技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

品質工学 (ロバスト設計) による開発実務効率化

品質工学 (ロバスト設計) による開発実務効率化

東京都 開催 会場 開催 演習付き

開催日

  • 2018年4月20日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 品質工学の基礎、方法論
  • ロバスト設計 (パラメータ設計) の基礎
  • 品質工学・ロバスト設計の実務への適用法

プログラム

 製品開発中に品質上のトラブルが発生したり、量産後に市場問題が起こると、その対策に多くの時間やコストが費やされ、企業の業績にも影響します。個別の防止策は部分的なものになり、未知の問題には対応しきれません。技術やシステムが新しくなると次々に新たな問題が発生し、対策のための作業量が増大していきます。
 個々の問題対策の前に、開発・設計段階で製品というシステムをトラブルが起こりにくい頑健な (ロバストな) 体質にすることが重要です。品質工学を導入し、ロバスト設計 (パラメータ設計) を実践することによりこれを実現し、問題対策の作業量を削減することができます。長期的には、魅力ある製品を低価格でタイムリーに市場に提供できる企業体質に変革させることにつながります。
 本講座では学問体系としての品質工学ではなく、開発実務で役立つ品質工学を習得していただくことを目的にしています。そのため、ロバスト設計という分野を中心に、その基本概念、方法論、実務への適用方法を解説します。

  1. はじめに
    1. 本講座の狙い
    2. 品質工学とは
  2. 製品の不具合とその対策
    1. 一般的な方法
    2. 従来の未然防止の方法 (FTAとFMEA)
    3. 品質工学の考え方
  3. 品質工学におけるシステム (技術、製品) のとらえ方
    1. システムの機能
      • 目的機能と基本機能
    2. システムを構成する因子
      • 制御因子
    3. システムの外部の因子
      • 信号因子
      • 誤差因子
  4. ロバスト性と不具合
    1. 不具合はなぜ起こるか
      • 機能の乱れ
      • その他の現象
    2. 誤差因子の種類
      • 外乱 (外部環境、ユーザー使用条件など)
      • 内乱 (部品劣化など)
      • 部品のばらつき (製造起因)
    3. 誤差因子の影響を最小化する (ロバスト設計)
  5. SN比とは
    1. 原則:ロバスト性を測る尺度
    2. 静特性
      • 望目特性
      • ゼロ望目特性
      • 望小特性
      • 望大特性
    3. 動特性
      • ゼロ点比例式、標準SN比
  6. 機能性評価とその意味
    1. 目的
    2. 実施方法
  7. 実験の割り付けと直交表
    1. 実験の割り付け
    2. 直交表とは
    3. 直交表の使い方
    4. 主効果と交互作用
    5. 割り付け時の注意
    6. 直交表実験の解析 (演習1:直交表解析方法)
  8. ロバスト設計 (パラメータ設計) の手順
    1. 対象システムの明確化
    2. 評価特性の設定
    3. 誤差因子の設定
    4. 制御因子の選定と実験の割り付け
    5. 実験の実施とデータ解析
    6. 最適条件と比較条件の選定
    7. 推定と確認実験
    8. 結果の考察と結論
    9. 補足事項 (演習2:実験計画)
  9. 事例紹介
  10. おわりに
    • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4階 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/4/26 Creo Parametric 3DA オンライン
2024/5/16 生産現場も喜ぶ組立知識と設計見積り力を学ぶ オンライン
2024/5/22 機械設計の基礎知識と応用技術 オンライン
2024/5/23 経済性を考慮した「開発時の安全係数」と「量産展開時の規格値」の論理的決定法 オンライン
2024/5/24 トヨタ流 検図 必要な図面のみを検図する具体的ポイント 東京都 会場・オンライン
2024/5/24 マテリアルインフォマティクスの材料開発への適用と活用事例 オンライン
2024/5/29 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/5/29 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/5/30 品質工学の考え方とパラメータ設計・実務への活用 オンライン
2024/5/31 マテリアルズインフォマティクスのためのデータ解析 オンライン
2024/5/31 加工方法の性質を考慮した意義ある図面の書き方と活用法 オンライン
2024/5/31 Creo Parametric 3DA オンライン
2024/6/5 マテリアルズ・プロセスインフォマティクスの基礎とポリマー材料設計への応用 オンライン
2024/6/11 高分子複合材料のレオロジーとメカニズムに基づく材料設計 オンライン
2024/6/13 エンジニアのための実験計画法とExcel上で構築可能な人工知能を併用する非線形実験計画法 オンライン
2024/6/13 加工知識と設計見積り力で即戦力を実現するノウハウ オンライン
2024/6/14 加工方法の性質を考慮した意義ある図面の書き方と活用法 オンライン
2024/6/18 基礎から学ぶ「機械設計」 オンライン
2024/6/27 経済的リスクを元に算出する検査基準・規格値と安全係数決定法 オンライン
2024/6/28 Creo Parametric 3DA オンライン