技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

熱脱着GCおよびMALDI-MSによる高分子添加剤の直接分析

熱脱着GCおよびMALDI-MSによる高分子添加剤の直接分析

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、高分子材料に含まれる添加剤分析について基礎から解説し、熱脱着GCおよびMALDI-MSの測定原理や装置構成から高分子材料中の添加剤成分の分析に応用した事例まで解説いたします。

開催日

  • 2021年4月21日(水) 13時00分 15時00分

修得知識

  • 熱脱着GC法の基礎原理と測定方法の実際
  • MALDI-MS法の基礎原理と測定方法の実際
  • 熱脱着GCとMALDI-MSによる樹脂中の光安定剤の分析方法

プログラム

 一般に、高分子材料中の添加剤分析には、予め溶媒抽出などにより、当該成分を基質から分離した後に各種計測法に供する方法が用いられている。しかし、この方法では、抽出分離に際して1) かなりの試料量と長時間にわたる煩雑な操作を必要とすること、および2) 対象物によっては目的成分が定量的に抽出されなかったり、それらの汚染や変性が起こったりすること、などが問題点として指摘されている。これに対して、熱脱着ガスクロマトグラフィー (熱脱着GC) やマトリックス支援レーザー脱離イオン化質量分析法 (MALDI-MS) などの手法を利用して、様々な高分子材料中の添加剤成分の分析を、試料によっては抽出操作を伴わずに迅速かつ簡便に行うことが可能である。
 本講座では、まず、熱脱着GCおよびMALDI-MSの測定原理や装置構成を解説し、次にこれらの方法を高分子材料中の添加剤成分の分析に応用した事例をいくつか紹介する。なお、ここで熱脱着GCについては、熱分解GCをベースとする方法論に注目して、その測定手順や応用例を解説する。さらに、両手法を活用した、実際の添加剤分析の事例 (樹脂中の光安定剤を中心に) を紹介する。

  1. 添加剤分析の概要
  2. 熱脱着GCの基礎と簡単な応用例
    1. 測定原理と装置構成
      1. 原理と測定方法
      2. 熱脱着部や分離カラムなどの装置構成
      3. 簡単な応用例
    2. 熱分解装置を利用した熱脱着GC
      1. 原理と測定方法
      2. 熱分解装置の種類と特徴
      3. 多段階熱分解を利用した分析
    3. 化学反応を加味した熱脱着GC
      1. 原理と装置構成
      2. 応用例 (紙中のサイズ剤の直接定量など)
  3. MALDI-MSの基礎と簡単な応用例
    1. 原理と装置構成
      1. 質量分析計の構成
      2. MALDIのメカニズム
      3. 飛行時間型質量分離の機構
    2. 測定条件と実験手順
      1. マトリックス試薬の選択
      2. 試料結晶の調製
      3. 固体試料調製法を採用した方法論
  4. 反応熱脱着GCおよびMALDI-MSによる樹脂中の光安定剤の直接分析
    1. 光安定剤について
    2. 反応熱脱着GCによるポリプロピレン中の高分子量光安定剤の直接分析
      1. 直接定量分析法の開発
      2. 紫外線照射に伴う光安定剤の構造変化の解析
    3. MALDI-MSによるポリプロピレン中の高分子量光安定剤の直接分析

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 30,000円 (税別) / 33,000円 (税込)
複数名
: 15,000円 (税別) / 16,500円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 15,000円(税別) / 16,500円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 25,000円(税別) / 27,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,000円(税別) / 33,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/21 ゴム・高分子材料のトライボロジー特性と接触面の観察および評価方法 オンライン
2024/6/21 アニオン重合の基礎知識と高分子の精密制御 オンライン
2024/6/21 分子動力学 (MD) 法の基本原理・具体的な技法から高分子材料開発への応用 オンライン
2024/6/24 粘着剤の基礎知識と評価法 オンライン
2024/6/25 高分子の粘弾性挙動と時間-温度換算則の活用事例 オンライン
2024/6/25 フィラーの分散・充填技術およびナノコンポジットの研究開発動向 オンライン
2024/6/27 フィルム製膜における延伸・配向制御、その評価と応用 オンライン
2024/6/27 二軸スクリュ押出機を用いたリアクティブプロセシング技術の基礎から応用へ 東京都 オンライン
2024/6/27 粘弾性挙動によるプラスチック成形品の残留応力の発生と解放のメカニズム オンライン
2024/6/27 高周波用基板材料に求められる特性と材料設計・低誘電損失化 オンライン
2024/6/27 プラスチックの力学特性と評価方法および複合化による改善手法 オンライン
2024/6/27 高分子の結晶化と相分離の基礎的理解および高分子ブレンドへの応用 オンライン
2024/6/27 ポリウレタンの基礎とアミン触媒の構造および開発動向 オンライン
2024/6/27 粘度の基礎と実用的粘度測定における留意点と結果の解釈 オンライン
2024/6/27 プラスチックのケミカルリサイクル技術最新動向 東京都 会場・オンライン
2024/6/28 固体高分子材料の動的粘弾性測定 オンライン
2024/6/28 ポリイミド入門講座 オンライン
2024/6/28 プラスチックリサイクルのための素材識別技術と高度選別装置の開発 オンライン
2024/6/28 FT-IRを上手に使うための基礎とスペクトルの解析 オンライン
2024/6/28 ガスクロマトグラフィー (GC) の基礎および実務へのポイント オンライン