技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

医法研補償GL改定をふまえた治験補償と今後求められる説明責任

医法研補償GL改定をふまえた治験補償と今後求められる説明責任

~改定された新ガイドラインに対応するために補償担当者に求められる知識~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、日本の補償制度と諸外国における補償制度との違いを解説いたします。

開催日

  • 2017年5月30日(火) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 治験、臨床試験に携わる担当者、管理者

修得知識

  • 治験、臨床試験の補償に関する各種文書作成法
  • 治験、臨床試験の補償範囲設定・金額算定方法

プログラム

 省令GCPに治験依頼者の補償責任が明記されて20年が経過しました。当時何もないところから苦労して自社の補償制度や手順書を作り上げ、さらに医療機関や被験者の対応を担ってきた各社補償担当者は熟練を重ねるもそろそろリタイアする時期にあり、新たに補償担当者に抜擢される (た) 新任者の方も多いと示唆されます。
 この講座では、日本の治験補償の特徴と諸外国の制度との違いや新補償ガイドラインの改定のポイント等を体系的に学ぶことができますので、熟練者にはもちろん、新任者にも有意義な一日となると考えます。

  1. 2013年ヘルシンキ宣言に研究主導者の補償責任が明記された背景と米国でスポンサーの補償責任が求められない歴史的な理由について
    1. 宣言の採択又は改定の契機となった事件
    2. 現代のレギュラトリーサイエンスの基礎を築いた米国のキーフォーバー・ハリスFDCアクト修正法
    3. 米国でプラセボ対照の二重盲検比較試験が求められるようになった背景
    4. 米国タスキギー事件後に設立された国家委員会と大統領委員会の役割
      • ベルモントレポート
      • コモンルール
      • 米国における無過失補償責任を研究者側に無過失補償責任を負わせるシステム試行の提言
    5. 無過失責任とは
    6. 米国が訴訟大国となった背景と製造物責任の無過失責任化
    7. 英国での無過失責任補償
    8. ICH – GCPにおける補償条項と米国の規制要件
    9. インフォームド・コンセントの概念のルーツと初めて使われた裁判
    10. 宣言採択を巡る米欧間の主導権争いと対立した二つの問題
    11. ヘルシンキ宣言が一躍有名になった意外な理由
    12. プラセボ使用をめぐっての米欧間の論争 – 非難されたHIV母子感染予防臨床試験と米国コモンルールの記載の見直し
    13. 研究終了後のアクセスを巡っての南北間の論争 – 大荒れに荒れた2000年エディンバラ総会
    14. 新たに提起された健康被害に対する補償の問題とフォレタレザ改定
      • ヘルシンキ宣言でいう適切な補償とは?
      • 補償問題への取組強化に関する米国側の反応
      • 医療倫理と法的責任の関係
  2. 日本の補償制度の特徴と諸外国との違い
    1. ピラミッド構造の日本の治験補償のシステム
    2. 日本の治験補償のもう一つの特徴
    3. 日本の補償制度と対照的な英国の補償制度
    4. 医薬品の副作用被害を補償するシステムを持つ欧・豪州の補償制度
    5. 医薬品の副作用被害を補償するシステムを持つ東アジアの補償制度
  3. 改定された新ガイドラインに対応するために補償担当者に求められる知識
    1. 医薬品副作用被害救済制度及び国民年金・厚生年金保険制度における障害認定基準
    2. 労災保険制度及び同制度の障害認定基準
    3. 健康保険使用の問題
    4. 高額療養費制度
    5. 保険外併用療養費制度
    6. 高齢者医療保険制度
    7. 公費負担医療制度
    8. 平均余命年数とライプニッツ係数
    9. 医療費の一括払いが現時点で可能と思われる事例
    10. 障害補償金支払予定者が突然死亡した場合の取扱いについて
    11. 医療費の支払期間は1年6ヵ月?という誤解
  4. 補償担当者のスキルとして求められる言語的コミュニケーション能力と非言語的コミュニケーション能力
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 鍋岡 勇造
    中外製薬 株式会社 臨床業務推進部
    治験補償担当

