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天然ガス自動車・LNG燃料船・LNG機関車の市場動向と事業機会

天然ガス自動車・LNG燃料船・LNG機関車の市場動向と事業機会

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2014年8月6日(水) 13時00分 16時30分

プログラム

 米国を震源地としたシェール・ガス革命を契機として、長期的に天然ガス生産量の増加、天然ガス価格の低位安定が見込まれている。現状、単位熱量当たりの価格は、米国では原油価格の5分の1程度に過ぎない。
 原油価格が高値で推移し、ガソリン、軽油の価格が高騰する一方、天然ガス価格は21世紀に入ってから急速に下落している。
 そのため、米国のトラック業界、鉄道業界においては、燃料を従来の軽油から天然ガスに転換する動きが始まっている。海運業界においても、LNG燃料船開発の動きが進んでいる。
 燃料を従来のガソリン、軽油、重油等から天然ガスに転換する理由としては、第1に単位熱量当たりの価格が天然ガスは割安であるため、米国のトラックの場合には運行コストが軽油と比較して半分程度となること。
 第2にガソリン・エンジン、ディーゼル・エンジンは、構造的に簡単な改良によって天然ガスとのデュアル・フュエル・エンジンとして利用できること。
 第3に鉄道機関車、船舶の場合には、地球環境保護面において、硫黄酸化物排出の100%、PM (微小粒子状物質) 排出の100%、窒素酸化物排出の70%、炭酸ガス排出の30%を削減できること。
 特に、海運業界においては、2015年には欧米の特定海域を航行する船舶の硫黄排出を0.1%未満、2020年には世界全体で硫黄排出を0.1%未満とする方向となっており、船舶において硫黄排出がないLNG燃料船の利用は喫緊の課題となっている。
 現状、世界全体で天然ガス自動車は1,700万台、LNG燃料船は80隻普及している。しかし、天然ガス自動車、LNG船の普及には大きな課題もある。
 第1に天然ガスは、ガソリン、軽油と比較してエネルギー密度が体積当たりで半分程度と低く、燃料タンクに大きな容積を必要とする。
 第2に天然ガス、LNGの供給インフラストラクチャーの整備が進んでいないことが挙げられる。現状では、天然ガス供給ステーションが都市部に集中していることから、限られた範囲を走行する公共バス、宅配トラック等の利用に限定されている。
 また、LNG燃料船へのLNG供給インフラストラクチャーが整備されていない。
 しかし、米国の鉄道大手のCSX、機関車メーカーのGEは、LNG機関車の開発を進めており、米国のトラック業界も燃料コスト低減のために天然ガス・トラックを拡大している。
 天然ガス自動車は2035年には世界で7,500万台普及すると予測され、LNG船も2024年には世界で6,000隻を超えると予測されている。
 こうした天然ガスを利用した自動車、機関車、船舶を取り巻くインフラ整備を含めたビジネス・チャンスと検討課題をシェール・ガスの第一人者が明確に詳説する。

  1. シェール・ガス革命による今後の天然ガス生産量と天然ガス価格動向
  2. 輸送用燃料としての天然ガスのメリットとデメリット-GTLとの優劣
  3. 天然ガス自動車の現状と今後の可能性
  4. LNG燃料船の現状と今後の市場動向
  5. LNG機関車の現状と今後の可能性
  6. 日本における天然ガス自動車の現状と今後の成長性
  7. 日本における天然ガス供給ステーションの現状と今後
  8. 米国における天然ガス・トラックの現状と今後の可能性
  9. 米国におけるLNG機関車の現状と今後の可能性
  10. 欧州諸国におけるLNG燃料船の現状と今後の可能性
  11. 海運業界における環境規制の動向とLNG燃料船の動向
  12. 世界におけるLNG供給インフラストラクチャーの将来性
  13. 次世代自動車は何が本命か-CNG車、燃料電池車、電気自動車
  14. 輸送用燃料として天然ガスに関連する日本企業のビジネス・チャンス
  15. 輸送用燃料としての天然ガスの日本における市場規模
  16. 輸送用燃料としての天然ガスの世界における市場規模
  17. 天然ガス・ビジネスの今後の留意点-低燃費ガソリン車、ディーゼル車
  18. 天然ガス自動車、LNG船、LNG機関車のビジネス・チャンス
  • 質疑応答

講師

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4階 研修室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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主催

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