技術セミナー・研修・出版・書籍・通信教育・eラーニング・講師派遣の テックセミナー ジェーピー

リチウムイオン電池の反応機構の基礎、解析技術と反応事象原因の解明方法

リチウムイオン電池の反応機構の基礎、解析技術と反応事象原因の解明方法

~リチウムイオン電池の反応機構の基礎 / 電池設計に有用な反応現象、反応分布の本質的な理解 / 入出力・エネルギー密度・サイクル性・安全性の向上に向けて~
東京都 開催 会場 開催

開催日

  • 2017年12月14日(木) 13時00分 16時30分

修得知識

  • リチウムイオン電池の反応機構
  • 電池設計に有用な反応現象の理解
  • 性能に影響を与える電池設計のパラメータ

プログラム

 リチウムイオン電池は携帯用蓄電池として広く普及しており、自動車用途への大型化が進められています。しかし、複雑な反応機構故に、電池開発がトライ&エラーの要素が多く、性能向上のポイントは至るところに存在します。反応現象の本質的理解は、実用的な利用率向上だけでなく、用途に応じた電池設計の観点からも、今後のリチウムイオン電池開発にとって重要であります。
 本セミナーではリチウムイオン電池の反応機構をミクロからマクロレベルまで解説した上で、実セルの性能に最も影響がある反応不均一現象について、最新の結果とともにそのメカニズムを説明します。

  1. 電池開発の現状とリチウムイオン電池における反応機構
    1. 高エネルギー密度化への取り組み
    2. 素反応から実用蓄電デバイスまでのマルチスケール反応の理解
    3. 電池作動中の反応を観測するための手法
      1. 放射光X線
      2. 利用方法
      3. リチウムイオン電池における適用例の紹介
      4. 放射光X線を用いた電池内部の測定方法
        • セルの作製方法
        • 測定で得られる情報
    4. 電極・電解質界面における反応
      1. 電極・電解質界面の構造
      2. 界面反応解析手法
      3. 界面反応が性能劣化に与える影響
      4. 特性向上を引き出すための界面制御
    5. 電極活物質の反応
      1. 単一相で進行する系の反応機構
      2. 相分離を伴う系の反応機構
      3. 高容量正極における反応機構
      4. 材料選択の考え方
    6. 用電極における反応
      • 反応メカニズム
  2. 実電池系における反応不均一性と性能
    1. 反応不均一現象
      1. 不均一現象の測定
      2. 不均一現象の発生メカニズム
      3. 反応不均一性と緩和現象
    2. 反応不均一現象発生因子の測定
      1. 電極内におけるイオン伝導度・電子伝導度解析
      2. 電極パラメータと伝導度の相関性
    3. 電極反応不均一性とイオン・電子伝導度との相関性
      • レート特性と反応不均一現象の相関
    4. 反応不均一性を引き起こす新たな因子
      • 最新の研究結果のうち、特に性能に影響を与える因子についての解説
    • 質疑応答

講師

  • 折笠 有基
    立命館大学 生命科学部 応用化学科
    准教授

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん

5F 第1講習室

東京都 品川区 東大井5丁目18-1
品川区立総合区民会館 きゅりあんの地図

主催

お支払い方法、キャンセルの可否は、必ずお申し込み前にご確認をお願いいたします。

お問い合わせ

本セミナーに関するお問い合わせは tech-seminar.jpのお問い合わせからお願いいたします。
(主催者への直接のお問い合わせはご遠慮くださいませ。)

受講料

1名様
: 38,000円 (税別) / 41,040円 (税込)
複数名
: 20,000円 (税別) / 21,600円 (税込)

