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高分子材料の合成、重合反応とそのプロセス、工業化・実用化の総合知識

高分子材料の合成、重合反応とそのプロセス、工業化・実用化の総合知識

~メカニズム、反応条件、モノマー、重合開始剤の選択、添加剤処方、装置の選定・設計、スケールアップ~
東京都 開催 会場 開催

概要

本セミナーでは、高分子・ポリマー製品創出に必要な合成設計技術・分子構造と物性機能相関技術・工業化技術・実用処方技術を詳解いたします。
ポリマー製造プロセスの体系的理解と研究や材料開発につながる高分子材料に関するノウハウとヒントが得られるセミナーでございます。

開催日

  • 2018年12月21日(金) 10時30分 16時30分

受講対象者

  • 高分子材料の応用製品に関連する技術者
  • 高分子に関連する技術者

プログラム

 現代社会においては、各種の高分子材料が工業的に生産され、多様な用途に使用されている。高分子材料に関する技術も高度化・多様化の一途を辿っており、開発を担当する企業研究者・技術者にとっては、高分子の工業的技術の全貌が把握し難い状況になっている。一方、世界の産業経済地図の変化や、環境・資源・エネルギー問題への対応のため、従来とは異なる新たな特性・機能を有する高分子材料の開発が求められている。
 本講では、このような状況に鑑みて、高分子の分子設計・機能物性設計に係わる従来の技術知識を整理して習得し、新たな高分子材料の設計に繋げる発想を得、且つ、製品創出に必要な各種技術 即ち合成設計技術・分子構造と物性機能相関技術・工業化技術・実用処方技術などと整合化させつつ開発計画を策定し得る技術者の育成を念頭に置いて内容を構成した。

  1. 高分子の合成反応の考え方
    1. 重合反応による高分子材料の分子設計
    2. 重合反応の種類と特徴
      1. 付加重合
        1. ラジカル重合
        2. アニオン重合
        3. カチオン重合
        4. 配位重合
        5. 開環重合
        6. 付加重合におけるポリマー構造設計
      2. 重縮合
      3. 重付加
    3. モノマー種から見た重合反応条件の選択
      1. オレフィン
      2. ビニル芳香族
      3. 共役ジエン
      4. 非共役ジエン
      5. 置換エチレン
      6. シクロアルケン
      7. 不飽和カルボン酸
      8. 不飽和カルボン酸エステル
      9. 環状エーテル
      10. アルコール/フェノール/チオール/カルボン酸
      11. モノマーの選択と重合・共重合条件の選択
    4. 重合形式と重合反応プロセス
      1. バルク重合
      2. 溶液重合
      3. 懸濁重合
      4. 乳化重合
      5. 気相重合
    5. 重合体の設計におけるモノマー・重合開始剤・重合プロセスの選定
  2. 高分子の分子構造と物性・機能
    1. 高分子の種類と物性
      1. 高分子物質の特性の温度依存性
      2. ガラス転移温度と高分子材料
      3. 熱可塑性樹脂
      4. 熱硬化性樹脂
      5. 合成ゴム
      6. 熱可塑性エラストマー
    2. 実用的ポリマー材料に必要とされる主要な高分子物性
      1. 剛性
      2. 引張強度
      3. 耐熱性
      4. 衝撃強度
      5. 成形性
    3. 高分子材料の構造・物性・機能の測定・解析
      1. 測定装置
      2. 測定方法
      3. 物性の規格
  3. 高分子材料の工業化
    1. 高分子材料の改質・実用化
      1. ブレンド/アロイ化
        1. ポリマーアロイ技術の考え方
        2. ポリマーの混合における溶解性 (相溶性と混和性)
        3. 非相溶性ポリマーアロイのモルフォロジ –
        4. リアクティブプロセッシング
        5. ポリマーアロイの構造設計と物性
        6. ミクロ/ナノ分散構造制御の考え方
      2. 添加剤処方
        1. 酸化防止安定剤
        2. 帯電防止剤
        3. 難燃剤
        4. 滑剤
        5. 着色剤
        6. 改質剤
    2. 製造プロセスの選定
      1. 重合反応槽
      2. ポリマー回収
      3. 副資材回収
      4. 原料精製
      5. 副生物処理
    3. 製造プロセスのスケールアップ
      1. 化学工学的検討
        1. スケールアップを想定したビーカースケールでの検討要件
        2. ベンチスケールでの検討要件
        3. パイロットスケールでの検討要件
      2. 工業化のために考慮すべき要素
    • 質疑応答

講師

  • 今井 昭夫
    テクノリエゾン事務所
    代表 / 研究開発・技術提携・事業企画コンサルタント

会場

大田区産業プラザ PiO

1F A+B会議室

東京都 大田区 南蒲田1-20-20
大田区産業プラザ PiOの地図

主催

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お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 42,750円 (税別) / 46,170円 (税込)
複数名
: 22,500円 (税別) / 24,300円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 22,500円(税別) / 24,300円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 42,750円(税別) / 46,170円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 45,000円(税別) / 48,600円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 67,500円(税別) / 72,900円(税込)
  • 同一法人内 (グループ会社でも可) による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

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