技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

CBAM (炭素国境調整メカニズム) への対応と今後の展開

CBAM (炭素国境調整メカニズム) への対応と今後の展開

オンライン 開催

開催日

  • 2025年10月31日(金) 10時30分16時15分

修得知識

  • CBAM の背景と法的要件
  • Omnibus package の影響
  • CBAM の対応
  • EU産業政策の最新動向
  • グローバル自動車産業の競争環境
  • EU「脱炭素戦略」のインパクト

プログラム

第1部 炭素国境調整メカニズムの概要とその対応、罰則

(2025年10月31日 10:30〜14:30)

 CBAMの経過措置は2023年10月から始まり、2026年1月から本格適用が開始します。そして、今年2025年の2月に、CBAMの一部要件を簡素化、一部強化するOmnibus Packageも公表されました。色々な不確実性の中、本セミナーではCBAMの背景から法的要件、簡素化の内容とお勧めの対応方法などについて解説いたします。

  1. CBAMの基礎について
  2. CBAMの適用範囲
    1. 現時点の製品スコープ説明
      • 鉄鋼
      • アルミ
      • セメントなど
    2. 将来の製品スコープ拡張予定
  3. CBAMの排出量算定と報告
  4. CBAM の排出量モニタリング規定
  5. CBAM の第三者検証
  6. Omnibus Package の変更内容解説
  7. CBAM を準備するためには
    1. CBAM コミュニケーションテンプレート
    2. デフォルト値の使用
    3. モニタリングプラン
    • 質疑応答

第2部 欧州の「脱炭素」戦略とグローバル自動車産業の対応

(2025年10月31日 14:45〜16:15)

 自動車産業はいま、電気自動車EVや自動運転などにみるCASE (コネクティド、自動運転、シェアリング、電動化) 革命と称される技術革新と、温暖化を含む地球規模の気候変動危機への対応を迫られている。CO2を大量排出してきた自動車産業にとって「100年に一度」といわれる技術革新を取り込みつつグローバル気候変動に対処することは、産業の浮沈を左右する決定的に重要な課題である。こうした状況下で、欧州では2019年にEU (欧州連合) が打ち出した新成長戦略「グリーン・ディール」が、自動車の「電動化」や循環経済 (サーキュラーエコノミー) への移行を掲げるなど、産業社会の行方に大きなインパクトを与えつつある。
 本講のねらいは、「脱炭素戦略」と位置づけられる欧州グリーン・ディールの概要ならびに同戦略の要となる産業政策の展開動向について解説するとともに、CBAMを含むEU諸政策が産業・企業にどのようなインパクトを与えているのかについて考察することにある。とくに後者については、自動車産業に関連する政策と主要メーカーの取組み=「脱炭素」対応を詳しく取上げ、その基本的な特徴を整理・解説する予定である。

  1. EU産業政策の新展開
    1. 欧州連合 (EU) の脱炭素戦略とそれにリンクする形で展開される産業政策について解説
    2. グリーン・ディール産業計画
      • 背景
      • 概要
      • 目標
      • 経済効果など
    3. 自動車産業に関連する諸政策
      • CBAM
      • 電池規則
      • LCA規制
      • Euro7 (車両排出有害物質規制)
      • CO2排出規制など
  2. グローバル自動車産業の競争環境
    1. ビジネスモデルの大転換
      • EVシフト
      • 車のスマホ化 (SDV化=ソフト定義車両化の進展)
      • 業界秩序の再編=異業種参入
      • サプライチェーン再編など
    2. 欧州メーカーの「脱炭素」対応
      • フォルクスワーゲン
      • ルノーなど
    3. 日系、その他 (中国、米) の対応
  3. EU「脱炭素戦略」のインパクト
    1. 壮大な社会実験 (「脱炭素」=「循環経済」志向、ビジネスモデルの抜本的刷新を迫る)
    2. EUモデルのグローバル・スタンダード化
    3. 他地域への連鎖的波及=CBAMのグローバル化 (グローバル展開の可能性)
    4. 若干の展望と課題
    • 質疑応答

講師

  • 邱 亮達
    テュフズードジャパン 株式会社 MO&RI事業部 IS CAC部 サスティナビリティサービス
    マネージャー
  • 細矢 浩志
    弘前大学
    名誉教授

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
  • 5名様以降は、1名あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)
    • 4名様でお申し込みの場合 : 4名で 180,000円(税別) / 198,000円(税込)
    • 5名様でお申し込みの場合 : 5名で 210,000円(税別) / 231,000円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 請求書は、代表者にご送付いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方
  • 支払名義が企業の場合は対象外とさせていただきます。
  • 企業に属し、大学、公的機関に派遣または出向されている方は対象外とさせていただきます。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 Zoomのシステム要件テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。

これから開催される関連セミナー