技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

テラヘルツ波のメカニズムと各種材料・部材への吸収、透過、遮蔽特性とその応用

テラヘルツ波のメカニズムと各種材料・部材への吸収、透過、遮蔽特性とその応用

オンライン 開催

開催日

  • 2021年12月13日(月) 13時00分 16時30分
  • 2021年12月14日(火) 10時10分 16時30分

プログラム

第1部 テラヘルツ波の基礎知識と産業応用

(2021年12月13日 13:00~14:10)

 近年、次世代の6G通信技術の開発などでテラヘルツ波が再び脚光を浴びるようになってきた。本講座では新規産業を創出する観点からテラヘルツ波で何ができるのか、どのような産業が創出できるのかを基礎から開発事例まで含めて解説する。

  1. テラヘルツ波の基礎
    1. テラヘルツ波の特徴
    2. テラヘルツ波センシング・イメージング
    3. テラヘルツ波光源
    4. テラヘルツ波検出器
  2. テラヘルツ波システムと産業応用
    1. 産業応用分野とシステム
    2. 安全安心応用
    3. 通信応用
    4. バイオメディカル応用
  3. まとめと今後の展望
    • 質疑応答

第2部 カーボンナノチューブによるシート状フレキシブルテラヘルツ帯イメージャーと検査分析応用

(2021年12月14日 14:20〜15:20)

 カーボンナノチューブ材料の光・熱物性制御、並びに形状可変なシート状テラヘ ルツ帯マルチビューイメージャーについて、その応用事例も含めて解説する。

  1. カーボンナノチューブ材料の光・熱物性制御
    1. テラヘルツ素子応用としてのカーボンナノチューブ
    2. 熱構造設計
    3. フェルミ準位チューニング
  2. シート状テラヘルツイメージャー
    1. セルフアライン式架橋センサアレイパターニング
    2. カプセル型反射系イメージャー
    3. 内視鏡型透過系イメージャー
  3. マルチビューイメージングとその応用
    1. 工業製品
    2. インフラ
    3. 移動体との結合
    4. 情報処理技術の利用
    • 質疑応答

第3部 水酸化アルミニウムのテラヘルツ波特性とその応用について

(2021年12月14日 15:30〜16:30)

 テラヘルツ帯域では、糖類やアミノ酸など様々な物質が固有の吸収スペクトル (指紋スペクトル) を示すことが知られており、水酸化アルミニウムもそのひとつです。本講演では、水酸化アルミニウムのテラヘルツ波吸収特性と、それを活用した材料評価技術への応用について説明します。

  1. はじめに
  2. 水酸化アルミニウムのテラヘルツ波吸収特性
  3. 材料評価技術への応用
    1. 樹脂中の水酸化アルミニウム含有量の定量
    2. 樹脂中の水酸化アルミニウムの加熱分解の評価
  4. テラヘルツ波を用いた非破壊検査技術への取り組み
    1. セラミックス材料への応用展開
    2. 文化財関連への応用展開
    • 質疑応答

第4部 藻類めっきから金属マイクロコイルの製造:次世代電波吸収シートへの展開

(2021年12月14日 10:10~11:10)

 らせん藻類スピルリナから金属マイクロコイルの量産プロセスを開発した。この分散シートは、ミリ波・テラヘルツ帯の電波吸収に有効であり、次世代情報通信のインフラ材料として期待される。

  1. 藻類から金属マイクロコイルの製造
    1. 藻類スピルリナの無電解めっき
    2. らせん形状の制御
    3. バイオテンプレート技術
  2. 金属マイクロコイルの分散シート電磁波応答
    1. ミリ波・テラヘルツ帯電磁波応答
    2. 左巻き金属マイクロコイルのテラヘルツ帯旋光性
    3. 金属マイクロコイル1本のテラヘルツ波吸収と再放射
  3. 金属マイクロコイル研究の展開
    1. >300GHz広帯域高効率電波吸収シート
    2. THzイメージングによる特性評価の高速スクリーニング
    3. 微小電極間のマイクロコイル運動
    4. 光学活性、力学特性、今後の展望
    • 質疑応答

第5部 テラヘルツ分光による高分子高次構造の解明とその応用

(2021年12月14日 11:20〜12:20)

 テラヘルツ周波数帯には、高分子高次構造や吸着水のダイナミクスを反映したスペクトル構造が観測される.本講演では、高分子をテーマにテラヘルツ分光の具体例を紹介する.

  1. テラヘルツ分光の基礎
  2. 高分子のテラヘルツ分光でわかる事
  3. 高分子吸着水の分光
  4. 産業応用に向けたテラヘルツ分光応用
    • 質疑応答

第6部 メタマテリアルにおけるテラヘルツ波周辺部材への応用の可能性

(2021年12月14日 13:10〜14:10)

 メタマテリアルは入射波長より小さいサブ波長構造で構成され、微細加工技術を駆使して実現される新しい人工光学材料として注目されている。本セミナーでは、当研究室で開発してきたテラヘルツ波メタマテリアルを解説する。

  1. はじめに
    1. 研究室のコア技術
    2. メタマテリアル
    3. 産業応用が期待されるTHz波
  2. 電磁誘起透明化 (EIT) 現象を引き起こすEITメタマテリアル
    1. デバイス概要
    2. 数値計算
    3. 製作方法
    4. 製作結果
    5. 光学特性
    6. 分の1波長の厚さのサブ波長空間に光を閉じ込める完全吸収メタマテリアル
    7. デバイス概要
    8. 数値計算
    9. 製作方法
    10. 製作結果
    11. 光学特性
  3. THz波を100%透過させるサブ波長無反射構造とTHz光源からの光取り出し効率の向上
    1. デバイス概要
    2. 数値計算
    3. 製作方法
    4. 製作結果
    5. 光学特性
    • 質疑応答

