技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

当局との薬価取得交渉、有効な資料作成・算定方法と最新動向

当局との薬価取得交渉、有効な資料作成・算定方法と最新動向

~高薬価・加算取得へのノウハウ~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2012年7月31日(火) 13時15分 16時30分
  • 2012年8月1日(水) 10時30分 16時00分

プログラム

第1部 薬価の算定基準・予測と当局の考える 「値ごろ感」「外国調整」「市場拡大再算定」

(2012年7月31日 13:15~14:45)

 薬価算定については、算定ルールが公表されているものの、比較対照薬の選定、加算の有無および加算率の選定など、 いくつかの点で交渉する余地が残されている。これらへの対応を最近の薬価算定 の実際を踏まえて考察する。

  • 薬価算定ルール
  • 2012年 度改定における変更点
  • 算定方式の選定の実際
    • 類似薬効比較方式か原価計算方式か
  • 類似薬効比較方式における比較対照薬の選定の実際
    • 類似性の判定に際して何が優先されているのか
  • 1日薬 価の設定の実際
    • 用法用量の表現と1日 薬価
    • 使用実態を反映させた1日 薬価
  • 加算の付与の実際
    • 画期性加算か有用性加算か
    • 有用性加算1か有用性加算2か
  • 加算率の選定
    • プラスの要因、マイナスの要因
    • 加算率を決める要因
  • 原価計算方式の営業利益率
    • プラスの要因、マイナスの要因
    • 営業利益率を決める要因
  • 質疑応答・名刺交換

第2部 現在近未来の薬価戦略とケーススタディ

(2012年7月31日 15:00~16:30)

 薬価を取り巻く環境変化の中でどの段階でどのような戦略が好ましいかをプレゼン協議する

  1. 薬価基準を取り巻く環境変化相関の一部から (概念図など)
  2. 2012年2月改訂の薬価基準算定方式の重要なポイント
  3. 2010-2012年 薬価基準収載ケーススタディと示唆
  4. Pharmaco-economics、再算定など中医協における最近の論点は何を示唆するか
  5. 開発シナリオの違いは類似薬効と原価方式では薬価にどのような違いを与えるだろうか
    • 質疑応答・名刺交換

第3部 差別化できる薬価戦略 マーケティングの観点から

(2012年8月1日 10:30~12:00)

 薬価戦略は薬の開発とマーケティングに大きな影響をあたえるが、製薬企業にとって、又、顧客にとっていい薬価とは何か、特に日本の薬価算定方法が、市場の競争原理を廃した形で決められる中で、いかに競争力のある薬価を獲得し、そのレベルを維持するかを解説する。

  1. 薬の開発における薬価戦略とは
  2. TPPの考え方と設定方法
  3. 申請薬価を必ず獲得するためにはなにが必要か
  4. 薬価と売値と薬価差について
  5. いい薬と薬価の関係
  6. 薬価における付加価値要素
    • 質疑応答・名刺交換

第4部 高薬価・加算取得に向けた有効な薬価申請資料の作成と交渉戦略の要点

(2012年8月1日 12:45~14:15)

 2012年度薬価制度改革及び当局の最近の薬価算定状況を踏まえ、高薬価・加算取得に向けた有効な薬価申請資料の作成と交渉戦略のポイントについて、分かりやすく解説する。

  1. 薬価算定ルールの概要
    • 類似薬効比較方式 (Ⅰ) (Ⅱ)
    • 原価計算方式
    • 補正加算
    • 外国価格調整
    • 再算定
    • 薬価収載手続の流れ
    • 薬価算定に関する基礎的知識
    • 新薬の薬価算定プロセスと具体的な算定事例
  2. 2012年度薬価制度改革の概要
    • 中医協で問題となった新薬の薬価算定事例と主な指摘事項
    • 2012年度薬価制度改革の主な改正点
  3. 薬価申請の実際とそのポイント
    • 最類似薬の選定について
    • 補正加算の該当性について
    • 原価計算方式における、原価計算表作成と各種の費用計上について
    • 売上予測について
    • 外国価格調整 (英米独仏のリスト価格、米のASPなど) とその実際
    • 検討の基礎となるデータ・資料 (薬剤分類表、審査報告書、試験デザインなど)
    • 有効な薬価申請資料作成のポイント ~当局を納得させる論理構築とそのバックアップデータの収集~
  4. 高薬価・加算取得を目指した交渉戦略のポイント
    • 薬価戦略立案とシナリオ策定の具体的な進め方
    • 薬価交渉を上手く進めるためには
    • 質疑応答・名刺交換

