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多孔性金属錯体の合成手法・特徴と反応場としての応用

多孔性金属錯体の合成手法・特徴と反応場としての応用

~ナノ空間で拓く未来材料 エネルギー、環境、未来の生活に貢献~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、多孔性金属錯体の特徴について解説し、吸着剤や反応場としての応用についても詳解いたします。

開催日

  • 2014年1月20日(月) 13時00分 16時30分

受講対象者

  • 多孔性金属錯体に関する研究者、技術者

修得知識

  • 多孔性金属錯体の合成手法とその特徴
  • 多孔性錯体を用いた吸着剤や分離剤、反応場としての応用 (主に高分子材料)

プログラム

 最近、ゼオライトや活性炭に代わる新たな多孔性材料として、有機配位子と金属イオンとの自己集合反応によって合成される多孔性金属錯体が注目を集めている。
この材料が有する規則性空間は、配位子と金属イオンとの様々な組み合わせにより、そのサイズや形状、表面状態を合理的に設計できる。
 本講演ではこのナノ空間材料の合成や特徴を述べ、吸着剤や反応場としての応用についても今後の見通しも含め解説する。

  1. ナノ空間材料とは
    1. 従来型ナノ空間材料 (ゼオライトや活性炭)
    2. 次世代型ナノ空間材料としての多孔性金属錯体
    3. 多孔性金属錯体の合成・工場での生産
    4. 多孔性金属錯体の特徴
    5. 多孔性金属錯体の歴史と広がり
  2. ガス貯蔵と分離
    1. ガスの有用性
    2. 一般的なガス貯蔵と分離法
    3. 多孔性材料を使った貯蔵と分離
    4. 多孔性錯体によるメタンの吸蔵
    5. 多孔性錯体による酸素の吸蔵
    6. 多孔性錯体によるアセチレンの選択的吸着
    7. 水素ガスの重要性
    8. 多孔性錯体による水素吸蔵
    9. 多孔性錯体による二酸化炭素の吸蔵
    10. 動的錯体による二酸化炭素の選択的吸着
  3. 多孔性金属錯体による高分子材料創製
    1. 高分子とは
    2. 一般的な高分子合成と生産
    3. 生体内での高分子合成
    4. 多孔性錯体を反応場とする有用性
  4. ラジカル重合の制御
    1. ビニルモノマーのラジカル重合
    2. 多孔性錯体を用いたラジカル重合の方法
    3. 生成高分子の立体規則性
    4. 反応サイト制御
    5. 高分子粒子の創製
    6. 高分子鎖の配向制御
  5. ナノ拘束高分子と複合材料創製
    1. ナノレベルでの高分子拘束
    2. 数本鎖レベルでの高分子物性
    3. 多孔性錯体への高分子拘束
    4. 融解挙動の変化
    5. Liイオン伝導体としての可能性
    6. 光導電性高分子の拘束
    7. 高ホール伝導性材料
    8. 蛍光ガスセンサーの開発
    9. 錯体モーター
  6. 多孔性錯体のまとめと展望
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 植村 卓史
    京都大学大学院 工学研究科 合成・生物化学専攻
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5階 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)
複数名
: 31,000円 (税別) / 32,550円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

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