第7部 有機結晶やMOFのテラヘルツ帯振動とその応用について

(2021年12月14日 14:20〜15:20)

 分子間相互作用が重要な役割を果たす有機結晶やMOF (PCP) の測定例を多く示し、 テラヘルツ分光による機能材料の分析・評価について解説する。

  1. 固体のテラヘルツ帯振動
    1. 振動数の特に低い分子内振動
    2. 分子間相互作用に関する振動
    3. テラヘルツ分光装置の紹介
  2. 有機結晶のテラヘルツ分光
    1. 結晶多形の識別
    2. 相転移の観測
    3. 欠陥 (不純物) の影響
    4. 偏光テラヘルツ波の活用
    5. 有機伝導体の固相合成
  3. MOFのテラヘルツ分光
    1. MOFの概説
    2. MOFのテラヘルツ振動
    3. ガス吸着による振動の変化
    • 質疑応答

第8部 ミリ波からテラヘルツ波に対応した透明電波吸収シートの開発

(2021年12月14日 15:30〜16:30)

 電波吸収部材はハード筐体、アンテナ筐体なくしては存在できない技術である。 しかし、不要電波を吸収する手段がミリ波、テラ波帯域になるにつれハード自体の技術では 困難になりつつある。本講義では電波吸収部材の設計からその必要性について解説する。

  1. ミリ波・THz波帯電波吸収部材の現状
  2. λ/4型電波吸収シートの開発品紹介
    1. λ/4型電波吸収シートの設計基礎
    2. λ/4型電波吸収シートの設計応用
    3. λ/4型電波吸収シートの2次元シミュレーション
  3. 電波吸収シートの作製・評価方法
    1. 電波吸収シートの作製方法
    2. 電波吸収シートの評価方法
  4. 電波吸収シートの今後
    • 質疑応答

講師

  • 尾内 敏彦
    Tera-eyes 技術研究所
    代表
  • 河野 行雄
    東京工業大学 科学技術創成研究院
    特定教授
  • 新島 聖治
    三重県工業研究所 窯業研究室
    主査研究員
  • 彌田 智一
    同志社大学 ハリス理化学研究所
    教授
  • 保科 宏道
    理化学研究所 テラヘルツイメージング研究チーム
    上級研究員
  • 金森 義明
    東北大学 大学院 工学研究科 ロボティクス専攻
    教授
  • 丹野 剛紀
    秋田大学 地方創生センター
    准教授
  • 豊田 将之
    マクセル 株式会社 スリオンテック事業本部 IF事業部 機能性部材部 FP開発課
    製品設計リーダー
  • 藤田 真男
    マクセル 株式会社 スリオンテック事業本部 IF事業部 機能性部材部 FP開発課
    開発技術リーダー

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 70,000円 (税別) / 77,000円 (税込)
複数名
: 65,000円 (税別) / 71,500円 (税込)

複数名同時受講割引について

  • 2名様以上でお申込みの場合、1名あたり 65,000円(税別) / 71,500円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 70,000円(税別) / 77,000円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 130,000円(税別) / 143,000円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 195,000円(税別) / 214,500円(税込)
  • 同一法人内による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 他の割引は併用できません。

アカデミック割引

  • 1名様あたり 30,000円(税別) / 33,000円(税込)

日本国内に所在しており、以下に該当する方は、アカデミック割引が適用いただけます。

  • 学校教育法にて規定された国、地方公共団体、および学校法人格を有する大学、大学院、短期大学、附属病院、高等専門学校および各種学校の教員、生徒
  • 病院などの医療機関・医療関連機関に勤務する医療従事者
  • 文部科学省、経済産業省が設置した独立行政法人に勤務する研究者。理化学研究所、産業技術総合研究所など
  • 公設試験研究機関。地方公共団体に置かれる試験所、研究センター、技術センターなどの機関で、試験研究および企業支援に関する業務に従事する方

ライブ配信セミナーについて

  • 本セミナーは「Zoom」を使ったライブ配信セミナーとなります。
  • お申し込み前に、 視聴環境テストミーティングへの参加手順 をご確認いただき、 テストミーティング にて動作確認をお願いいたします。
  • 開催日前に、接続先URL、ミーティングID​、パスワードを別途ご連絡いたします。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー資料は郵送にて前日までにお送りいたします。
  • 開催まで4営業日を過ぎたお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開講日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
    ライブ配信の画面上でスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。
    印刷物は後日お手元に届くことになります。
  • ご自宅への書類送付を希望の方は、通信欄にご住所・宛先などをご記入ください。
  • タブレットやスマートフォンでも受講可能ですが、機能が制限される場合があります。
  • ご視聴は、お申込み者様ご自身での視聴のみに限らせていただきます。不特定多数でご覧いただくことはご遠慮下さい。
  • 講義の録音、録画などの行為や、権利者の許可なくテキスト資料、講演データの複製、転用、販売などの二次利用することを固く禁じます。
  • Zoomのグループにパスワードを設定しています。お申込者以外の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
    万が一、部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
本セミナーは終了いたしました。