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1日で理解する量子アニーリング

1日で理解する量子アニーリング

~入門編:基礎から最新動向まで~
オンライン 開催 デモ付き

概要

本セミナーにおいては、量子及び古典アニーリングの基礎理論から最先端トピックスまで、非専門家向けに可能な限りわかりやすく正確に解説を行います。
さらに、科学的エビデンスに基づいて、公正・中立な立場で、量子アニーリングの古典コンピュータ及び古典アニーリングに対する優位性の有無、問題点・限界、最適化問題ソルバとしての位置付けについても解説いたします。

開催日

  • 2022年4月15日(金) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 量子アニーリングと古典アニーリングの基礎知識
  • 組合せ最適化問題の基礎知識
  • 量子アニーリングの最新研究開発動向
  • 量子及び古典アニーリングの適応可能なビジネス領域
  • 量子アニーリングの数理最適化ソルバとしての問題点や位置付け

プログラム

 量子アニーリングとは、量子揺らぎを制御することで組合せ最適化問題の近似解を求める発見的手法です。
 2011年にカナダのベンチャー企業D-Wave Systems社が超伝導量子アニーリングマシンを商用化して以来、量子アニーリングマシンのハードウェアやビジネス利用に向けた研究開発が著しく進展してきました。それに対し、古典物理学の原理に基づいた古典アニーリングマシンハードウェアの開発が日立、富士通、NTT、NEC等で進められています。加えて、エンドユーザーが様々な量子及び古典アニーリングマシンにアクセスできるクラウドサービスもFixstars、AWS、Microsoft等から提供されるようになってきました。そのため、量子アニーリングや古典アニーリングへの産業界からの期待が大きく高まっています。
 その一方で、「そもそも量子アニーリングは古典コンピュータや古典アニーリングに比べて理論的に高速なのか?」、「D-Waveの量子アニーリングマシンは量子性をどこまで使っているのか?」といった疑問や批判も出おり、これらは未解決問題となっています。また、古典シミュレーテッドアニーリングに基づく古典アニーリングマシンを「量子コンピュータ」や「疑似量子マシン」と記述している不正確な記事も散見されます。
 本セミナーにおいては、量子及び古典アニーリングの基礎理論から最先端トピックスまで、非専門家向けに可能な限りわかりやすく正確に解説を行います。さらに、科学的エビデンスに基づいて、公正・中立な立場で、量子アニーリングの古典コンピュータ及び古典アニーリングに対する優位性の有無、問題点・限界、最適化問題ソルバとしての位置付けについても解説します。

  1. 量子アニーリング入門
    1. 言葉の定義:「量子コンピュータ」と「量子アニーリング」の違い
    2. 組合せ最適化問題
    3. 巡回セールスマン問題
    4. イジング模型
    5. 問題のマッピング
    6. シミュレーテッドアニーリングと量子アニーリング
    7. 量子アニーリングの原理
    8. 量子アニーリングの歴史
    9. D-Wave Systems
    10. 論争・批判:量子アニーリングは理論的に高速な計算手法なの?
    11. 論争・批判:D-Waveマシンは量子効果を使っているの?
    12. 論争・批判:「疑似量子」とは?
  2. 量子及び古典アニーリングマシンハードウェア
    1. D-Wave Systemsの量子アニーリングマシ
    2. D-Wave Systems社以外の量子アニーリングマシ
    3. 古典アニーリングマシン
      (シミュレーテッドアニーリングに基づく古典アニーリングマシン)
    4. 疑似量子アニーリングマシン
      (量子分岐マシンにインスパイアされたシミュレーテッド分岐マシンなど)
    5. 世界の研究開発プロジェクト
  3. アニーリングマシンクラウド
    1. D-Wave Systems社のクラウド
    2. 日立のクラウド
    3. Fixstarsのクラウド
    4. その他のクラウド
  4. アニーリングのビジネス適応に向けた取り組み事例
    1. 実ビジネスへの応用
    2. 事例:広告配信
    3. 事例:交通流最適化
    4. 事例:避難経路探索
    5. 事例:工場内搬送車配送
    6. 事例:材料設計
  5. 課題と展望
    1. 課題
    2. 展望
    • 質疑応答

講師

  • 川畑 史郎
    産業技術総合研究所 量子・AI融合技術ビジネス開発グローバル研究センター
    副センター長

主催

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お問い合わせ

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(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 34,200円 (税別) / 37,620円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,750円 (税込)

複数名受講割引

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 22,500円(税別) / 24,750円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 34,200円(税別) / 37,620円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 49,500円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 74,250円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」とご記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
  • サイエンス&テクノロジー社の「2名同時申込みで1名分無料」価格を適用しています。

アカデミー割引

教員、学生および医療従事者はアカデミー割引価格にて受講いただけます。

  • 1名様あたり 10,000円(税別) / 11,000円(税込)
  • 企業に属している方(出向または派遣の方も含む)は、対象外です。
  • お申込み者が大学所属名でも企業名義でお支払いの場合、対象外です。

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は、PDFファイルをダウンロードいただきます。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
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本セミナーは終了いたしました。

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