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自動車排出ガスのクリーン化と排ガス浄化触媒技術

自動車排出ガスのクリーン化と排ガス浄化触媒技術

~自動車排出ガス浄化触媒の今後の方向性 / 各極の排ガス規制と今後の動向 / 自動車排ガス浄化触媒の技術動向~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、自動車排出ガスのクリーン化について解説し、排出ガス用触媒の技術動向・評価分析について詳解いたします。

開催日

  • 2016年9月15日(木) 10時30分16時30分

受講対象者

  • 排気ガス浄化に関連する技術者
  • 排気ガス浄化触媒に関連する技術者、研究者

修得知識

  • 自動車排ガス浄化触媒の基礎
  • 自動車排出ガス浄化触媒の今後の方向性
  • 各極の排ガス規制と今後の動向
  • 自動車排ガス浄化の技術課題と対応
  • 自動車排ガス浄化触媒の技術動向
  • リーンNOx浄化触媒開発に関する研究動向
  • 排ガス浄化触媒の評価解析手法
  • 白金族の低減
  • 白金族元素の需給動向
  • 排ガス浄化触媒に関連する技術動向
  • 触媒調製や反応解析に関する手法
  • 新規白金族リサイクルの技術動向

プログラム

第1部:自動車排ガス浄化触媒の課題と今後の展望

(2016年9月15日 10:30〜12:10)

 現在生産されている内燃機関を搭載した自動車のほぼ全てに、内燃機関から排出される燃焼排ガスを浄化する触媒が装着されている。この「自動車用排ガス浄化触媒」は大気を排ガスで汚染させないためにも必須な部品であり、また貴金属を多量に使用し高価な部品でもあることから、弛まぬ研究開発により日々進化をしている。
 一方で、「自動車用排ガス浄化触媒」は重要かつ高価な部品であるにも関わらず、エンジンシステムや制御との密接な関係で成り立つ特殊な部品であることから、その技術概要については一般的には知られていない。
 本講演では、自動車排ガス浄化触媒について基本知識を説明した後、自動車排ガス浄化触媒であるが故の課題と今後の対応について説明する。

  1. 自動車排ガス浄化触媒の基礎知識
    1. 排ガス浄化触媒の役割
    2. 何故、排ガス浄化触媒は必要か?排ガス規制の始まりと強化
    3. 各極の排ガス規制の特徴と今後の動向
    4. 自動車排ガス浄化触媒に求められること
  2. 自動車排ガス浄化触媒の基本技術
    1. ペレット触媒からハニカム触媒へ
    2. 触媒の基本構成
    3. ストイキエンジン用触媒とリーンバーンエンジン用触媒
    4. 排ガス浄化触媒の技術課題
  3. 自動車排ガス浄化触媒の技術進化
    1. これまでの技術進化 (ホンダの例)
    2. 現状課題
    3. 技術トピックス (ホンダの例)
    4. 今後の方向性
    • 質疑応答・名刺交換

第2部:リーンNOx浄化触媒の開発と評価・解析手法

(2016年9月15日 13:00〜14:40)

 近年、世界各国で自動車の低燃費化が進められており、排出ガスの低温化やリーンNOxの排出など、排ガス浄化触媒のさらなる高性能化が求められている。
 本講演では、三元触媒では対応が困難なリーンNOxを浄化するための触媒開発の現状について、演者らの研究成果を中心に紹介する。また触媒作用の現象解明のための評価解析手法についても概説する。

  1. 自動車触媒の課題
  2. リーンNOx浄化触媒技術
    1. アンモニア (尿素) によるNO選択還元反応
    2. 炭化水素によるNO選択還元反応
    3. NOx吸蔵還元反応
  3. イリジウムの特異なリーンNOx浄化性能
    1. COを還元剤とするNO選択還元反応
    2. 弱リーン条件における高温NOx浄化性能
  4. 自動車触媒の評価解析手法
    1. プローブ分子の吸着/IR法による表面解析
    2. in situ/operando触媒反応解析
  5. まとめ
    • 質疑応答・名刺交換

第3部:自動車排ガス触媒における希少資源の有効利用

~希少金属の低減、界面制御触媒の開発~

(2016年9月15日 14:50〜16:30)

 触媒分野においては様々なレアメタルが用いられるが、なかでも自動車排ガス浄化用の白金族元素の需要が大きい。排ガス不正問題の余波も有り、今後、環境規制の強化に一層の拍車がかかることが予想されるが、即ちそれは、白金族元素の需要増大に繋がる。
 本講座では、排ガス浄化触媒における白金族の低減とサステナブルな白金族リサイクルに向けた技術開発動向について、我々の取り組みを含めて紹介する。

  1. 背景
    1. 触媒とレアメタル
    2. 白金族元素の重要性
    3. 白金族元素のマテリアルフローと需要予測
  2. 自動車排ガス浄化触媒における白金族省量化技術
    1. 自動車排ガス浄化触媒概観
    2. 三元触媒における取り組み
    3. ディーゼル排ガス浄化触媒における取り組み
      1. ディーゼル酸化触媒
      2. ディーゼル粒子フィルター用触媒
  3. 界面制御触媒の開発と応用
    1. 低温酸化触媒の用途と開発の現状
    2. 界面制御による酸化活性の向上
    3. 貴金属シンタリングの抑制効果
  4. 白金族の新規リサイクル技術
    1. 触媒を含めた白金族のリサイクル
    2. 低環境負荷型白金族リサイクル技術
    • 質疑応答・名刺交換

講師

  • 堂坂 健児
    本田技研工業株式会社 統合地域本部 日本統括部 地域事業企画部 地域環境戦略課
    課長
  • 羽田 政明
    名古屋工業大学 先進セラミックス研究センター
    教授
  • 多井 豊
    国立研究開発法人 産業技術総合研究所 中部センター 無機機能材料研究部門 物質変換材料グループ
    グループ長

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

4F 第1特別講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 47,500円 (税別) / 51,300円 (税込)
複数名
: 25,000円 (税別) / 27,000円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 25,000円(税別) / 27,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 47,500円(税別) / 51,300円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 50,000円(税別) / 54,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 75,000円(税別) / 81,000円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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