技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

錠剤製造での問題 (粉体・打錠・添加剤特性など) 解決事例と工業化の留意点

錠剤製造での問題 (粉体・打錠・添加剤特性など) 解決事例と工業化の留意点

~実製造で経験した問題解決事例を紹介し、堅牢な工程の確立を解説 / 工業化検討、技術移管を、円滑に進めるための重要な工程・着眼点、文書、ルール作りとは~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、打錠障害のトラブルシューティングの実例を紹介し、経験則を基にその原因と対策を解説いたします。

開催日

  • 2018年8月27日(月) 10時30分16時30分

修得知識

  • 主薬および副原料 (一次粒子) の物性と錠剤品質に影響する要因
  • 打錠用顆粒 (二次または三次粒子) の粉粒体特性と錠剤の物性
  • 製剤化工程におけるトラブル事例と対策、未然防止策
  • 工業化または技術移管時のスケールアップまたはダウンによる影響

プログラム

 錠剤は服用する側からの利点と、製造する側からの利点がある。打錠工程は、単独では成り立たず、造粒、混合、整粒などの前工程の影響を顕著に受ける圧縮成形工程である。錠剤は医薬品製造工程のほぼ最終工程に位置し、医薬品の有効性・安全性を確保する重要な工程である。
 一連の工程では粉体を扱うことが多く、科学的な解析能力や理論的理解が求められる。実製造で経験した問題解決事例を紹介し、堅牢な工程の確立を解説する。
 粉体の特性を圧縮成形性とのかかわりを通して解説する。製剤の物理化学的な側面を理解する。打錠障害の実際を紹介し、発生原因、対処法を解説する。工業化検討、技術移管に関わった経験から、円滑に進めるための重要な工程・着眼点を紹介し、解説する。更に、工業化、技術移管に関わる文書、ルール作りについても具体例を挙げ、解説する。

  1. 固形製剤における単位操作の意味と錠剤品質への繋がり
    • 造粒/乾燥/整粒、混合、打錠
    • 圧縮成形機の機差による溶出挙動 (カプセル剤における事例)
  2. 主薬および副原料 (一次粒子) の物性と錠剤品質に影響する要因
    • 粒子径/粒度分布、結晶性、結合性、吸湿性、帯電性、滑沢性
    • メカノケミカルストレスによる結晶性変化による影響
  3. 打錠用顆粒 (二次または三次粒子) の粉粒体特性と錠剤の物性
    • 流動性
    • 混合均一性
    • 重量均一性
    • 含量均一性
    • 溶出性
    • 硬度
    • 崩壊性
  4. 打錠の機構
    • 圧縮成形のメカニズム
    • 打錠条件セッティング時の特性 (錠剤重量vs打錠圧VS引張強度)
  5. Tooling
    • 杵形状
    • 材質/表面改質
    • 線径/深度のデザイン
    • 杵臼のクリアランス
  6. 打錠障害の発生と防止対策
    • Capping、lamination、sticking、chipping、mottling、硬度低下
    • 打錠用粉粒体に帰されるべき特性
    • 臼壁面残圧/応力緩和/塑性変形
  7. 製剤化工程におけるトラブル事例からlesson&learnings
    • 工業化または技術移管時のスケールアップまたはダウンによる影響
    • 品質管理項目、工程管理項目、改善、ベリフィケーション
  8. 今日的製造管理技術の動向
    • リスクマネージメントと堅牢な工程の確保
    • 申請書の製造方法記載と現実的な運用
    • PAT
    • Enhanced QbD
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

連合会館

2F 205

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2026/1/15 体外診断用医薬品のアメリカ進出のための最新規制対応と事業戦略策定 オンライン
2026/1/15 医薬品ライセンス契約の重要ポイントとその対応策 オンライン
2026/1/15 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2026/1/15 実験室における高薬理活性物質の取り扱い/封じ込め対応と区分による要求レベル オンライン
2026/1/16 データインテグリティ (DI) における各手順書への落とし込み・作成と記載レベル オンライン
2026/1/16 ICH (Q1) をふまえた開発段階の安定性試験実施と試験結果からの有効期間の設定 オンライン
2026/1/16 ガス吸着・脱着の基礎と測定・解析法 オンライン
2026/1/16 原薬製造プロセスにおける開発段階・承認後に応じた変更管理と同等性確保 オンライン
2026/1/16 炎症性腸疾患における治療・薬剤選択の実際と今後の展望 オンライン
2026/1/16 仮想医薬品例示で基本レギュレーションを理解し、効率的にCMC申請資料を作成するポイント オンライン
2026/1/19 ガス吸着・脱着の基礎と測定・解析法 オンライン
2026/1/19 原薬を変更する際の留意点と同等性評価のポイント オンライン
2026/1/19 細胞培養の基礎・品質管理と品質に係る検査・試験の留意点 オンライン
2026/1/19 医薬品製造工場・試験室における紙文書・紙記録から完全電子化/ペーパーレス化へのプロセス・管理とDX、DI、AIを活用した対応策・運用の留意事項 オンライン
2026/1/20 基礎から学ぶ原薬GMPガイドラインと実践 オンライン
2026/1/20 Excelスプレッドシートの開発、バリデーション、データインテグリティ対応 オンライン
2026/1/20 薬物特性に応じた製剤設計戦略と処方・剤形変更に伴う生物学的同等性試験回避の判断基準 オンライン
2026/1/20 薬物動態パラメーターから読み解く血中濃度変動要因と薬物相互作用の予測・回避法 オンライン
2026/1/20 開発段階における治験薬GMP-QA業務と有効期間設定・変更管理 オンライン
2026/1/21 洗浄バリデーションの基礎と残留許容値、回収率設定の科学的根拠の示し方 オンライン