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1日で理解する量子コンピュータ

1日で理解する量子コンピュータ

~基礎から最新動向・展望まで / 今後注目すべき量子周辺・コンポーネント技術や量子サプライチェーン、量子ベンチマーキング / 超伝導/中性原子量子コンピュータ、量子アルゴリズム、量子エラー訂正と表面符号 / FTQCの実用化に向けた膨大な技術課題、ビジネス展開の可能性~
オンライン 開催
  • ライブ配信セミナーには、特典としてアーカイブ配信が付きます。
  • アーカイブ配信の視聴期間は、2025年9月5日〜11日を予定しております。
  • ライブ配信を欠席し、アーカイブ配信のみ受講をご希望の場合は、通信欄に「ライブ欠席、アーカイブのみ受講」とご記入ください。

概要

本セミナーにおいては、量子コンピュータの基礎と最新研究開発動向について解説いたします。
また、商用化に向けた問題点や技術的課題、量子コンピュータビジネスの可能性について議論いたします。

開催日

  • 2025年9月4日(木) 10時00分17時00分

修得知識

  • 量子コンピュータの基礎知識
  • 量子コンピュータの最新研究開発動向
  • 量子コンピュータの適応可能なビジネス領域
  • 量子コンピュータ商用化のための技術課題
  • 今後注目すべき量子コンピュータ関連技術分野

プログラム

 石破首相は2025年を量子産業化1年と位置づけ、量子技術の産業化支援を強化する方針を示しました。また 2025年6月にカナダで開催された主要7カ国首脳会議 (G7サミット) において、量子コンピュータを中心とする量子技術に関する共同声明「量子技術の未来に向けた共同声明」が採択されました。
 量子コンピュータと、重ね合わせや量子もつれなどの量子力学原理を情報処理に利用したコンピュータです。量子コンピュータを用いると、因数分解、機械学習、量子化学計算、金融、線形連立方程式等のいくつかの数学的問題を古典コンピュータに比べて指数関数的に高に解くことが可能となります。そのため、世界的大企業やスタートアップが量子コンピュータハードウェア・ソフトウェア開発やビジネス展開に向けた取り組みを行っています。
 これまで超伝導量子コンピュータが量子コンピュータ研究開発の主役でした。ところが、2023年12月にアメリカのスタートアップQuEraが48論理量子ビットを搭載した中性原子量子コンピュータを実現し、業界に大きな衝撃を与えました。その後、Googleが超伝導量子コンピュータを用いて世界初の論理量子ビットを実現し、2024年は誤り耐性汎用量子コンピュータ FTQC (Fault Tolerant Quantum Computer) 1年として認識されています。
 本セミナーにおいて、量子コンピュータ技術の基礎から最新動向まで非専門家向けにわかりやすく解説を行います。また、超伝導量子コンピュータ、中性原子量子コンピュータ、FTQC 向け量子アルゴリズム、量子エラー訂正と表面符号などの最先端トピックスに加えて、FTQC の実用化に向けた膨大な技術課題、ビジネス展開の可能性についても紹介を行います。さらに、大型希釈冷凍器、クライオCMOS制御回路、超伝導制御回路、CMOSプロセスを用いた量子集積回路製造技術、量子コンピュータ用極低温部素材技術 (同軸ケーブル、フラットケーブル、アンプ、コネクタ) などの今後注目すべき量子周辺・コンポーネント技術や量子サプライチェーン、量子ベンチマーキングについても解説を行います。

  1. 今、何が起こっているのか?
    1. QuEraとAtom computingの中性原子量子コンピュータ:論理量子ビットの衝撃
    2. GoogleのWillowプロセッサ:本格的な論理量子ビットの実現
    3. IBMの量子データセンターStaring計画:2029年に 200論理量子ビットの計画
    4. RSA2048解読のリソース推定:100万物理量子ビットで1週間以内に解読可能
    5. 各社の2030年に向けた野心的ロードマップ
  2. 量子コンピュータ入門:初級編
    1. 量子力学のための数学基礎 (ベクトルと行列)
    2. 量子力学の基礎
    3. 量子コンピュータの歴史
    4. 量子ビット
    5. 量子チューリング機械
    6. 量子論理回路
    7. 誤り耐性汎用量子コンピュータ (FTQC) 向け量子アルゴリズム
      • 因数分解
      • 量子化学
      • 金融
      • 機械学習
      • 線形代数
    8. 量子コンピュータにおけるエラー
  3. 量子コンピュータ入門:中級編
    1. 古典エラー訂正と量子エラー訂正
    2. 表面符号
    3. FTQC (誤り耐性汎用量子コンピュータ) とNISQ (エラー訂正機能を搭載していないノイジーな中規模量子デバイス)
    4. FTQC向け量子アルゴリズム
      1. 因数分解
      2. 量子化学
      3. 微分方程式系と計算工学、金融など
  4. 最新研究開発動向と最先端トピックス
    1. 日本の量子戦略
    2. 世界の量子戦略
    3. 超伝導量子コンピュータ
    4. シリコン量子コンピュータ
    5. イオントラップ量子コンピュータ
    6. 光量子コンピュータ
    7. 中性原子量子コンピュータ
    8. 量子クラウド
      • IBM Q
      • Amazon Braket
      • Microsoft Azure Quantumなど
    9. 量子プログラミング言語
    10. 量子コンピュータソフトウェア開発環境
    11. 量子回路シミュレータ
    12. 企業による量子コンピュータ活用事例
      • 量子化学計算
      • 機械学習
      • 金融など
  5. 課題と展望
    1. FTQC実現のための技術課題
    2. 量子コンピュータの周辺技術
    3. 量子部素材技術と量子サプライチェーン:下町量子コンピュータ
    4. 量子コンピュータのベンチマーキング
    • 質疑応答

講師

  • 川畑 史郎
    法政大学 情報科学部 量子コンピュータ研究室
    教授

主催

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お問い合わせ

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1名様
: 42,000円 (税別) / 46,200円 (税込)
複数名
: 27,500円 (税別) / 30,250円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 27,500円(税別) / 30,250円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,000円(税別) / 46,200円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 55,000円(税別) / 60,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 82,500円(税別) / 90,750円(税込)
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アカデミー割引

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  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
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開始日時 会場 開催方法
2025/9/1 量子コンピュータ入門 オンライン