技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウムイオン電池のリスク&ハザード回避と安全性試験規格

リチウムイオン電池のリスク&ハザード回避と安全性試験規格

東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2019年12月10日(火) 10時30分16時30分

プログラム

 これまでのセミナーにおいて、この種のテーマは、“リチウムイオン電池の安全性と試験規格”の様な、順序立てた内容で扱われる。確かに、国内外に多くのリチウムイオン電池の安全性規格があり、試験をクリアしていれば、電池の発火事故 (ハザード) などは起こらない筈ではある。とは言え、1991年のリチウムイオン電池の創生から今日まで、多種多様な事故、発火/破裂/漏液..は延々と続いている。今回のテーマの取り上げ方は“非安全へ至るメカニズム”に可能な限り迫り、その中でリスク (危険性) とハザード (危害) を回避して、安全性を確保する策を探ろうと言う内容である。
 最近の高性能な正極材と負極材で、優れた特性、比容量 (Wh/kg、Wh/L) の高いリチウムイオン電池を設計・製作することが可能になった。一方でその電池が数千サイクルの充放電で性能と安全性を維持可能か、EVなどの過酷な使用環境で安全性を維持出来るかは、かなりの確率で不安定要素=リスクを抱えたままで進まざるを得ない。
 本セミナーでは、可能な限り、目前の危険な状況を捉えて原因を考え、リチウムイオン電池の材料、設計と製造に戻って、リスクの低減とハザードの回避が出来ないかをも考えてみたい。電池の原材、部材と電池メーカーにとって、上記の様な視点に立って開発を進めてゆくことが、単にデッド・コピーの技術との差別化につながる策であろう。
 今回のスタイルは、安全性試験の規格と試験方法を説明するのではなく、0.~11.項の現象を捉えて、それらを解決して、安全性レベルをアップしてゆく方法である。言うは易く…であるが、安全性試験を見てからの、試行錯誤では問題解決はない。
12.~15.は安全性規格と試験方法の一覧である。これを順に説明することは避けて、安全性試験とはどの様な状況を再現し、リスクとハザードに対処しているかを考えてみたい。多くの安全性規格で、概ね3年程度で改定が見られるので、ここではその一部を紹介する。

  • 0. リチウムイオン電池 (セル) の電気化学と電極構成 (基礎事項追加)
  1. 電池の髙性能化と限界 比容量 (Wh/kg、Wh/L) と比出力Wh/kg
  2. 世界のzEVの状況 (1) 生産台数と電池総GWh数
  3. 世界のzEVの状況 (2) 200万台レベルと発火事故の再燃 ~2019
  4. EVの急速充電システム (1) 充電時間と充電速度
  5. EVの急速充電システム (2) 100kWh級大型EV
  6. 電池のガス膨張、発火と破裂 (1) セル (単電池) レベル
  7. 電池のガス膨張、発火と破裂 (2) EVシステムと安全性試験
    (規格は13.)
  8. 予防安全の考え方 (1) 電解液漏れセンサー
  9. 予防安全の考え方 (2) 水素センサー
  10. 危険性の原因、電解液とセパレータからの離脱 (1) 電解液の限界
  11. 危険性の原因、電解液とセパレータからの離脱 (2) 全固体電池
  12. リチウムイオン電池の安全性と要求事項
    • 対象;セル・モジュールとシステム
    • 結果;発火/破裂/漏液
    • JISと電気用品安全法
  13. EV用電池システムの安全性規格とその対応
    • UNECE_R100
    • UL2580
    • GB/T中国 他
  14. 電池の航空輸送 (1) UN輸送安全勧告と国内法
  15. 電池の航空輸送 (2) 航空実務の実態と対応
  16. まとめ 試験の過酷度 試験結果への対応策

講師

会場

ちよだプラットフォームスクウェア
東京都 千代田区 神田錦町3-21
ちよだプラットフォームスクウェアの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 48,000円 (税別) / 52,800円 (税込)
複数名
: 21,500円 (税別) / 23,650円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

シーエムシーリサーチからの案内をご希望の方は、割引特典を受けられます。
また、2名以上同時申込で全員案内登録をしていただいた場合、1名様あたり半額の 21,500円(税別) / 23,650円(税込)となります。

  • Eメール案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 43,000円(税別) / 47,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 43,000円(税別) / 47,300円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 64,500円(税別) / 70,950円(税込)
  • Eメール案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 48,000円(税別) / 52,800円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 96,000円(税別) / 105,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 144,000円(税別) / 158,400円(税込)

アカデミック割引

  • 1名様あたり 25,000円(税別) / 27,500円(税込)

学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院の教員、学生に限ります。

本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/6/4 リチウムイオン電池のドライプロセスにおける材料と製造技術 オンライン
2025/6/6 電気化学測定の基礎と実験データの解釈のポイント オンライン
2025/6/9 分散型電源システムの最新動向と事業展開 オンライン
2025/6/11 分散型電源システムの最新動向と事業展開 オンライン
2025/6/12 リチウムイオン電池の開発方向性と寿命・SOH推定の考え方 オンライン
2025/6/13 全固体リチウム電池材料と電池構築の基礎と実用化に向けた最新技術動向 オンライン
2025/6/16 全固体リチウム電池材料と電池構築の基礎と実用化に向けた最新技術動向 オンライン
2025/6/19 リチウムイオン電池のドライプロセスにおける材料と製造技術 オンライン
2025/6/24 全固体電池・材料の最新動向 オンライン
2025/6/26 リチウムイオン電池バインダーの技術展望 オンライン
2025/6/26 リチウムイオン電池のリサイクルの動向と今後の展望 オンライン
2025/6/27 リチウムイオン電池のリユース・リサイクルの現状と課題、今後の展望 オンライン
2025/6/27 硫化物系全固体電池における素材資源・部材開発/製造量産化/試験や安全性に関する動き オンライン
2025/6/30 リチウムイオン電池のリユース・リサイクルの現状と課題、今後の展望 オンライン
2025/7/3 ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車等の次世代自動車の事業戦略 オンライン
2025/7/3 リチウムイオン電池の間欠塗工技術とスラリー分散・混錬・調送液の製造技術 オンライン
2025/7/4 電池セパレータの安全性・耐熱性向上とコーティング技術 オンライン
2025/7/4 リチウムイオン電池の間欠塗工技術とスラリー分散・混錬・調送液の製造技術 オンライン
2025/7/7 硫化物系全固体電池における素材資源・部材開発/製造量産化/試験や安全性に関する動き オンライン
2025/7/9 亜鉛空気電池の開発動向と充放電劣化対策 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/6/24 EV用リチウムイオン電池のリユース&リサイクル
2024/6/19 半導体・磁性体・電池の固/固界面制御と接合・積層技術
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/28 リチウムイオン電池の長期安定利用に向けたマネジメント技術
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ (書籍 + PDF版)
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/9/14 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (進歩編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編 + 進歩編)
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2022/6/30 二次電池の材料に関する最新技術開発
2022/6/13 LiBメーカー主要7社 (CD-ROM版)
2022/6/13 LiBメーカー主要7社