技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

吸着分離の基礎、メカニズムと応用技術 スキルアップセミナー

吸着分離の基礎、メカニズムと応用技術 スキルアップセミナー

東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、吸着の基礎から解説し、吸着材の選定、吸着特性の評価、吸着操作のポイント、吸着操作のトラブルと対応策・防止策について詳解いたします。

開催日

  • 2012年2月29日(水) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 吸着に関連する技術者、研究者、測定・分析担当者
    • 水処理
    • 廃液処理
    • 空気清浄機
    • エアコン
    • 排ガス浄化
    • 環境触媒
    • 脱臭
    • 消臭
    • 乾燥剤
    • 設計技術
    • 測定
  • 吸着分離装置の技術者、開発者

修得知識

  • 吸着・分離の基礎
  • 用途に合った吸着材の選定
  • 吸着分離装置設計のポイント
  • 吸着分離の利用

プログラム

 吸着分離は排ガス中の希薄な溶剤蒸気、有害成分の回収・除去、炭化水素の分離、脱湿、大気浄化、諸工業における液相精製、排水処理、浄水処理など多方面で用いられてきた。
 吸着分離の基礎として、吸着の原理、吸着相互作用、吸着平衡、吸着速度と拡散の考え方を解説し、吸着平衡と吸着速度のどちらが重要なのかを提示する。
 次に吸着材の性質・構造と吸着特性の関係を説明し、用途に合った吸着材の選定法を紹介する。
 目的に合った吸着分離装置の設計のために、固定層吸着装置、回分吸着装置、移動層吸着装置、擬似移動層吸着装置、流動層吸着装置、脱着装置、吸着材の再生装置の設計のポイントを解説する。
 また吸着分離の利用技術として、水質浄化と大気浄化に分類して講述し吸着材の効率的な再生とコスト低減策を述べる。
 講演の最後には吸着操作のトラブルシューティングに関する質問を受け付ける。

  1. 吸着分離の基礎
    1. 吸着の原理
    2. 吸着相互作用
      • 各種吸着相互作用
      • 液体吸着における相互作用
      • 気体吸着における相互作用
    3. 吸着平衡
      • 吸着量の測定と吸着平衡
      • 吸着等温線の分類
      • 吸着平衡データ解析の考え方
      • 吸着熱と吸着平衡の温度変化
    4. 吸着速度と拡散の考え方
      • 多孔性固体における物質移動
      • 境膜での拡散と粒子内拡散
      • 線形推進力近似
    5. 吸着平衡と吸着速度のどちらが重要なのか
  2. 用途に合った吸着材の選定
    1. 吸着材の性質と分類
    2. 吸着材の密度と空隙率 (気孔率)
    3. 吸着材の比表面積
    4. 細孔の形状・分布と細孔容積
    5. 吸着特性の指標と支配因子
    6. 表面特性と細孔特性を考慮した選定
  3. 吸着分離装置設計のポイント (目的・状況に合った吸着設計)
    1. 回分吸着装置の設計
      • 回分吸着の特徴
      • 回分吸着装置の設計
    2. 固定層吸着装置の設計
      • 固定層吸着の特徴
      • 破過曲線とは
      • 固定層における吸着速度論
      • 近似計算
      • 破過時間と破過曲線の計算
    3. 移動層吸着装置・擬似移動層吸着装置の設計
      • 移動層吸着装置・擬似移動層吸着装置の特徴
      • 装置設計のポイント
    4. 流動層吸着装置の設計
      • 流動層休吸着装置の特徴
      • 流動層吸着装置設計のポイント
    5. 脱着装置の設計
    6. 再生装置の設計
  4. 吸着分離の利用技術 (留意点からトラブル対策まで)
    1. 水質浄化への利用法
      • 吸着材の必要条件
      • 浄水処理への利用
      • 排水処理への利用
    2. 大気浄化への利用法
      • 排ガス処理
      • 溶剤回収
      • 悪臭除去
  5. 吸着材の効率的な再生とコスト低減策
    1. 吸着材の脱着・再生法の特徴とその比較
      • 減圧再生 (PSA操作)
      • 加熱再生 (TSA操作)
      • 水蒸気脱着
      • 薬液再生
        • 溶媒再生
        • 酸・アルカリ再生
      • 生物再生
    2. 再生による吸着材の変化と吸着効率低下の防止策
    3. 効率の良い再生によるコスト低減策
  6. 吸着操作のトラブルシューティング
    • 質疑応答・名刺交換