第5部 BRICs諸国の薬価制度の概要と日本との比較

(2012年8月1日 14:30~16:00)

 BRICs諸国 (ブラジル、ロシア、インド、中国) の薬価制度の概要とその実際について、我が国との比較も含めて、分かりやすく解説する。

  1. ブラジル
    • 医療保険制度と保険給付システム
    • 薬価制度~価格調整係数、上限政府販売価格、必須医薬品リストなど~
    • 薬価設定の状況と薬価水準~ブランド薬とジェネリック薬~
  2. ロシア
    • 医療保険制度と保険給付システム
    • 薬価制度~必須医薬品リスト、出荷価格の上限登録、公定マークアップ率など~
    • 薬価設定の状況と薬価水準~ブランド薬とジェネリック薬~
  3. インド
    • 医療保険制度と保険給付システム
    • 薬価制度~医薬品価格規制令、価格規制を受ける原薬74品目とその指定製剤、薬価設定の具体的なプロセス~
    • 薬価設定の状況と薬価水準 ~ブランド薬とジェネリック薬~
  4. 中国
    • 医療保険制度と保険給付システム
    • 薬価制度と保険償還システム
      ~保険償還薬甲リスト・乙リストと2009年11月第3版、国家基本薬物目録、医薬品価格政策、医薬品入札制度など~
    • 薬価設定の状況と薬価水準~ブランド薬とジェネリック薬~
  5. まとめ
    • 日本の薬価制度との比較と留意点
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 白神 誠
    日本大学 薬学部 薬学科
    教授 薬剤師
  • 長江 敏男
    Pharma Business Consultant
  • 松原 喜代吉
    有限会社オフィス・メディサーチ
    代表取締役
  • 阪下 喜治
    株式会社 EPSアソシエイト 開発プロジェクト本部

会場

三田NNホール&スペース
東京都 港区 芝4丁目1番23号 三田NNビル地下1階
三田NNホール&スペースの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 60,000円 (税別) / 63,000円 (税込)
複数名
: 53,000円 (税別) / 55,650円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/2/6 インドネシアにおけるハラール認証BPJPHをふまえた医薬品・医療機器開発等の留意点とポイント オンライン
2025/2/7 GMP工場「設計/施工」「維持管理/保守点検」コース (2日間) オンライン
2025/2/7 GMP工場 (増築・新規構築) における設計/施工時の注意点とURSの具体的記載例 オンライン
2025/2/7 PV・MA・マーケティング部門における医療情報データ (RWD) 活用の実践 オンライン
2025/2/7 薬価算定の基礎と希望薬価取得ノウハウ オンライン
2025/2/7 医薬品工場建設におけるURS作成時の留意点およびトラブル防止・バリデーションのポイント オンライン
2025/2/7 CMC試験におけるOOS・OOT 判断/発生時の対応 オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターにおける承認申請・審査と品質管理・品質評価/ 非臨床安全性評価/臨床開発 全4コース (4日間) オンライン
2025/2/10 遺伝子治療用製品・細胞医薬品・ウイルスベクターコース (Cコース:製造技術・品質管理/品質審査編) オンライン
2025/2/10 費用対効果 (日本版HTA) 評価の基礎講座 オンライン
2025/2/10 希少疾患治療薬開発にむけた治療薬開発の最新戦略とアプローチ オンライン
2025/2/10 敗血症の病態/診断/治療の現状と医療現場が求める新薬像 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験とモニタリング 基礎知識 (Part 1) の習得 〜 応用力 (Part 2) を身につける オンライン
2025/2/12 改正GMPを踏まえた医薬品品質システム (PQS) 構築と品質照査の実務・統計的手法の活用 オンライン
2025/2/12 局方/GMPに対応する不純物の評価・管理及び原薬出発物質の選定/妥当性/CQA・CPP設定 オンライン
2025/2/12 GMPで必須となる英語表現と対応エラー事例 オンライン
2025/2/12 体外診断用医薬品の性能評価に必須の統計解析基礎講座 オンライン
2025/2/12 (薬物) 国際共同治験のモニタリング業務で理解すべき基本的な関連法規 オンライン
2025/2/12 QA担当者が抑えるべきGMP適合性調査対応と査察当局による指摘事例と対策 オンライン
2025/2/12 特定臨床研究での求められる信頼性レベル・逸脱対応と監査実施 (事例をふまえ) オンライン