技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

ファインバブルの基礎知識から有機合成を基盤とするグリーンものづくりの研究事例・将来展望

ファインバブルの基礎知識から有機合成を基盤とするグリーンものづくりの研究事例・将来展望

~空気酸化反応、水素添加反応、過酸化水素合成、光酸化反応、フロー反応などへの応用~
オンライン 開催

概要

本セミナーでは、ファインバブル・マイクロバブルの基礎から解説し、反応プロセスへ活用するポイント、今後の課題と可能性について詳解いたします。

開催日

  • 2022年4月20日(水) 12時30分 16時30分

受講対象者

  • 各企業・研究機関の技術者・研究・開発者・実務担当者
  • ファインバブル等の新たな手法を活用することで自社技術のブラッシュアップ、低コスト化、ブレイクスルーを検討している方
  • ファインケミカルズ、特殊・汎用化成品メーカーの方
  • ファインバブル装置メーカー、ユーザーの方
  • プラントメーカーの方

修得知識

  • ファインバブルの性質 (有機溶媒中の挙動も含む)
  • ファインバブル発生装置の基本的な仕組みと運用上の留意点
  • 気相が関与する多相系反応へのファインバブルの活用
  • 空気酸化反応、水素添加反応、過酸化水素合成、光酸化反応、フロー反応などへの応用
  • グリーンものづくり

プログラム

 ファインバブル (FB) とは直径が100 μm以下の気泡の混合状態であり、通常のmm~cmの気泡とは異なる性質があります。現在では直径が1~100 μm (微生物 ~ 細胞 ~ 卵子の大きさ) の気泡を「マイクロバブル (MB) 」、直径が1 μm未満 (DNA ~ ウィルス ~ 微生物の大きさ) の気泡を「ウルトラファインバブル (UFB) 」と呼ぶことで統一されています。これまで流体力学、環境工学、農学、水産学、医療などの分野で発展しており、有機合成化学に用いた例は2010年までありませんでした。
 なぜファインバブルに着目したのか?本当に有機合成に活用できるのだろうか?研究室レベルだけでなく工業レベルにまで応用できるのだろうか?などの疑問に対し、静岡発の気相が関与する環境調和型多相系有機合成プロセスを開発した経緯と、これからのグリーンものづくりについて最新データとともに紹介します。
 尚、個別の質問についても、可能な限り対応します。また、講師への連絡先は資料に掲載します。後日のご質問・お問い合わせにも可能な限り対応します。

  1. はじめに:ファインバブルを理解するための反応相に関する基礎知識
    1. 反応の分類 (多相系反応)
    2. 気相 – 液相、気相 – 液相 – 固相反応、気相 – 液相 – 液相反応
  2. ファインバブルの基礎と有機合成用ファインバブル発生装置
    1. ファインバブルの性質 (上昇速度、自己加圧効果、バブルの溶解原理など)
    2. ファインバブルの発生方式 (気泡径、サイズ分布、数の制御方法)
    3. ファインバブルの一般的利用例
      (洗浄・水産・医療・水耕栽培/気体別ファインバブルの利用例)
    4. 有機合成用ファインバブル発生装置
      (有機合成に対応可能なファインバブル発生装置の例)
    5. ファイルバブル技術の標準化動向
  3. ファインバブル手法によるアルコールの酸化反応
    1. 一般的な空気酸化反応
    2. TEMPO触媒系空気酸化反応
    3. メタルフリー空気酸化反応
  4. ファインバブルの効果
    1. ファインバブル効果の実証 (存在の確認と物性測定)
    2. 有機溶媒中における溶存酸素飽和率 (水との違い)
    3. ファインバブルの計測・測定技術 (サイズ・発生量)
  5. ファインバブル手法による接触水素化 (水添反応の実例)
    1. 接触水素化の工業的な利用 (高反応性、プロセスの簡略化)
    2. アルケン・アルキンの接触水素化
    3. 芳香族ニトロ化合物の接触水素化
    4. 芳香族の接触水素化
  6. ファインバブル手法による過酸化水素合成
    1. 過酸化水素の工業的製法
    2. アントラキノン法によるワンポット過酸化水素合成
    3. 合成した過酸化水素水の直接的利用
  7. ファインバブル手法による光酸化反応
    1. 一重項O2によるスルフィドの酸化反応
    2. 一重項O2によるイミンの酸化的脱水素化ホモカップリング
    3. 一重項O2によるγ – Terpineneの酸化的芳香族化
  8. ファインバブル手法の最新の成果
    1. ファインバブルフロー合成の研究事例
    2. ファインバブルの新たな効果 (触媒毒抑制)
    3. ファインバブル含有燃料への展開
    4. その他
  9. おわりに:ファインバブル手法の将来展望
    1. ファインバブル手法の立ち位置
    2. 関連する特許について
    3. 本技術の優位性整理・用途展開・可能性

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 45,000円 (税別) / 49,500円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込) (案内をご希望の場合に限ります)

案内割引・複数名同時申込割引について

R&D支援センターからの案内登録をご希望の方は、割引特典を受けられます。
案内および割引をご希望される方は、お申込みの際、「案内の希望 (割引適用)」の欄から案内方法をご選択ください。

「案内の希望」をご選択いただいた場合、1名様 40,000円(税別) / 44,000円(税込) で受講いただけます。
複数名で同時に申込いただいた場合、1名様につき 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。

  • R&D支援センターからの案内を希望する方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 40,000円(税別) / 44,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • R&D支援センターからの案内を希望しない方
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 90,000円(税別) / 99,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 135,000円(税別) / 148,500円(税込)

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。