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コーティング用添加剤の基礎と応用

コーティング用添加剤の基礎と応用

~表面張力調整と消泡・脱泡 / ムラの無いコーティング膜を得るには~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2016年12月21日(水) 13時00分16時30分

修得知識

  • 添加剤の種類、役割、機能などの基礎知識
  • コーティング工程での問題と対策
  • 濡れ、表面張力、界面活性剤、ポリシロキサン、表面調整、泡、ワキ、クレーター、親水性、疎水性

プログラム

 塗料の水系化、UV化や高固形分化は、環境に適応する材料開発として有益である半面、ワキや泡立ちを起こし、また表面張力が増すため被塗物への濡れが足らず、クレーターやハジキ、ピンホールといった特有の問題が生じます。こうした問題の解決のため重要な役割を果たす、添加剤の基本的な化学構造や用途改善の事例を紹介します。不具合の発生メカニズムを考察し、求める性能をコーティング剤の配合設計に反映することで、コーティングプロセス、フィルム形成において生じる問題に対処します。
 本講座にて添加剤の種類、役割、機能などの知識や情報と共に、コーティング工程での問題を分かりやすく説明いたします。

  1. 第1部「液状コーティング材の表面張力低減と表面調整」
    1. 塗料・インキ用途向け有機変性シロキサン添加剤の概要
      1. 界面活性剤として
      2. シリコーンオイル (ジメチルポリシロキサン) について
      3. 有機変性シリコーン;種類と構造 (化学・模式) および特性
    2. 濡れに関する問題:シロキサン系基材湿潤剤の製造、構造および特性
      1. ポリシロキサンの合成と有機変性
      2. 界面活性剤の表面張力コントロール機能
      3. 様々な表面張力調整剤の構造
      4. ポリエーテル変性ポリシロキサン添加剤の構造と表面張力に与える影響
      5. 基材湿潤剤の化学構造による分類
      6. 表面張力の動・静的事象と化学構造との関係
      7. 水中と水系塗料中での挙動と化学構造による差異
      8. 基材湿潤剤の水溶性と起泡性
    3. 表面調整剤について
      1. シリコン系とアクリル系での表面構造改質の違い
        (溶剤系2液PU自動車補修用クリアーコートでの単独および併用事例)
      2. 添加剤の構造と表面特性 (表面張力・構造等) の関係
      3. 表面調整剤と構造・化学特性について
  2. 第2部「水系消泡 (TEGO Foamex) と溶剤系ワキ防止・脱泡 (TEGO Airex) 」
    1. (消泡) 泡の発生と消泡メカ二ズム
    2. (消泡) 消泡剤の形態と効率的な処方・試験例及び推奨製品の紹介
    3. (消泡) ポリシロキサン構造と疎水性・相溶性コントロールとクレーターの生成および予防
    4. (脱泡) マイクロ泡によるワキ現象
    5. (脱泡) 脱泡メカニズムその1;気泡の成長・上昇による泡抜き
    6. (脱泡) 脱泡メカニズムその2;ヤングラプラスによる消失
    7. (脱泡) 脱泡剤の成分と気液配向性、およびレベリング副次効果
    8. (脱泡) 脱泡剤の選び方 – 塗料極性と相溶性、および製品紹介
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 川西 洋介
    エボニック・ジャパン 株式会社 リソース・エフィシェンシィ コーティングアディティブス
    技術サービスマネジャー

会場

東京流通センター

2F 第4会議室

東京都 大田区 平和島6-1-1
東京流通センターの地図

主催

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