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中間管理職・生産管理・現場リーダーに向けた工場におけるうつ病対策

中間管理職・生産管理・現場リーダーに向けた工場におけるうつ病対策

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年8月8日(水) 10時00分 17時15分

修得知識

  • うつ病の早期発見と適切な対策
  • 職場の風土改革

プログラム

第1部. 工場作業員への『うつ病』対策

~問題行動・被害的に受け止める部下への対応など~

(2018年8月8日 10:00〜11:30)

以前はうつ病といえば事務職の人がかかる病気で、工場の現場の作業者がかかることはまずありませんでした。そして、かかる人も少なかったのです。当時は精神科医が個人でクリニックを開業しても患者さんが来ないだろうと思われていました。それが最近ではうつ病になる人数が驚くほど増え、いまでは精神科のクリニックの予約がずっと先まで取れないほど精神科が混んでいます。さらに現場の作業者にも発生するようになっています。現場の作業者に出てくる「うつ」は従来からあるうつ病とはかなり違います。そこで最近の企業でのうつ病事情の変化とともにその対策を考えます。

  1. 相談できる体制つくり
  2. うつ病とうつ状態
  3. うつ病とは
  4. うつ病の病前性格
  5. うつ病の症状
  6. うつ病の心理状態と声掛け
  7. 最近のうつ病事情の変化
  8. いわゆる「新型うつ」とは
  9. 「新型うつ」の特徴
  10. 承認依存
  11. コミュ力偏重
  12. 「新型うつ」の人に接する心構え
  13. 対応の基本方針
  14. 問題行動を起こす部下への対応
  15. 被害的に受け止める部下への対応
  16. 望ましい対応法

第2部. 工場における『うつ病』対策

~適切な復職支援方法に関する当社の取り組み~

(2018年8月8日 12:15〜13:45)

メンタルヘルス不調に伴う休務は長期化することが多く、十分な配慮のもとで復職させても再発に至る事例や、周囲の期待ほどには職場再適応が進まない事例も少なくない事が指摘されている。当社においても、比較的短期間に再休務に至ってしまう事例を経験しており、先日、日本産業衛生学会全国協議会で、適切な復職支援方法についての学術的検討結果を発表した。 当日は現場で経験する『うつ病』の病態像の変遷を含め概説し、当社で取り組んでいる復職支援方法の紹介と、適切な復職支援方法に関する文献的考察を交えて紹介させて頂く予定である。

  1. 当社の企業概要説明
  2. 現場で経験する『うつ病』の病態像の変遷 (古典的うつ病 ⇒新型うつ)
  3. 当社のメンタルヘルス不調者に関する復職支援方法についての紹介
  4. 適切な復職支援・就業継続支援の方法に関する文献的考察を交えた紹介

第3部. 工場で働く人のメンタルヘルス

(2018年8月8日 14:00〜15:30)

現代はストレス社会。生きている以上、ストレス・ゼロという状況はありえないのです。そこで大切なのは、ストレスと上手につきあっていこうという考え方です。「ストレスは人生のスパイス」というのは、セリエ博士の名言です。仕事でも、家事でも、ある程度のストレスがあるほうが、ヤル気がでるのです。だからこそ、ストレスからは逃げない、ためない。それがキーワードになるのです。ストレスをためない健康生活を送る、ストレス一日決算主義の考えを紹介します。

  1. 心療内科とメンタルヘルス
  2. 今、なぜメンタルヘルスか
  3. ストレスと心身の不調
  4. できる人ほど「うつ」になる
  5. 「うつ」予防のキーワード
  6. 「うつ」への対応 (本人と周囲の対応)
  7. うつ病の職場復帰
  8. 自殺予防の10か条
  9. 従来型うつと現代型うつ (適応障害)
  10. 管理者の行うストレスマネージメント
  11. ライフスタイルとサポーター
  12. ストレス一日決算主義のすすめ
  13. NIOSHの職業性ストレスモデル
  14. 「メンタルろうさい」のすすめ
  15. 「こころの耳」の活用

第4部. 東レ愛媛工場における『うつ病』対策への取り組み

(2018年8月8日 15:45〜17:15)

従業員約2000名の繊維化学工場におけるうつ病などの精神疾患の現状と最近の傾向を報告する。現在実施しているストレスチェックや各種メンタルヘルスケアなどによる対策を紹介。業務起因によるメンタル不調には人間関係、業務量、業務の重責感などが関与しており、家庭の問題などの私生活のストレスが重なると重症化し易い傾向に有る。重症化した場合は1ヶ月~数ヶ月治療のため休職を要するため、早期発見、対策が重要である。そのための課題としてストレスチェックや声かけなどにより高ストレスが疑われた場合、速やかに面談や、職場環境改善、カウンセリングや医療機関への紹介などに導き易くできる体制が望まれる。個人情報保護やメンタル疾患への偏見などで対策が遅れないよう、職場の風土改革が基本対策として重要と思われる。

  1. 東レ愛媛工場従業員の構成
  2. 従業員の精神疾患の現状
  3. 精神疾患の事例と経過
  4. メンタルヘルスケアの実施状況
  5. ストレスチェックの結果
  6. 高ストレス者への対応
  7. 高ストレス者の面談指導の状況
  8. 面接指導のポイント
  9. 新型うつとは
  10. 新型うつの要因と対策
  11. 職場環境改善を通じたストレス対策
  12. メンタル不全対応における主要ポイント
  13. すぐ出来るメンタル対策

講師

  • 福井 明
    株式会社 ジェイテクト
    総括産業医
  • 塩田 直樹
    宇部興産 株式会社 総務・人事室 健康管理センター
    統括産業医
  • 山本 晴義
    労働者健康安全機構 横浜労災病院 勤労者メンタルヘルスセンター
    センター長
  • 竹崎 雅之
    東レ株式会社 愛媛工場 健康相談室
    専属産業医

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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