講師

会場

連合会館

5F 502会議室

東京都 千代田区 神田駿河台三丁目2-11
連合会館の地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 47,250円 (税込)
複数名
: 38,000円 (税別) / 39,900円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名で参加の場合、1名につき 7,350円割引
  • 3名で参加の場合、1名につき 10,500円割引 (同一法人に限ります)
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/12/23 分離工学の基礎と装置設計法 オンライン
2025/1/12 分離工学の基礎と装置設計法 オンライン
2025/1/20 半導体製造用薬液の不純物対策 オンライン
2025/1/21 触媒の各種評価・解析技術、反応性予測とその応用 オンライン
2025/1/21 真空プロセスで取り扱う化学物質の危険性と安全対策 オンライン
2025/1/22 窒素酸化物 (NOx・N2O) の発生メカニズムと抑制技術 オンライン
2025/1/23 気体・ガスの吸着・脱着の基礎と効果的な活用法 オンライン
2025/1/24 CO2分離回収の基礎と冷熱駆動型化学吸収法によるCO2分離回収技術 オンライン
2025/1/28 多孔性材料による気体の吸着制御 オンライン
2025/1/28 窒素酸化物 (NOx・N2O) の発生メカニズムと抑制技術 オンライン
2025/1/29 気体・ガスの吸着・脱着の基礎と効果的な活用法 オンライン
2025/1/30 超臨界CO2プロセスの基礎と実用展開 オンライン
2025/2/5 吸着等温線を用いた各種吸着材料の性能評価とデータの解釈 オンライン
2025/2/7 遠心分離機 (ディスク型/デカンタ型) の特徴、選定方法、プロセス適用事例 オンライン
2025/2/12 ユーロ7 (Euro-7) の動きと排ガス・タイヤ・ブレーキ粉塵規制の展望、自動車LCA対応 オンライン
2025/2/12 超臨界CO2プロセスの基礎と実用展開 オンライン
2025/2/12 気体の吸着・脱着 基礎と応用 オンライン
2025/2/18 化学プロセス設計のための単位操作、スケールアップの基本とトラブル対策 オンライン
2025/2/19 香料 (フレグランス・フレーバー) の基礎と合成・分離精製・調合技術 オンライン
2025/2/19 遠心分離機 (ディスク型/デカンタ型) の特徴、選定方法、プロセス適用事例 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/3/18 水処理ビジネス20社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2024/3/18 水処理ビジネス20社 技術開発実態分析調査報告書
2022/5/31 分離工学の各単位操作における理論と計算・装置設計法
2020/10/30 においのセンシング、分析とその可視化、数値化
2018/11/30 臭いの測定法と消臭・脱臭技術 事例集
2014/4/20 浄水器・整水器 技術開発実態分析調査報告書
2014/4/20 浄水器・整水器 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/28 排煙脱硫・脱硝技術 技術開発実態分析調査報告書
2014/2/28 排煙脱硫・脱硝技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/5 水処理ビジネス16社 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2014/2/5 水処理ビジネス16社 技術開発実態分析調査報告書
2013/7/25 水処理膜 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/7/25 水処理膜 技術開発実態分析調査報告書
2013/6/25 ヒートポンプ〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/6/25 ヒートポンプ〔2013年版〕 技術開発実態分析調査報告書
2013/5/20 放射性物質除染・除去技術 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/5/20 放射性物質除染・除去技術 技術開発実態分析調査報告書
2013/2/20 消臭・脱臭・除菌機器 技術開発実態分析調査報告書 (CD-ROM版)
2013/2/20 消臭・脱臭・除菌機器 技術開発実態分析調査報告書
2012/1/30 水処理膜の製膜技術と材料評価