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泡の生成機構と消泡剤の選び方、使い方

泡の生成機構と消泡剤の選び方、使い方

~泡の挙動、消泡剤の種類・作用、選定・使用のポイント、消泡性の評価方法など~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、発泡・消泡のメカニズム、消泡剤の活用に必要な知識、消泡剤の選定・使用のポイント、消泡性の評価方法、製造工程や塗工時などに生じる泡トラブルの原因と対策までを詳しく解説いたします。

開催日

  • 2021年4月13日(火) 10時00分 17時00分

修得知識

  • 泡の基礎
    • 泡の生成
    • 泡の安定性
    • 泡の崩壊メカニズム
  • 泡の構造と解析法
  • 泡の安定性の評価方法
  • 泡に必要な界面活性剤の基礎知識
  • 起泡性・泡沫安定性に関与する因子の評価技術
  • 泡の発生とその対処方法
  • 状況に応じた消泡剤の選択方法、適切な使用方法
  • レオロジー測定の基礎知識
  • 化粧品基材のレオロジー評価手法
  • 泡物性の評価事例
    • 泡立ち
    • 泡強度
    • 泡切れなど

プログラム

第1部 泡の基礎:泡沫の生成・崩壊のメカニズムと構造・評価方法

(2021年4月13日 10:00〜11:30)

 泡は私たちの日々の生活やさまざまな産業分野で用いられる非常に身近な現象です。本セミナーでは、泡沫の生成と安定性、崩壊のメカニズムに関する基礎について概説し、泡の構造の解析と安定性の評価方法について最新技術も含めて解説します。

  1. 泡の基礎:日常で必要不可欠な泡 (気泡・泡沫) について
  2. 泡に必要な界面活性剤の基礎知識
    1. 界面活性剤の構造と特性
    2. 界面活性剤の基本的性質 (吸着とミセル形成)
  3. 泡の生成
    1. 泡の生成のメカニズム
    2. 起泡の方法
  4. 泡の安定性と崩壊
    1. 泡の安定性と崩壊のメカニズム
    2. 起泡力・泡沫安定性の評価方法
  5. 起泡力・泡沫安定性に関与する因子
    1. 動的表面張力
    2. プラトーボーダーにおける毛管吸引力
    3. 界面粘弾性
      • ギブズ弾性
      • マランゴニー効果
    4. 泡膜の表面電荷と分離圧
  6. 泡沫の構造の評価方法
    1. 直接観察
      • 顕微鏡
      • 電子顕微鏡
      • CCDカメラ
    2. 中性子小角散乱法 (最新の技術)
  7. 界面活性剤の分子構造と泡特性との関係
    1. 従来の界面活性剤の例
    2. アミノ酸系界面活性剤を用いた最新の研究紹介
    • 質疑応答

第2部 界面活性剤概論と消泡への応用

(2021年4月13日 12:10〜13:40)

 種々の業界での製造工程ではプロセスケミカルスと呼ばれる種々の界面活性剤が使用されている。水系のプロセスで界面活性剤を使う時泡立ちが問題となることがある。
 当講座では、何故泡は立つのか、どうすれば問題となる泡を消すことが出来るのか、 泡の発生機構、消泡理論、消泡テスト方法等について詳述する。

  1. 泡・消泡を理解するための界面活性剤の基礎
    • 表面張力とは
    • ぬれ性とは
    • ミセルとは
    • HLBとは
  2. 消泡とは
    1. 泡は何故立つのか、何故消えないのか
    2. 泡を安定化する要因とは
    3. 消泡及び消泡剤とは
  3. 消泡試験法
    1. サーキュレーション法
    2. ホモジナイザイザー法
    3. 比重カップ法
    4. メスシリンダー法
    5. ディフーザースートン法 等
    • 質疑応答

第3部 消泡剤の種類とその選定、使い方

(2021年4月13日 13:50〜15:20)

 塗料、コーティング剤他、液体を扱う産業では意図しない泡の発生は多くの場合、その製造工程や最終製品の品質に好ましくない結果を与える。当講義では泡の発生メカニズムを理解し、適切な消泡剤の選定方法、使用方法が習得できるように基礎から詳しく説明する。

  1. はじめに
    1. 自己紹介
    2. 本日の内容について
  2. 泡とは何か
    1. そもそも泡とは
    2. 泡はどのように発生するのか
    3. 泡が消える理由
    4. 泡が安定する理由
  3. 消泡剤とは
    1. 消泡剤は何でできている
    2. シリコン系消泡剤
    3. ポリマー系消泡剤
    4. 消泡剤における疎水性粒子の役割
    5. 消えにくい泡
    6. 極小泡に有効な新規消泡剤
  4. 消泡剤の使用・選定方法
    1. 消泡剤の種類が多いのはなぜ
    2. どのような消泡剤を選ぶのか
    3. 消泡性と副作用について
    4. 消泡剤の添加方法・添加量の考え方
    5. 消泡性の評価方法の例
    • 質疑応答

第4部 レオロジー測定による泡の物性評価

(2021年4月13日 15:30〜17:00)

 レオロジー測定は粘性と弾性の特性を同時に評価することができ、材料設計において非常に有効な評価手法である。本講座では、粘弾性測定の基礎的な理論から、泡の物性評価に重要な評価項目である泡立ち、泡強度、泡切れを測定事例と共に紹介する。更に、流動場の画像観察など光学測定との同時評価事例も併せて紹介する。

  1. はじめに~レオロジー測定の概要~
    1. レオロジーとは?
    2. レオロジー測定 (粘弾性測定) とは?
    3. レオメータ (粘弾性測定装置) とは?
  2. レオロジー測定手法
    1. レオロジー測定の種類
    2. 回転 (静的) 測定と応用例
    3. 振動 (動的) 測定と応用例
  3. 泡物性の評価
    1. 泡立ちの評価 (泡が立ちやすい / 泡が立ちにくい)
    2. 泡強度の評価 (固い / 軟らかい / 角が立つ)
    3. 泡切れの評価 (泡構造の崩壊時間)
  4. 応用例
    1. 光学測定との組み合わせ (流動場観察)
    2. その他
  5. さいごに
    • 質疑応答

講師

  • 吉村 倫一
    奈良女子大学 研究院 自然科学系化学領域
    教授
  • 成見 和也
    キレスト株式会社
    技術顧問
  • 有村 槙悟
    ビックケミー・ジャパン株式会社 塗料添加剤部
  • 宮本 圭介
    株式会社 アントンパール・ジャパン ビジネスユニット
    キャラクタリゼーションマネージャー

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 66,000円 (税込)
複数名
: 55,000円 (税別) / 60,500円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 30,400円(税別) / 33,440円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
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  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
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本セミナーは終了いたしました。