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応力とひずみ測定に必要な知識、設備と異種材料接合界面における応力集中評価への応用

応力とひずみ測定に必要な知識、設備と異種材料接合界面における応力集中評価への応用

オンライン 開催

概要

本セミナーでは、応力・ひずみ測定の基礎知識と異種材料接合界面の問題を含む応力集中の考え方の概略を解説いたします。

開催日

  • 2022年3月22日(火) 10時30分 16時30分

修得知識

  • 応力とひずみの関係
  • 異なる材料の接合界面で強度低下を招く要因
  • 特異応力場の考え方
  • ひずみ測定に必要な設備と使い方、具体例

プログラム

 異種材料接合界面には、材料、プロセス、形状、荷重、環境等の諸因子の影響が複雑に絡み合った結果として、界面上に大きな応力やひずみが生じ、特有の物理現象を呈します。したがって、それらを正確に把握し、個々の界面の強度評価を行うには、依然として大きな困難を伴っています。 そこで本講座では、まず、応力・ひずみ測定に必要となる知識について、基本からできるだけ平易に説明します。次に、種々の形状の強度評価を行う上で不可欠となる、穴や切欠きやき裂の応力集中の考え方を、それらが物理的・直観的に理解できるように、具体的な事例を挙げて解説します。
 さらに、これらの基礎をもとにして、種々の異種材料接合界面形状ならびに剛性比を変化させた場合の応力発生のメカニズムとその応力集中を説明します。そして、このような、具体的事例に対して、実際にどのような応力・ひずみが生じるのかを、異種接合界面の形状ならびに剛性比を変化させて示します。そしてこれらの説明を通じて一般的に理解が困難である接合界面での複雑な現象を直感的に捉えることを図ります。
 このように、本講座では、応力・ひずみ測定の基礎知識を理解した上で、異種材料接合界面の問題を含む応力集中の考え方の概略を把握することを目標とします。本講座を通じて、界面に生じる応力やひずみの本質を理解していただき、それを個々の技術的課題に対応される第一歩としていただければ幸いです。

  1. 異種材料接合界面における応力・ひずみの考え方
    1. 界面に生じる応力とひずみとは、いったいどのようなものだろう?
    2. 材料の組み合わせが異なると、そこに生じる応力はいかに変わるか?
    3. 接合界面の形状が異なった場合、応力はどのようになるのだろう ?
    4. 接合界面の現象を考えるために応力・ひずみの基礎知識を知ろう?
  2. 応力とひずみの基本的な考え方
    1. 応力とひずみとは何か? 果たしてどのような種類があるのだろう?
    2. 応力・ひずみが最大またはゼロとなる? それは形状のどこで起こるのか?
    3. 垂直応力とせん断応力におけるプラス、マイナスの意味とは何か?
    4. 応力・ひずみを極座標を使って考えよう (機械構造物には丸いものが多い)
  3. 一様断面棒における応力とひずみ (材料が均一で形状も一様な場合)
    1. 丸棒の引張りではどのような応力・ひずみが生じ、どれがゼロとなるか?
    2. 丸棒のねじりではどのような応力・ひずみが生じ、どれがゼロとなるか?
    3. 面が傾いている場合、そこに生じる応力とひずみはどのようなものだろう
    4. 傾いた面に生じる応力の特徴とはどのようなものか。最大値はあるのか?
  4. 応力集中の考え方 (材料は均一であるが形状に不連続がある場合)
    1. 円孔による応力集中とはどのようなものか?
    2. 楕円孔による応力集中とはどのようなものか?
    3. 切欠きによる応力集中とはどのようなものか?
    4. き裂による応力集中とはどのようなものか?
  5. どのような異種材料接合界面にどのような応力が生じるのか? (材料と形状の不連続の影響)
    1. 楕円形介在物に生じる応力集中とはどのようなものか?
    2. 楕円体状介在物に生じる応力集中とはどのようなものか?
    3. 菱形介在物に生じる応力集中とはどのようなものか?
    4. 長方形介在物に生じる応力集中とはどのようなものか?
    5. 円柱状介在物に生じる応力集中とはどのようなものか?
    6. 板状接合試験片に生じる応力集中とはどのようなものか?
  6. 異種材料接合界面に生じる応力が問題となった具体的事例とその対処
    1. 企業等からの依頼に基づく解析事例の紹介 (その1)
    2. 企業等からの依頼に基づく解析事例の紹介 (その2)
    • 質疑応答

講師

  • 野田 尚昭
    九州工業大学 大学院 工学研究院 機械知能工学研究系
    教授

主催

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受講料

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: 50,000円 (税別) / 55,000円 (税込)
複数名
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複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 45,000円(税別) / 49,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 50,000円(税別) / 55,000円(税込)
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  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
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  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
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  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。

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