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第2特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/6/20 医薬品の知財制度と特許戦略 入門講座 オンライン
2024/6/20 経皮吸収製剤における評価と生物学的同等性試験のポイント オンライン
2024/6/20 事例を交えて学ぶ共同研究契約・共同出願契約等に関するポイントと実践的対処方法 オンライン
2024/6/21 試験検査室管理におけるGMP対応の重点チェックポイント オンライン
2024/6/21 医薬品製造における不純物管理と当局への対応の重要ポイント 東京都 会場・オンライン
2024/6/21 GMP/GQP-QAが行うべき逸脱管理とCAPAの適切性の評価とチェックリストの活用 オンライン
2024/6/21 非臨床試験QC/QAの留意点とGLP品質マネジメントシステムから学ぶ非臨床試験の信頼性保証 オンライン
2024/6/21 実務経験をふまえた医薬品開発担当者のための人材育成プログラム (導入/継続教育) オンライン
2024/6/21 GMP省令改正における原材料供給者管理への対応と原薬・原料・資材各々の取決め事例 オンライン
2024/6/21 ICH Q3D/日局をふまえた元素不純物管理 (新薬・既存薬) のための分析・試験法設定のポイント オンライン
2024/6/21 免疫性血栓性血小板減少性紫斑病の歴史、病態、治療の新たな展開と残された課題 オンライン
2024/6/24 リスクマネジメント/ワーストケースアプローチに基づく洗浄バリデーション実施 (残留限度値・DHT/CHT設定など) と残留物の評価法 オンライン
2024/6/24 変更管理・逸脱管理コース (2日間) オンライン
2024/6/24 適正なCAPA実現につながる逸脱・OOS処理フロー及び原因・試験室調査の進め方と処置事例 オンライン
2024/6/24 日米欧の規制対応を可能とするためのグローバルPV体制構築とベンダーコントロール オンライン
2024/6/24 バイオ医薬品製造におけるGMP対応をふまえたプロセス開発からの設備設計・スケールアップ オンライン
2024/6/24 オンコロジー領域における医薬品売上予測手法とデータ収集及び注意点 オンライン
2024/6/25 実際に起こったトラブル事例から学ぶ解決策の考え方、スケールアップ・ダウン検討および実験計画の具体的な進め方 オンライン
2024/6/25 医薬品製造現場における少人数体制のQC/QA業務効率化/コスト削減 オンライン
2024/6/25 治験総括報告書及びCTD 2.5の基本的な作成法と照会事項への対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2011/6/29 3極申請対応をふまえた不純物の規格設定と不純物プロファイル管理
2011/6/28 治験の臨床検査値における軽微変動が意味するもの / 有害事象判定
2011/5/26 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション (中級編)
2011/5/25 超入門 厚生労働省ER/ES指針、21 CFR Part 11とコンピュータバリデーション
2011/4/20 厚生労働省「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応実践講座
2011/1/28 3極GMP/局方における無菌性保証と査察対応
2011/1/25 供給者監査実施のノウハウと注意点
2010/12/6 日本での申請をふまえたアジアンスタディと各国の相違
2010/12/1 「コンピュータ化システム適正管理ガイドライン」対応準備の手引き
2010/11/29 FDA Part11査察再開と欧州ANNEX11要求対応
2010/11/25 EDC適合性調査と医療機関事前対応
2010/10/28 薬物動態(「ヘ」項)試験におけるデータ・試験の信頼性確保・保証とQC・QA手法/タイミング
2010/8/20 3極GMP査察対応シリーズ
2010/5/27 CMCレギュレーションとドラッグマスターファイル(DMF)作成入門
2010/4/20 高血圧対応製品の研究開発動向と市場分析
2009/6/5 非GLP/GLP試験・医薬品製造の国内・海外委託と適合性調査対応
2009/2/23 社内監査の手引き
2009/2/10 臨床試験におけるEDCに関する信頼性調査への対応実践講座
2007/3/16 臨床開発におけるER/ESの活用とコンピュータシステムバリデーション実践書