複数名同時受講の割引特典について

  • 2名様以上でお申込みの場合、
    1名あたり 20,000円(税別) / 21,600円(税込) で受講いただけます。
    • 1名様でお申し込みの場合 : 1名で 38,000円(税別) / 41,040円(税込)
    • 2名様でお申し込みの場合 : 2名で 40,000円(税別) / 43,200円(税込)
    • 3名様でお申し込みの場合 : 3名で 60,000円(税別) / 64,800円(税込)
  • 受講者全員が会員登録をしていただいた場合に限ります。
  • 同一法人内(グループ会社でも可)による複数名同時申込みのみ適用いたします。
  • 受講券、請求書は、代表者にご郵送いたします。
  • 請求書および領収書は1名様ごとに発行可能です。
    申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。
  • 他の割引は併用できません。
本セミナーは終了いたしました。

これから開催される関連セミナー

開始日時 会場 開催方法
2025/1/10 導電性カーボンブラックの特性、選定、分散技術 オンライン
2025/1/15 電気化学反応と電極反応のメカニズム、電気化学測定法および電極・溶液界面の解析技術 オンライン
2025/1/21 全固体リチウム二次電池の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/1/22 有機分子を活物質とするリチウムイオン電池とレドックスフロー電池 オンライン
2025/1/22 導電性カーボンブラック導電材の分散性向上技術と電池特性の向上 オンライン
2025/1/23 リチウムイオン電池の高性能化、安全性確保のための最新技術動向と業界動向・市場展望 オンライン
2025/1/24 リン酸鉄 (LFP) 系リチウムイオン電池の開発動向と電極特性 オンライン
2025/1/27 リチウムイオン電池のリサイクル、リユースの技術や関連法規制の動向と課題 オンライン
2025/1/30 LIBの劣化メカニズムと評価法およびLIBリユース産業の動向 オンライン
2025/1/31 EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル技術の動向と課題、今後の展望 オンライン
2025/1/31 EVなどリチウムイオン電池のリユース & リサイクル オンライン
2025/2/4 リチウムイオン電池の性能・安全性評価手法 オンライン
2025/2/4 全固体リチウム二次電池の最新動向と今後の展望 オンライン
2025/2/5 LIBの劣化メカニズムと評価法およびLIBリユース産業の動向 オンライン
2025/2/6 廃リチウムイオン二次電池からの電極分離・精製とその再生 オンライン
2025/2/7 リチウムイオン電池のリサイクル、リユースの技術や関連法規制の動向と課題 オンライン
2025/2/12 EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクル技術の動向と課題、今後の展望 オンライン
2025/2/13 汎用リチウムイオン電池の特性・健全度 (劣化度) ・寿命の評価手法の詳細 オンライン
2025/2/13 リチウムイオン電池におけるドライプロセスの現状とバインダーの技術展望 オンライン
2025/2/13 リチウムイオン電池電極製造プロセスにおける間欠塗工技術と乾燥、スラリー分散技術 オンライン

関連する出版物

発行年月
2024/6/24 EV用リチウムイオン電池のリユース&リサイクル
2023/11/30 EV用電池の安全性向上、高容量化と劣化抑制技術
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023 [書籍 + PDF版]
2023/11/29 リチウムイオン電池の拡大、材料とプロセスの変遷 2023
2023/6/14 車載用リチウムイオン電池リサイクル : 技術・ビジネス・法制度
2023/6/9 2023年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2023/4/6 電池の回収・リユース・リサイクルの動向およびそのための評価・診断・認証
2023/3/10 2023年版 二次電池市場・技術の実態と将来展望
2023/2/28 リチウムイオン電池の長期安定利用に向けたマネジメント技術
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ (書籍 + PDF版)
2022/10/17 リチウムイオン電池の拡大と正極材のコスト & サプライ
2022/9/16 2022年版 蓄電池・蓄電部品市場の実態と将来展望
2022/9/14 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (進歩編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編)
2022/9/8 リチウムイオン電池の製造プロセス & コスト総合技術2022 (基礎編 + 進歩編)
2022/8/19 2022年版 リチウムイオン電池市場の実態と将来展望
2022/6/30 二次電池の材料に関する最新技術開発
2022/6/13 LiBメーカー主要7社
2022/6/13 LiBメーカー主要7社 (CD-ROM版)
2022/4/11 世界の車載用LIBのリユース・リサイクル 最新業界レポート