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低分子ゲル化剤の使い方とゲルの物性評価

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低分子ゲル化剤の使い方とゲルの物性評価

~ゲル化剤・機能性ゲル開発のためのメカニズム、ゲル形成の駆動力、分子設計、調製のポイントを学ぶ~
オンライン 開催

開催日

  • 2020年8月28日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 増粘剤・ゲル化剤に関連する技術者、開発者、生産技術担当者、品質保証担当者
    • 化粧品
    • 医薬品
    • 製剤
    • 食品
    • 接着剤
    • 乳化剤・界面活性剤 など
  • 増粘剤・ゲル化剤で課題を抱えている方

修得知識

  • ゲル化剤、増粘剤の基礎
  • レオロジー・触感の制御のコツ
  • 安定性に影響する条件と最適化

プログラム

第1部. 低分子ゲル化剤の特性・活用法

(2020年8月28日 10:30〜14:30)

 ゲルは、多量の溶媒を含みながら、粘性状態から非常に硬い個体状態まで幅広い性質を持ち、機能性ソフトマテリアルとして、医療・医薬、食品、化粧品、農業、工業など多くの分野での応用研究が行われている。高分子ゲルに加えて、非共有結合を主相互作用とした超分子化学の分野から、低分子化合物によるゲル化が注目され、低分子のゲル化剤の開発や機能性低分子ゲルに関する研究が行われている。本講演では、ゲルの基本的な概念、低分子ゲルの調製と応用について解説する。

  1. ゲルに関する基礎知識
    1. ゲルとは?
    2. ゲルの特性と用途
    3. ゲルの考え方 (分類)
    4. 高分子ゲルと低分子ゲル
    5. ゲル化機構の違い
  2. 高分子ゲルについて
    1. 高分子合成とゲル
    2. 機能性高分子によるゲル
    3. いろいろな高分子ゲル
    4. 高分子ゲルの産業利用
  3. 低分子ゲルと低分子ゲル化剤
    1. 低分子ゲル化剤とは何か?
    2. 低分子ゲル化剤の必要性?
    3. 低分子ゲルの作製
    4. 低分子ゲル中での低分子ゲル化剤のふるまい
    5. 低分子ゲル形成の駆動力
    6. 低分子ゲル化剤の分子設計
    7. 低分子ゲルの産業応用
  4. 低分子ハイドロゲル
    1. 低分子ハイドロゲル化剤?
    2. 分子設計
    3. バイオマテリアルへの応用
  5. 低分子ゲルの最新の動向 (学術的観点から)
    1. 機能を持つ低分子ゲル
    2. 低分子ゲルを使った材料
    3. その他
  6. 今後の展望
    • 質疑応答

第2部. 粘弾性測定のゲル物性評価への応用

(2020年8月28日 14:45〜16:30)

  1. はじめに
    1. 実は身近なレオロジー
    2. 粘弾性の考え方
    3. フロー、静的測定、動的測定の理解
    4. レオメータの仕組みと冶具の使い分け
  2. フロー測定
    1. 様々なフローカーブ
    2. 降伏値の求め方
    3. チクソトロピックループとステップフロー
  3. エマルション (物理ゲル) のデータ
    1. 安定性評価事例
    2. 構造による粘度の変化
  4. サスペンション (物理ゲル) のデータ
    1. 分散性評価事例
    2. 凝集構造と粘度の関係
  5. 身近にある典型的なゲル (ゼラチン、寒天) のデータ
    1. 食感と粘弾性測定の関係
    2. 粘弾性におけるゲルの分類
    3. ゾル – ゲル転移
    • 質疑応答

講師

  • 鈴木 正浩
    信州大学 大学院 総合工学系研究科 生命機能・ファイバー工学専攻
    教授
  • 髙野 雅嘉 (高野 雅嘉)
    ティー・エイ・インスツルメント・ジャパン株式会社 アプリケーション課
    ケミスト

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

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