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騒音の実務 (基礎~応用)

通信講座 (2011年12月~2012年2月)

騒音の実務 (基礎~応用)

会場 開催 演習付き

概要

この通信講座では、騒音の基礎から解説し、騒音を専門としない技術者でも騒音対策が行えるスキルを身に付けていただきます。
講座の期間中は、テキストの内容について 何回でも、メール・電話でのご質問にお答えいたします。

開催日

  • 2011年12月15日(木) 9時00分 2012年2月15日(水) 17時00分

受講対象者

  • 騒音に関連する製品の技術者、研究者、開発者、品質・信頼性保証担当者、教育担当者
    • 車両
      • 自動車
      • 二輪車
      • 産業車両
      • 鉄道
    • 工作機械
    • 電子機器
    • 構造物・建築物
      • プラント
      • 工場
      • 建築
      • 建材
    • 各種ファン
    • ポンプ
    • 回転機械
      • エンジン
      • タービン
      • 洗濯機
      • 分離機
      • ろ過機
      • 空調設備
      • 洗浄機
      • コンプレッサ
      • 攪拌機
      • 給油装置
      • 過給機 など
  • 防振材、防振ゴムなどの技術者、研究開発者
  • 騒音・振動などの環境測定に携わる技術者

修得知識

  • 騒音の基礎
  • 騒音の実務
  • 音響解析の応用技術
  • 騒音対策の基礎・実務

プログラム

第Ⅰ講 騒音の基礎

  1. 音・騒音・楽音について
    • 物理的な音とは?
    • 騒音と楽音のちがいとは?
  2. dB (デシベル) とは
    • 何でdBを使用するのだろうか?
    • その根拠は?
  3. dBの計算
    • 通常の計算とdBの計算はどこが違うのだろうか?
  4. 音の諸量など
    • 音にはいろいろな量がある
      • 音速
      • 実効値
      • 波長
      • 周波数
        • 超低周波音
        • 可聴音
        • 超音波
      • 音圧レベル
      • 騒音レベル
      • 仕事
      • エネルギ
      • パワー
      • インテンシティ
      • 音響出力
      • 音響パワーレベル など
    • 音の分野では「レベル」という言葉は専門用語
    • 10log と 20log の関係について
    • 音圧レベルと音響パワーレベルの関係、etc.
  5. 音場と音 (騒音) の測定室
    • 場とは何だろう?
    • 音場だけでなく、電磁場、重力場などがある
      • 自由音場
      • 半自由音場
      • 半拡散音場
      • 拡散音場 など
  6. ディジタル信号処理の基礎
    • アナログ信号とディジタル信号
    • 虚数単位と回転
    • 虚数単位で位相が表せる
    • 三角関数と指数関数を結びつける公式 など
  7. フーリエ級数、フーリエ変換とラプラス変換
    • フーリエはフランスの数理物理学者
    • フーリエは伝熱現象を見てフーリエ級数のことがひらめいたと伝えられています。
    • 周期関数の二乗平均値
    • オーバーオール値
    • ラプラス変換の歴史的背景
    • ラプラス変換
    • フーリエ変換とラプラス変換の関係

第Ⅱ講 騒音の実務

  1. 耳の働きと測定法
    • 耳の構造と働き
    • 音の高さと音色
    • 騒音レベルと周波数補正回路
    • マスキング効果
    • カクテルパーティ効果
    • 騒音源のパワーレベルの測定方法
    • 音圧レベル差 (遮音度) の測定方法、
    • 吸音特性 (残響時間) の測定方法
  2. 周波数分析
    • 周波数分析の意義
    • オクターブ周波数分析
    • バンドレベルと騒音レベルの関係
    • 高速フーリエ変換器 (FFT) について
  3. 騒音の評価
    • 騒音と騒音レベル
    • 等価騒音レベル
    • 昼夜連続騒音レベル
    • 時間率騒音レベル
    • TNI
    • 単発騒音暴露レベル
  4. 変動騒音の具体的かつ実務的な測定方法
    • 時間率騒音レベル
    • 等価騒音レベル
    • 単発騒音暴露レベル
  5. 音の距離減衰
    • 点音源
    • 線音源
    • 面音源による距離減衰の近似

第Ⅲ講 音響解析の応用技術と騒音対策

  1. 波動の表し方
    • わかりやすい波動方程式の求め方
    • 一般的な波動方程式の求め方
    • 速度ポテンシャルの導入
  2. 音の可視化技術としての音響インテンシティ計測
    • 直接法
    • クロススペクトル法
    • 計測誤差 など
  3. アクティブ・ノイズ・コントロール (ANC) 技術 (騒音の能動制御)
    • 従来からの騒音制御技術とANCの違い
    • 適応ディジタルフィルタ
    • LMSなどの消音アルゴリズム など
  4. 有限要素法
    • 有限要素法のエッセンスを分かりやすく解説
  5. 境界要素法
    • 境界要素法のエッセンスを分かりやすく解説

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 40,000円 (税別) / 42,000円 (税込)

講師の言葉

 世の中には振動についての書籍が数多くありますが、振動工学の基礎から応用までの全般を学習できる書籍は見当たりません。
 よって、本講座のテキストは、この観点に基づき、基礎から応用までを統一的に執筆し、同時にテキスト中の式は、その導出プロセスを省略せずに書きましたので、詳しい内容まで独習できるよう工夫されています。

 講座の期間中は、 何回でも、メール・電話でのご質問にお答え致します (質問内容はテキストの内容に限ります) 。
 お電話でご質問される場合は、必ず、事前にメールで電話をかける日時のご予約をお取り頂くようお願い致します。
 受講期間は通常3ヶ月ですが、お申し込み時に6ヶ月とご指定頂ければ、6ヶ月にすることができます。

内容

  • 騒音を専門としないエンジニアに理解できるよう配慮
  • 騒音を専門とするエンジニアにも、実務上、十分役立つ内容。
  • 製品の研究・開発・設計・製作・裾付、及びその後 (客先での製品使用期間) に発生した騒音問題に対し、騒音を専門としないメカトロニクス (機械・電気・電子) 関係のエンジニアにも、騒音対策が行えるようになる内容。
  • 騒音理論だけに終始せず、その理論においてどの式を使用し、どのように騒音対策設計するのかについて、その考え方のプロセスを省略せずに記述。
  • 本通信教育の受講が終了しても、本テキストは実務的騒音対策の座右の書として最適。

添削

第Ⅰ講、第Ⅱ講、第Ⅲ講の各講の学習終了後、基本問題 (100点満点) に解答して頂きそれを添削して返送致します。
合計3回、添削問題に解答して頂きます。

これから開催される関連セミナー