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口内炎の治療、予防と新薬創出に必要な動物モデル作成

がん化学療法・放射線治療で発生する

口内炎の治療、予防と新薬創出に必要な動物モデル作成

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2018年6月25日(月) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部. がん治療における口内炎の評価とマネジメント

(2018年6月25日 10:30〜12:00)

 がん治療に伴う口内炎の管理には、しばしば苦慮することが多い。その管理が不十分であれば、痛みなどによりQOLは低下し、食事摂取量が減って栄養状態不良が続けば、口内炎や感染症の治癒遅延につながるなど、負のサイクルを招きかねない。さらには、治療効果への影響も懸念されるため、口内炎に対する十分な理解と対策の検討が必要である。症例を提示しながら、口内炎の評価とマネジメントについて考えたい。

  1. がん治療における口内炎とその特徴
    1. 発症メカニズム
    2. リスク因子
    3. 発症部位と発症時期
  2. 口内炎の評価
  3. 対策
    1. ガイドライン
    2. ケアの基本 (口腔内清掃保持、口腔内保湿、疼痛コントロール)
    3. 予防と治療
    4. 院内製剤
  4. 評価とマネジメンとのポイント
    1. 症例 (下咽頭がん)
    2. 評価/マネジメントのポイント
    3. 免疫抑制に伴う口内炎
    4. mTOR阻害薬による口内炎
  5. まとめ
    • 質疑応答

第2部. がん化学療法/放射線治療による口内炎モデル動物の作製と活用

(2018年6月25日 12:45〜14:45)

 がん治療の副作用の一つである口内炎はがん化学療法時の30~40%、頭頸部放射線療法時のほぼ全例に発症し、患者のQOLを著しく低下させる要因となっている。しかし、現在のところ有効な治療薬剤はなく、臨床では局所麻酔や鎮痛・抗炎症薬による対症療法が行われているに過ぎない。本セミナーではがん治療に伴う口内炎の病態と、その解明および治療薬の創出に必要な評価系 (動物モデル) を紹介する。

  1. がん治療と口内炎
    1. がん治療の内訳
    2. 口内炎を起こしやすい抗がん剤
    3. 放射線治療による口内炎
    4. 口内炎発症のメカニズム
  2. 口内炎治療の現状
    1. 国際的ガイドライン
    2. 本邦における治療薬
    3. 病院・薬局製剤
  3. 動物モデルを用いた口内炎治療薬の評価
    1. 抗がん剤誘発口内炎モデル (ハムスター)
    2. 放射線誘発口内炎モデル (マウス、ハムスター)
    3. 治療薬の応用とその評価
    • 質疑応答

第3部. 口内炎治療を目的とした薬剤の調製と評価

(2018年6月25日 15:00〜16:00)

  1. 口内炎治療について
  2. 口内炎に関する市販製剤
  3. 口内炎に関する製剤研究
    1. 軟膏
    2. バッカル錠
    3. 貼付剤
    4. スプレー剤
    5. その他
  4. 口腔粘膜適用時の薬物分布、薬物動態
    • 質疑応答

講師

  • 輪湖 哲也
    日本医科大学付属病院 薬剤部
  • 渡邉 真一
    松山大学 薬学部 医療薬学研究室
    准教授
  • 大西 啓
    星薬科大学 医療薬剤学教室
    教授

会場

株式会社 技術情報協会
東京都 品川区 西五反田2-29-5 日幸五反田ビル8F
株式会社 技術情報協会の地図

主催

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複数名
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  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
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本セミナーは終了いたしました。

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