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キメラ型タンパク質分解誘導薬 (PROTAC) の分子設計と実用化への課題

キメラ型タンパク質分解誘導薬 (PROTAC) の分子設計と実用化への課題

~標的タンパク質結合リガンド、ユビキチンリガーゼ結合リガンド、およびリンカーの設計手法~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、 キメラ型タンパク質分解誘導薬 (PROTAC) の分子設計における最前線の知見および重要なポイントを解説いたします。

配信期間

  • 2025年12月10日(水) 13時00分2025年12月23日(火) 15時00分

お申し込みの締切日

  • 2025年12月10日(水) 13時00分

修得知識

  • PROTACの作用機序と特徴 (標的タンパク質の分解メカニズムなど)
  • PROTAC研究の進め方と分子設計の要点 (E3リガーゼリガンドのタイプ別特徴と選定方法など)
  • PROTACの課題と解決への取り組み (薬物動態 (ADME) に関する課題など)

プログラム

 キメラ型タンパク質分解誘導薬 (PROTAC) は、2018年前後から日本の製薬企業でも盛んに創薬研究および臨床開発が進められている新規創薬モダリティです。本講演では、最新の研究論文を交えつつPROTACの基礎から実用化に向けた取り組みまでの概論を解説します。
 具体的には、PROTACの薬効発現機構について解説した後、分子設計の主要構成要素である標的タンパク質結合リガンド、ユビキチンリガーゼ結合リガンド、およびリンカーの設計手法に焦点をあてて詳細に紹介します。さらに、現在直面している課題に関しても、近年の代表的研究例を通じて整理し、今後の展望について考察します。
 本講演を通じて、PROTACの分子設計における最前線の知見および重要なポイントをご理解いただくことを目的としています。

  1. タンパク質分解誘導薬の概説
    1. モダリティの分類と特徴
    2. キメラ型タンパク質分解誘導薬 (PROTAC) の歴史
    3. タンパク質分解誘導薬の分類と特性
      • PROTAC
      • モレキュラーグルーなど
  2. PROTACの作用機序と特徴
    1. 薬理学的基盤:標的タンパク質の分解メカニズム
    2. エピジェネティクス関連タンパク質を標的とする事例紹介
    3. 薬理活性向上の分子メカニズムと従来型低分子医薬品との比較
  3. PROTACの開発動向とその位置づけ
    1. 世界および日本における開発動向
    2. 臨床開発の現状と進展状況
    3. 臨床における位置づけと優位性
    4. 市場展望と今後の可能性
  4. PROTAC研究の進め方と分子設計の要点
    1. E3リガーゼリガンドのタイプ別特徴と選定方法
    2. 標的タンパク質リガンドの設計ポイント
    3. リンカー設計の基本原則と最適化方法
    4. 合成戦略と効率的な実験的アプローチ
    5. 実例紹介
      • 代表的な成功例
      • 代表的な失敗例
  5. PROTACの課題と解決への取り組み
    1. 薬物動態 (ADME) に関する課題
    2. 毒性および安全性に関する評価
    3. オフターゲット分解の検出と対策
    4. フック効果の理解
  6. 質疑応答

講師

  • 飯田 哲也
    大阪大学 大学院 薬学研究科附属創薬センター 構造展開ユニット
    特任准教授

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 19,000円 (税別) / 20,900円 (税込)

アーカイブ配信セミナー

  • 「ビデオグ」を使ったアーカイブ配信セミナーとなります。
  • 当日のセミナーを、後日にお手元のPCなどからご視聴ができます。
  • お申し込み前に、 視聴環境 をご確認いただき、 視聴テスト にて動作確認をお願いいたします。
  • 別途、ID,パスワードをメールにてご連絡申し上げます。
  • 視聴期間は2025年12月10日〜23日を予定しております。
    ご視聴いただけなかった場合でも期間延長いたしませんのでご注意ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。

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