技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ナノ粒子への表面グラフト化による機能付与と分散制御技術

ナノ粒子への表面グラフト化による機能付与と分散制御技術

~セルロースナノファイバー / セルロースナノクリスタルへの応用についても解説~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、グラフト化の方法論、表面評価技術、機能物質の固定化、分散性制御技術など、ナノ粒子の高機能化を実現するグラフト化技術について、具体例を交えて詳しく解説いたします。

開催日

  • 2020年5月15日(金) 12時30分 16時30分

修得知識

  • ナノ粒子の表面グラフト化処理の方法論
  • 粒子表面の機能設計
  • 粒子の分散制御技術
  • セルロースナノファーバーやセルロースナノクリスタルのグラフト化への展開

プログラム

 カーボンナノチューブやグラフェンなどのナノカーボン、及びシリカなどのナノ粒子表面へのポリマーのグラフト化反応の方法論についてまとめる。ついで、いくつかの具体例をあげて、ナノ粒子表面へ導入した官能基をベースとするポリマーグラフトナノ粒子の合成例や実験方法の実際と、その表面評価技術について解説する。また、ナノ粒子表面への抗菌性ポリマーのグラフト化や生物忌避性物質などの固定化によるナノ粒子表面への多彩な機能付与について述べる。
 炭素材料表面へのナノカーボンの固定化とその新規材料としての可能性や、表面グラフト化によるナノ粒子の分散制御技術についても解説する。さらに、ナノ粒子グラフト化技術のセルロースナノファイバーやセルロースナノクリスタルの表面疎水化への応用についても述べる。

  1. はじめに
    1. なぜ、グラフト化?
    2. ナノカーボンとナノ粒子の特徴
      1. カーボンブラック
      2. カーボンナノチューブ
      3. 炭素繊維、気相生長炭素繊維
      4. フラーレン
      5. グラフェンと酸化グラフェン
      6. シリカナノ粒子
    3. セルロースナノファイバーとセルロースナノクリスタルの特徴
  2. グラフト化の方法論〜育毛法と植毛法
  3. 表面から毛 (ポリマー) を伸ばす〜育毛法
    1. ラジカル重合、リビングラジカル重合
    2. イオン重合
    3. デンドリマー合成法の応用
  4. 毛 (ポリマー) を植え付ける〜植毛法
    1. 表面官能基の利用
      1. 表面官能基と末端反応性ポリマーとの反応
      2. リビングポリマーとの反応
      3. ポリビニルオキサゾリンの利用
      4. シランカップリング剤の利用
    2. グラフト反応の起点としてのナノカーボンの芳香族環 (グラフェン構造)
      1. 芳香族環の反応性〜酸化処理による官能基導入
      2. ナノカーボンはラジカルを捕捉する〜ラジカル捕捉能の利用
      3. 芳香族環とフェロセンとの配位子交換反応の利用
      4. π – π相互作用の利用
  5. 炭素材料表面へのナノ粒子の固定化
    1. 配位子交換反応の利用
      1. 炭素材料表面へのナノカーボンの固定化
      2. 炭素材料表面へのナノシリカの固定化
    2. ポリビニルオキサゾリンの利用
  6. 環境負荷の少ないグラフト反応〜大量合成を目指して
    1. 溶媒を用いない乾式系における大量合成
    2. イオン液体を用いるグラフト重合
  7. グラフト反応の実際〜実験方法は簡単〜
    1. 実験方法の具体例
    2. グラフト率の評価方法
  8. ナノ粒子表面グラフト鎖の評価技術
    1. 表面分析機器による評価法
    2. 熱分解GC – MSによる評価法
  9. ポリマーグラフトナノ粒子の分散性
    1. 表面ぬれ性の制御
    2. グラフト鎖による分散性制御
  10. ナノ粒子表面への機能物質の固定化
    1. 機能物質の固定化の意義
    2. 生体親和性の付与
    3. 生物忌避性の付与
    4. 抗菌・防かび性の付与
    5. 難燃性の付与
    6. その他
  11. 機能物質をインターカレートした層間化合物の利用
    1. 安全で安心なフィラー〜添加剤の溶出とブルーミングの抑制
    2. インターカレーションとは?〜層間に機能物質を挟み込む
    3. リン系難燃剤のインターカレーション
    4. 酸化防止剤のインターカレーション
    5. カプサイシンのインターカレーション〜安全で安心な船底塗料
  12. セルロースナノファーバー (CNF) やセルロースナノクリスタル (CNC) へのグラフト化の応用展開
    1. CNFとCNC表面官能基変換
    2. TEMPO酸化CNF (TOCN) 表面グラフト化
    3. CNCの表面グラフト化
    4. CNFとCNCへの機能付与
  13. おわりに
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,800円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 22,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 22,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 66,000円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/11 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/12 微生物が作るヌメリ (バイオフィルム) の形成制御、防止・洗浄技術 オンライン
2024/12/13 コロイダルシリカに関する情報の整理と使いこなすためのテクニック オンライン
2024/12/13 化粧品の微生物管理と防腐・抗菌性試験実施 基礎講座 オンライン
2024/12/17 天然植物繊維を強化材とする複合材料の基礎と応用 東京都 会場
2024/12/18 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2024/12/18 導電性カーボンブラックの配合・分散技術と電池特性への影響 オンライン
2024/12/19 シリカ微粒子の基礎 (分類・製法・特性と評価) とポリマーへの配合・複合化技術 オンライン
2024/12/20 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2024/12/23 化粧品の微生物管理と防腐・抗菌性試験実施 基礎講座 オンライン
2025/1/6 微生物が作るヌメリ (バイオフィルム) の形成制御、防止・洗浄技術 オンライン
2025/1/8 滅菌製品および無菌医薬品における微生物試験の実務とバリデーションのポイント オンライン
2025/1/10 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2025/1/15 ファージセラピーの最新開発動向と次世代耐性菌対策への展望 オンライン
2025/1/22 導電性カーボンブラック導電材の分散性向上技術と電池特性の向上 オンライン
2025/1/28 多孔性材料による気体の吸着制御 オンライン
2025/1/29 カーボン材料の分散制御技術と評価法 オンライン
2025/1/29 ぬめりにおける材料別 評価法と対策・開発 オンライン
2025/2/7 ぬめりにおける材料別 評価法と対策・開発 オンライン