技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ダイ塗布プロセスの欠陥メカニズム・課題と対策

ダイ塗布プロセスの欠陥メカニズム・課題と対策

~ダイを用いた塗布・塗工のトラブル対策へ / 代表的な8種の塗布欠陥の発生メカニズムと対策・対応力を養う~
オンライン 開催
  • 受講者特典: アーカイブ配信付き (視聴期間: 2024年3月22日〜28日を予定)

概要

本セミナーは、塗布液物性の基礎から解説し、代表的な8種の塗布欠陥の発生メカニズムと対策例から類似のトラブルへの対応について詳解いたします。

開催日

  • 2024年3月21日(木) 13時00分 16時30分

修得知識

  • 塗布液物性の意味、効果と測定法の基礎知識
  • ダイ塗布の特徴やスロット、スライド、カーテン塗布の最大/最小塗布量の計算方法と発現メカニズム
  • ダイ塗布を応用した粒子分散物塗膜の構造形成や親水撥水パターニングによるパターン形成の例
  • 実際の現象のメカニズムの解析手順と知見
  • 代表的な8種の塗布欠陥カテゴリーについて発生メカニズムと対策例
  • 類似トラブルへの対応力

プログラム

 近年ダイを用いた塗布は、塗工精度や繰り返し安定性に優れ、全量塗布できることなどからポピュラーになってきている。しかしながら、ダイ塗布では操作できる塗工条件に制約がありそれを越えると欠陥を生じる。このような塗布現象を理解するためには、粘度、表面張力、分子間力 (濡れ性) といった塗布液物性の意味を理解することと、ダイから気液接触点までの簡単な流動モデルを理解することが必要である。
 また、基礎的な知見を実務上極めて重要な欠陥対策に活かすことにより、ダイ塗布のみならずロール塗布、ブレード塗布などにも共通する塗布欠陥を発生メカニズムに基づいて対応できるアプローチを提供する。

  1. 塗布って何だろう
    • 定義に則した関連する塗布液物性
  2. 種々の塗布方式の歴史から見た塗布機の要素機能とダイ塗布の優位性
    • 時代と共に機能が分化してダイ塗布にたどり着いた
  3. ダイ塗布の特徴は塗布量定量性
    • 種々の塗布方式の比較とダイ塗布の基本
  4. 粘度の定義は剪断応力の比例定数だけではない
    • 粘度、非ニュートン性の塗布に現れる意味と測定方法
  5. 表面張力の定義は液面の張力だけではない
    • 表面張力やその動的値の意味と測定方法
  6. 分子間力が濡れ性を決める
    • 分散力成分の測定と固液の接触角の推算
  7. 種々のダイ塗布方式は一つのファミリーだが…
  8. 種々のダイ塗布の限界塗布量を決めるメカニズムは異なる
    • スロット塗布
    • スライド塗布
    • カーテン塗布の最大、最小塗布膜厚
  9. ダイ塗布方式には3種類しか存在しないことが証明できる
  10. 機能性材料では粒子の好ましい配向制御が必要
    • 塗布後の粒子の構造形成のメカニズム
  11. 親疎水パターニングでは分子間力の差が問題
    • 分子間力が液をはじくメカニズム
  12. 塗布欠陥の対策は、差別点による特徴付けから
  13. 欠陥対策は主原因を取り除くことだけではない
  14. リビング
    • ほとんど全ての塗布方式で発生する
  15. 空気同伴
    • 全ての高速塗布での最大の問題
  16. レベリング
    • 支持体の凹凸が解消できなければ
  17. 段ムラ
    • 原因はさまざま
  18. 風ムラ
    • 要因効果に着目
  19. ウィーピングとリブレット
  20. スジ
    • 発生箇所もさまざま
  21. ハジキ
    • 分子間力の仕業ではあるが…
    • 質疑応答・名刺交換

講師

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 32,400円 (税別) / 35,640円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 32,400円(税別) / 35,640円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2024/11/25 塗料・塗膜の基礎知識 (塗装系) 、塗膜欠陥の発生メカニズムと評価分析技術 東京都 会場
2024/11/26 塗布膜乾燥プロセスの解明・考察・本質の理解と塗布膜の設計、不良・欠陥対策への応用 オンライン
2024/11/26 ぬれ・接触角の基礎と測定・評価 オンライン
2024/11/26 塗装仕上がり/塗膜品質に影響する機構の理解と実際 オンライン
2024/11/27 ペロブスカイト太陽電池の開発動向と量産課題 オンライン
2024/11/28 ダイコーティングの基礎とトラブル対策 オンライン
2024/11/28 ゾル-ゲル法の基礎と機能性材料作製への応用および新展開 オンライン
2024/11/28 塗布・乾燥工程の基礎と高均質薄膜作製のポイント オンライン
2024/11/28 粒子の分散安定化と塗布・乾燥における課題、添加剤による解決策 オンライン
2024/11/29 紫外線・赤外線・熱線遮蔽材料の設計、応用、遮蔽性評価技術 オンライン
2024/12/3 フィルムの乾燥技術、乾燥プロセスの最適化とトラブル対策 オンライン
2024/12/3 材料表面への (超) 撥水性・ (超) 親水性の付与技術と制御および分析・評価、応用技術 オンライン
2024/12/4 防汚コーティングの基礎知識と評価手法 オンライン
2024/12/5 分子間力や表面張力の考え方、そのコントロールと測定法 オンライン
2024/12/6 ゾル-ゲル法の基礎と機能性材料作製への応用および新展開 オンライン
2024/12/6 フッ素フリー撥水材の開発と応用 オンライン
2024/12/9 ウェット塗工における欠陥対策と均一塗布技術 オンライン
2024/12/9 ぬれ・接触角の基礎と測定・評価 オンライン
2024/12/9 ハードコート剤の開発、材料設計、調製、特性評価、高機能化、応用展開 オンライン
2024/12/10 塗装仕上がり/塗膜品質に影響する機構の理解と実際 オンライン