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CFRP開発最前線

CFRP開発最前線

~界面設計と評価、物性改善やリサイクルまで~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、CFRPについて取り上げ、炭素繊維の表面改質技術と界面接着と物性の関係性から国内外開発動向と現在の課題まで、CFRPの現在を把握していただけます。

開催日

  • 2020年3月16日(月) 10時00分 17時00分

受講対象者

  • CFRP の応用製品に関連する技術者、開発者
    • 自動車
    • 航空機、ヘリコプター
    • 船舶
    • ロケット、航空宇宙機、人工衛星
    • 軍用機
    • リニアモーターカーの車体、内装
    • 太陽電池パネル
    • 風力発電
    • プラント
    • 機械部品
    • 電池部材
    • 電子電気部品
    • 医療機器
    • 住宅・土木・建築材料
    • スポーツ用品 (自転車、釣具、ゴルフ、ラケットなど)
  • CFRP により軽量化、高強度化、振動減衰、耐疲労などを求めている方
  • CFRP に関連する技術者

修得知識

  • 最近の関連研究動向
  • 炭素繊維、CFRP (CFRTP) の基本
  • CFRP、CFRTPにおける樹脂選択の考え方
  • 炭素繊維 – 樹脂の界面接着性改善の考え方
  • CFRPのリサイクル技術に関して

プログラム

 近年、自動車用CFRPの開発が進められる中で、熱可塑性樹脂を母材とした 炭素繊維強化熱可塑性樹脂 (CFRTP) への期待が高まっている。CFRPにおいて炭素繊維と母材樹脂の界面接着力が、その力学物性を大きく左右する重要な因子となる。特にCFRTPでは作製工程で化学反応を伴わないため、界面接着力の制御は非常に難しい。
 本講座では、関連研究の最近の動向、炭素繊維やCFRPの基本から紹介するとともに、CFRP中における界面接着力の重要性について解説する。また、特に近年注目が高まるCFRTPにおける界面制御手法について自身の研究を踏まえて紹介する。

  1. 炭素繊維・CFRPの基本
    1. 炭素繊維とCFRPの歴史
    2. 炭素繊維の強さの由来
    3. 炭素繊維の評価
      1. X – RD (WAXD、SAXS) による結晶性やボイド等の構造評価
      2. 炭素繊維の力学物性評価
      3. 規格化されていない力学物性評価手法
    4. CFRPの考え方と界面の重要性
      1. CFRPの力学物性の理論値と実測値
      2. 界面接着がなぜ重要か?
      3. CFRPの用途
  2. 炭素繊維・CFRPの研究開発動向
    1. 国内外で実施される関連研究開発動向
    2. 低価格炭素繊維への挑戦
    3. CFRPの高速成形を可能とする熱可塑性樹脂の適用
    4. CFRPのリサイクル技術
    5. 炭素繊維への表面・サイジング処理の現状
  3. CFRTSとCFRTP
    1. マトリクス (母材) に用いる樹脂の選択
      1. CFRP母材に使用される熱硬化性樹脂
      2. CFRP母材として好まれる熱硬化性樹脂
    2. CFRPの中間基材
      1. 炭素繊維
      2. 織物
      3. プリプレグ
      4. プリプレグ、短繊維
    3. CFRTPのメリットとデメリット
      1. CFRTP母材樹脂候補
      2. 芳香族高分子のCFRTP母材への適用
    4. 高含浸を実現するCFRTPの成型技術
  4. CFRTP中における界面接着力の改善手法
    1. CFRPの引張・曲げ (・剪断) ・圧縮試験
    2. CFRPの衝撃試験
    3. CFRPの耐雷試験、耐燃焼試験
    4. CFRPの耐熱・耐候性評価
    5. 繊維表面に付与した含酸素官能基の効果
    6. 炭素繊維表面改質の確認
    7. 界面の接着性評価
      1. フラグメンテーション法
      2. マイクロドロップ法
      3. 引抜試験
    8. 熱可塑性樹脂を母材とする難しさ
    9. 新しい炭素繊維 – 樹脂界面接着力の改善手法
  5. 炭素繊維・CFRPのリサイクル
    1. リサイクル技術開発の現状
    2. 種々リサイクル技術の特徴とリサイクル炭素繊維の評価
    3. リサイクル炭素繊維の界面特性
  6. サステナブルなCFRPの実現に向けた取り組み
    1. 完全循環 (リサイクル) 可能な樹脂の選択
    2. 次世代CFRTPとしての高力学物性と耐熱性の両立方法
  7. まとめ ~未来への展望~
    • 質疑応答

講師

  • 入澤 寿平
    岐阜大学 工学部 化学・生命工学科 物質化学コース
    准教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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お問い合わせ

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受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
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    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

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